【来年のプリキュアさん】
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10日間限定キャンペーンだそうです。
しかもそのCMを乱発。お店へ急げ!
新しいプリキュアさんは、まだ番組も始まっていないのに飛ばしておられます。
■スマイルプリキュア! 第47話「最強ピエーロ降臨!あきらめない力と希望の光!!」
希望の光だった女王様は既にこの世におられませんでした。
現実はメルヘンのようにはいかないのです。
しかし、それならば。私たちが自分たちの手で、メルヘンを生み出そう。
それが私たちを励ましてくれたメルヘンへの恩返し。
さあキャンディ、あの美しいメルヘンたる女王様の意思を継ぎ、この世知辛い現実にメルヘンを…!
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颯爽と人化。
可愛いです。謎生物の人化に外れなし。
この調子でバッドエンドな現実に終止符を!
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キャンディ:
「…皆の声が聞こえてきたクル」
喋った途端に漂うこのがっかり感。
あ、やっぱキャンディはキャンディだ。
メルヘンだけでは成り立たない現実の壁がここに。
とはいえ、周囲のそんな気持ちもなんのその。
キャンディさんは果敢に「絶望の巨人」の足止めを開始します。
足止めして、その後どうするつもりなのか問い詰めたいところですが、雰囲気に押され誰も指摘することもできません。
うん、きっと何か考えがあるんだろう。
ここはキャンディに任せよう…。
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しかしながら当然ながら、ピエーロ様にはそんなことに付き合う義理もなく。
キャンディさんに対し、謎手下をけしかけます。
やむなくプリキュアさん達も応戦開始。あれ、こんなことだったらもっと素直に戦闘してた方が、話が早かったような…。
その懸念は的中し。
威勢よく戦いまくるプリキュアさんたちでしたが、肝心のピエーロ様は放置する形になってしまい。
バッドエンドさんたちは復活しまくりの量産されまくり。
元々スタミナには難のある娘さんたちでしたし、すぐに劣勢に。
ちょっと調子に乗りすぎました。
追い詰められた星空さんは、思わず疑問を口にする。
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星空さん:
「あなたは一体何なの?」
かつてメビウス様を自爆に追い込み、ノイズ様との共通項を引きだした必殺の一言。
最近のプリキュアさんらには、「ラスボスと対面したらこれを聞け」とマニュアル化されてるんでしょうか。
花咲さんが繰り出さなかったのは、「詳しい事情は存じ上げない」特性故か。
満を持しての一言に対し、ピエーロ様の答えは「生き物の持つ怨念」「絶望の物語」。
答えを聞いた星空さんも冷や汗。
その答えは不味い。和解の道が潰えてしまった気がする。
今までのシリーズでの傾向を見る限り、「絶望」はかなりのディスシナジーワード。
真っ先に思い起こされるのは「5」のナイトメア。
彼らは全シリーズを通じても珍しい「浄化描写のない完全破壊」をされ続けました。
(そしてそんな彼らのボスのデスパライア様が、全シリーズ通じて唯一の直接の撃破をされなかったボスであることは意味深)
「SS」のゴーヤーンも「絶望」を口にしてましたが、こちらに至っては配下からも反旗を翻されて攻撃される始末。
せめて「苦しみも物語には必要な要素で云々」なら道もあったかもしれませんが…。
先輩たちの嘘つき。この質問、全然効果ないじゃないですか。
失意とともに、星空さんらは絶望の沼の底へ。
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実際、現実は厳しいのです。
メルヘンを実現するのは自分たちだとかブチ上げてみましたが、メルヘンは起きないからメルヘンっていうんです。
そもそもメルヘンってなんだ。形もなければ手でも触れない。
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方向性を見失い、ずぶりずぶりと星空さんは沈んでいく。
絶望するのは嫌だけど、ではどうすればいいのか。
もがいてももがいても、解決できる気配もない。
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が、そこに光が。
手を差し伸べてくれたのは、無能なるキャンディさん。
メルヘン王国の次期女王。それはまさしく、メルヘンそのもの。
キャンディさんに引き上げられ、星空さん達は絶望から帰還。
再度の戦闘態勢をとり、ピエーロ様に挑みます。
特筆したい。実はこの状況、最初と全く変わっていないことを。
よくよく考えてみれば、今回の話が始まった直後と、戦況に変化はありません。
キャンディさんは何もしていないに等しいのです。
だけど星空さんらに、確実に何かを与えた。
これまで「メルヘンは現実とは違う」と言い続け、「それでも現実に立ち迎えるならメルヘンにも意味があった」と、「現実に救われるメルヘン」が描かれてきました。
そんな「弱いメルヘン」からの一抹の意地。
絶望の現実に沈む我々を、確かに引き上げてくれるメルヘン。
「守られてるばかりじゃないんだぜ」と言わんばかりの「メルヘン」サイドの矜持を感じます。
格好いいな、これ。
最終回感想で書こうと思ってたのですけど、「スマイル」さんは制作陣の叫びが元だと思うのです。
震災を始めとした過酷な現実に、フィクションに過ぎない「プリキュア」さんらは無力だ。
どんなにブラウン管の中で「絶対に諦めない」と叫ばせたところで、津波がくれば押し流されるんです。
「自分らの仕事(メルヘン)には意味はあるのか?」。存在意義のかかった疑問への回答は、「これを観た視聴者が現実に立ち向かってくれるのであれば」。
「そうであって欲しい」というそれこそメルヘンのような、ある意味、弱々しい解。
だけど今回の「キャンディ(メルヘン)により救済されるプリキュアさんら」には、もっと強い姿勢を感じます。メルヘン舐めんな。俺たちが救い出してやる、とばかりの。
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星空さん:
「希望は友だち」
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みんながいる。だから価値がある。だから戦える。
「友だち」というと若干唐突というか、簡単にも聞こえますが、「他者との関係性」と言いかえるとすっきりします。
「NewStage」でエコーさんが顕現したのも、動機は同じでした。誰かがいて、何かをしようと思うから、「プリキュア」というメルヘンは存在できる。
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まぁそれはそれとして。
この猛烈な殴り込みはちょっと酷いんじゃなかろうか。
怠惰に生きたかっただけのピエーロ様にこの仕打ち。
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やる気満々のこの表情。
ピエーロ様も頑張って巨大化とかしてきましたが、正直勝てる気がしません。
そもそも「怠惰」って、戦闘に突入したらどう考えても負けです。
ありがとうピエーロ様。1年間、お疲れさまでした。次回は最終回。
【今週の星】
復活星空さんの攻撃が効果覿面に利いたのは、彼女の属性効果が「ハッピーエンド」だからだとこじつけてみる。
カードゲーム風に言うと「このクリーチャーがダメージを与えた時、ダメージを受けたクリーチャーを追放する」みたいな感じ。
絶望に対抗するという意味では夢原さんもそうだけど、方向性はかなり違うなと思ってみた。
(夢原さんだと「このクリーチャーはブロックされない。このクリーチャーがダメージを与えた時、あなたはゲームに勝利する」な印象)
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それはともかく。
上記画像のシーンはさりげに酷い。
「一撃で粉砕」だと軽々と消し飛ばしてる感じですけど、このシーン、連射してるんですよね。
「全力で蹂躙してる」感がひしひしと…。
その後、ピエーロ様にも乱射してましたし、星空さん、何かに目覚めちゃってなかろうか。。
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10日間限定キャンペーンだそうです。
しかもそのCMを乱発。お店へ急げ!
新しいプリキュアさんは、まだ番組も始まっていないのに飛ばしておられます。
■スマイルプリキュア! 第47話「最強ピエーロ降臨!あきらめない力と希望の光!!」
希望の光だった女王様は既にこの世におられませんでした。
現実はメルヘンのようにはいかないのです。
しかし、それならば。私たちが自分たちの手で、メルヘンを生み出そう。
それが私たちを励ましてくれたメルヘンへの恩返し。
さあキャンディ、あの美しいメルヘンたる女王様の意思を継ぎ、この世知辛い現実にメルヘンを…!
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颯爽と人化。
可愛いです。謎生物の人化に外れなし。
この調子でバッドエンドな現実に終止符を!
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キャンディ:
「…皆の声が聞こえてきたクル」
喋った途端に漂うこのがっかり感。
あ、やっぱキャンディはキャンディだ。
メルヘンだけでは成り立たない現実の壁がここに。
とはいえ、周囲のそんな気持ちもなんのその。
キャンディさんは果敢に「絶望の巨人」の足止めを開始します。
足止めして、その後どうするつもりなのか問い詰めたいところですが、雰囲気に押され誰も指摘することもできません。
うん、きっと何か考えがあるんだろう。
ここはキャンディに任せよう…。
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しかしながら当然ながら、ピエーロ様にはそんなことに付き合う義理もなく。
キャンディさんに対し、謎手下をけしかけます。
やむなくプリキュアさん達も応戦開始。あれ、こんなことだったらもっと素直に戦闘してた方が、話が早かったような…。
その懸念は的中し。
威勢よく戦いまくるプリキュアさんたちでしたが、肝心のピエーロ様は放置する形になってしまい。
バッドエンドさんたちは復活しまくりの量産されまくり。
元々スタミナには難のある娘さんたちでしたし、すぐに劣勢に。
ちょっと調子に乗りすぎました。
追い詰められた星空さんは、思わず疑問を口にする。
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星空さん:
「あなたは一体何なの?」
かつてメビウス様を自爆に追い込み、ノイズ様との共通項を引きだした必殺の一言。
最近のプリキュアさんらには、「ラスボスと対面したらこれを聞け」とマニュアル化されてるんでしょうか。
花咲さんが繰り出さなかったのは、「詳しい事情は存じ上げない」特性故か。
満を持しての一言に対し、ピエーロ様の答えは「生き物の持つ怨念」「絶望の物語」。
答えを聞いた星空さんも冷や汗。
その答えは不味い。和解の道が潰えてしまった気がする。
今までのシリーズでの傾向を見る限り、「絶望」はかなりのディスシナジーワード。
真っ先に思い起こされるのは「5」のナイトメア。
彼らは全シリーズを通じても珍しい「浄化描写のない完全破壊」をされ続けました。
(そしてそんな彼らのボスのデスパライア様が、全シリーズ通じて唯一の直接の撃破をされなかったボスであることは意味深)
「SS」のゴーヤーンも「絶望」を口にしてましたが、こちらに至っては配下からも反旗を翻されて攻撃される始末。
せめて「苦しみも物語には必要な要素で云々」なら道もあったかもしれませんが…。
先輩たちの嘘つき。この質問、全然効果ないじゃないですか。
失意とともに、星空さんらは絶望の沼の底へ。
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実際、現実は厳しいのです。
メルヘンを実現するのは自分たちだとかブチ上げてみましたが、メルヘンは起きないからメルヘンっていうんです。
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方向性を見失い、ずぶりずぶりと星空さんは沈んでいく。
絶望するのは嫌だけど、ではどうすればいいのか。
もがいてももがいても、解決できる気配もない。
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が、そこに光が。
手を差し伸べてくれたのは、無能なるキャンディさん。
メルヘン王国の次期女王。それはまさしく、メルヘンそのもの。
キャンディさんに引き上げられ、星空さん達は絶望から帰還。
再度の戦闘態勢をとり、ピエーロ様に挑みます。
特筆したい。実はこの状況、最初と全く変わっていないことを。
よくよく考えてみれば、今回の話が始まった直後と、戦況に変化はありません。
キャンディさんは何もしていないに等しいのです。
だけど星空さんらに、確実に何かを与えた。
これまで「メルヘンは現実とは違う」と言い続け、「それでも現実に立ち迎えるならメルヘンにも意味があった」と、「現実に救われるメルヘン」が描かれてきました。
そんな「弱いメルヘン」からの一抹の意地。
絶望の現実に沈む我々を、確かに引き上げてくれるメルヘン。
「守られてるばかりじゃないんだぜ」と言わんばかりの「メルヘン」サイドの矜持を感じます。
格好いいな、これ。
最終回感想で書こうと思ってたのですけど、「スマイル」さんは制作陣の叫びが元だと思うのです。
震災を始めとした過酷な現実に、フィクションに過ぎない「プリキュア」さんらは無力だ。
どんなにブラウン管の中で「絶対に諦めない」と叫ばせたところで、津波がくれば押し流されるんです。
「自分らの仕事(メルヘン)には意味はあるのか?」。存在意義のかかった疑問への回答は、「これを観た視聴者が現実に立ち向かってくれるのであれば」。
「そうであって欲しい」というそれこそメルヘンのような、ある意味、弱々しい解。
だけど今回の「キャンディ(メルヘン)により救済されるプリキュアさんら」には、もっと強い姿勢を感じます。メルヘン舐めんな。俺たちが救い出してやる、とばかりの。
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星空さん:
「希望は友だち」
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みんながいる。だから価値がある。だから戦える。
「友だち」というと若干唐突というか、簡単にも聞こえますが、「他者との関係性」と言いかえるとすっきりします。
「NewStage」でエコーさんが顕現したのも、動機は同じでした。誰かがいて、何かをしようと思うから、「プリキュア」というメルヘンは存在できる。
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まぁそれはそれとして。
この猛烈な殴り込みはちょっと酷いんじゃなかろうか。
怠惰に生きたかっただけのピエーロ様にこの仕打ち。
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やる気満々のこの表情。
ピエーロ様も頑張って巨大化とかしてきましたが、正直勝てる気がしません。
そもそも「怠惰」って、戦闘に突入したらどう考えても負けです。
ありがとうピエーロ様。1年間、お疲れさまでした。次回は最終回。
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【今週の星】
復活星空さんの攻撃が効果覿面に利いたのは、彼女の属性効果が「ハッピーエンド」だからだとこじつけてみる。
カードゲーム風に言うと「このクリーチャーがダメージを与えた時、ダメージを受けたクリーチャーを追放する」みたいな感じ。
絶望に対抗するという意味では夢原さんもそうだけど、方向性はかなり違うなと思ってみた。
(夢原さんだと「このクリーチャーはブロックされない。このクリーチャーがダメージを与えた時、あなたはゲームに勝利する」な印象)
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それはともかく。
上記画像のシーンはさりげに酷い。
「一撃で粉砕」だと軽々と消し飛ばしてる感じですけど、このシーン、連射してるんですよね。
「全力で蹂躙してる」感がひしひしと…。
その後、ピエーロ様にも乱射してましたし、星空さん、何かに目覚めちゃってなかろうか。。