Yahoo!のトップにリンクがあったのでネタにしてみる。
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『愛社精神』は必要?不要?
私的には「必要」が答え。
というのも、結局は最後はこの問題にぶち当たる。
例えば「仕事は金のためにやってるんだ」というのは非常によくある答えだけど、徹底できてる人は少ないと思う。
本当に金を目的とするならば、生活残業は必須だし、そもそも仕事を完遂する理由も消える。
今のご時世、給料がガリガリと上がることはないのだから、成果だとかは無視していい。
優秀な成績を収めて昇給するよりも、適当に昼寝して生活残業した方が効率いい。
もっと言えば、生活残業どころか空残業や空出張でいい。会社には寝るために行こう。
でもそういうことをやってる人を美化する風潮は、私の知る範囲ではない。
ということは、「金のためにやっている」は、そう言ってる当人としても本心では納得してない。
無意識のうちに、仕事を一定以上の基準でクリアすることを目標にしてしまってる。
もちろん、そうやって適当な仕事をしてたら解雇されるといった事情はある。
が、だったら尚のこと「自分よりもサボっている人」の存在は、ありがたがらないと変。
要は安全基準になるわけですし。アレがクビにならない間は、適当にやってても大丈夫だ。
逆に言うと、給料が増えたところで満足度は上がらないとも思う。
頑張って成果を挙げて、それが高く評価されて、翌年の月給が1万円上がりましたと。
何か嬉しいんですか、それ?
だって、適当に数時間、生活残業すればいいじゃないか。
昼間は適当に寝て、終業後にむくりと起き上がって仕事する人より、給料効率悪いんですよ。
じゃあ給料が上がらなくても満足かと言うと、もちろんそうはならない。
上がらなくても不満に思う可能性が高いのに、上がりすらしなかったら満足するわけがない。
ただ、それだけでも駄目なんじゃないかと。
現実問題として、「愛」や「信仰」のレベルで仕事をしている人間には勝てないと思う。成果の面でも、やってる本人の幸せの度合いでも。
何のために仕事をしているかといえば、「商品を作るため」でも「金を儲けるため」でもなく、自分が幸せな人生を送るためなんだし。
だから決定要因は「愛」だろうと思う。
このブログを読んでくださってる方も、色んな仕事をされているでしょうけれど、ちょっと想像して欲しい。
例えばもしも仕事がプリキュアさん絡みだったら、幸せ度が違うと思うんですよ。
出社したら桃園さんが「おはよー」とか言ってくれるんですよ。
美翔さんが今日も怒られてる横でデスクに向かい、給湯室では陰鬱な顔した九条さんと立ち話し、来海さんの企画立案したアイデアの実現のために汗を流し、北条さんと一緒に共通体験を積み重ねるんです。
今の職場の上司に「大丈夫だから頑張れ」と言われても「まず根拠を示せ」と反感を持ちますが、それが夢原さんだったらどうか。
夢原さんが「大丈夫」と言うのなら、何かもう大丈夫に決まってる。だって夢原さんが「大丈夫」と言ったんだから。無条件で頑張れる。給料?いらないですよそんなもの。
そんな生活が送れることと、「年収2倍」とかのどちらを選ぶか…と言えば、私は迷うことなく前者。つまり愛社精神は大事だ。
ですが残念ながら、現実にはそんな「愛」を私的には仕事に対しては持てない。
そして好きではないものを、何の理由もなしに好きになることはできない。
ではどうすればいいかとなったら、相手に歩み寄ってもらうしかない。
既に書いたように、給料が上がっても特にありがたくはない。
だって立派な成績を上げたのだから、給料アップは最低限度の当たり前だ。
「上がらないと不満」であって、「上がれば満足」という基準じゃない。
じゃあ何なら満足できるかと言えば、規定されている以上のことで、社員に還元しろと思う。
「成果を上げたから給料アップ」ではなく、「成績とは一切関係なく給料2倍」とかそういうの。
それを継続してやってくれたら、愛社精神も芽生えるんじゃないかな。
というわけで、愛社精神は大事です。給料よりも大事で、社員のモチベーションアップや、ひいては業績アップにおいても必要不可欠。
だから会社は社員に対し、愛社精神を求めていくべき。しかし現時点で愛されていないのなら、規定以上の報酬でもって社員に接しないと、絶対に無理。
従って愛社精神は大事だと思うのなら、まず社員に対して会社が愛情を示せ。出来ないのなら、一方的に罵られ続け、業務が一切改善しないことを当然として受け入れるべき。
で、今現在、まだ学生の方はこういう面倒くさいことを考えないでもいいように、是非「愛せる会社・仕事」を選んで欲しい。
「自分にできる仕事」とか「自分にあった仕事」とか「待遇の良しあし」とかそんなのは無視して、好きな分野に邁進するのが一番。
全くもって本当に、過去の自分はどうしてそこまで頭が回らなかったのか。
出社したらミルミルさんが「おつかれー」とか言ってくれるんですよ。
レモネが今日も仕事取れなくてイライラしてる横でデスクに向かい、給湯室ではブッキーさんに籠絡され、月光さんの企画立案したアイデアの難易度に冷や汗を流し、日向さんと一緒に営業を頑張るんです。
「今日の業務はザケンナーを殴ることです。危険手当として100万出します」と言われても「危険なんだからそれくらいは当たり前だ。ていうか少なすぎる!」と不平を持ちますが、「共同作業者は花咲さんです。ちなみに彼女は今フリーで、守ってくれる人が好みです」と言われたらどうか。
命をベットして喜んで殴りに行きますよ。危険手当?そんなものより大事なものが、ある。
そういった生活が出来れば、月曜日の存在に暗澹としたり、待遇がどうの報酬がどうのと悩まなくても済むんです。なんて憧れる。やっぱり愛社精神は大事だ。