穴にハマったアリスたち

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感想:はっぴぃはっぴぃどりーみんぐプロデュース Vol.6 「HIDEYOSHI」(工藤真由さん出演)

2014年04月01日 | ライブ・イベントレポート(アニメ系)
■はっぴぃはっぴぃどりーみんぐプロデュース Vol.6「HIDEYOSHI」

 日時:2014年03月30日(日)開演17時00分
 場所:八幡山ワーサルシアター
 出演:工藤真由(詳細は公式サイト参照)

(本記事は私の記憶・主観に基づいたものであり、実際の演者の意図・言動とは異なる場合があることをご了承ください)

先日、新宿バルト9での「プリキュア」さん連続上映のイベントに参加した際に、友人からチケットを貰いました。
行こう行こうと思いつつ購入しそびれていたので、とてもありがたい。
これ幸いと行ってきました。

内容は戦国時代の信長・秀吉・光秀を題材にした時間SFモノ。
前情報なしで行ったので、SFだったのには意表を突かれました。
また、いつものように殺陣も面白く、とても楽しんで見ることができました。

…が、こちらのお芝居を観劇するのも4回目なので、ちょっと辛く書いてみる。

正直なところ、やりたいこと・見せたいことの一貫性が取れてなかったように思う。
序盤の学校のシーンでの「翌日になると史実が変わっている」を見た時には、過去の行動によって現代に変化が出るとかそういう方向かな?と思ったのですが、中盤以降はメインで触れられることもなく。
殺陣を主軸に据えるなら、思い切って時間旅行の要素は排除して、「未来人や宇宙人が、戦国の世を観測している」にしてしまった方がすっきりしたと思う。

ただでさえ登場人物が多く(メイン級だけでも10人近い)、場転も多いのに、時間旅行の要素まで入ってしまったので展開が細切れに感じました。
特に「記憶の操作」は余計すぎた。
「実は記憶を操作されていました」ネタは、せめて1回が限度です。同じギミックでのどんでん返しを連発するのはまずい。
例えるなら「実はラスボスはまだ生きていたのだ!」を2,3回やられたような、そんな感じ。
2回目以降はこちらもリアクションに困る。。

素人発想ですけど、現代パートはおそらく不要。平賀源内や家康らも不要。
時間旅行ネタなのだから、本能寺の変に的を絞って何度もループするとかの方が、シンプルで良かったと思う。
場面場面の演技や小ネタは面白かっただけに、ちょっと残念だった。

あと、殺陣にも工夫が欲しかったかも。
一つ一つは勿論迫力があるのだけど、何度も続くと見てる側としては単調になってしまう。
「大正浪漫」の時のような客席からの登場とか、「呪解伝」や「WILDHALF」の時のような段差を使ったアクションとか、そういったちょっとした変化は欲しい。
そういう意味では、短刀や槍の殺陣は雰囲気が違って良かったのに、尺が短かったのが残念。

【くどまゆさん】

ただ上記の案には致命的な欠陥があります。
現代パートを削除してしまうと、我らのくどまゆさんが削られてしまう!
うん、やっぱり現代パートいるや。

くどまゆさんは現代の女子高生様役でした。
制服ご着用の上、回によって髪型変えたりとサービス精神満載でした。
私の行った回はツインテールにされていた。超似合う。公式ブログで写真公開されないかしら。
4日目はポニテ3日目はおだんごだったらしい)

回を重ねるごとに、演技はどんどん良くなってるように思います。
(と、偉そうに語れるほど、芝居のことは分かりませんが)
特に、大きな声を出す演技で変化を感じます。「単にでかい声を出してるだけ」ではなく、ちゃんとそこに演技の要素を入れるのは、ちょっとしたハードルだと思うのですよ。

今回、独白のシーンがあるのですが、声の速度や感情の緩急が魅力的で、それなりに長いシーンなのに完全に惹き込まれていました。
結構難しいと思うんですよ、あのシーン。派手なアクションをするわけじゃないし、語りの内容自体は言っちゃ悪いですが陳腐(かけっこで転んでも頑張った系エピソード)ですし。
それをくどくない範囲で上手く動作を入れ、ちゃんと聞かせたのは凄いことじゃないかな。
…まぁ、制服&ツインテール&くどまゆな娘さんが舞台に上がっているんだから、惹きこまれて当然だろうという気もしないでもないですが。

強いて言えば、「焦った」演技の幅が広がると面白いかも。
くどまゆさんに限らず、早口になりすぎて、時々聞こえにくいところがあったので。


お土産に買った、くどまゆさんの色紙にはこう書いてあった。

 『歌手 工藤真由も』
 『女優 工藤真由も』
 『愛してくれますか?』

くどまゆさんのお歌が大好きなので、どうしても「歌手」の方に期待はしています。でもお芝居も良いですね。
次回、5月に行われる公演も楽しみです。
今度はちゃんとチケット買えたから、いそいそと出かけるんだ。

あと「プリキュア」ネタも挿し込まれていました。
1,2,3,4?…プリキュア5!
NewStage3公開中!お友達誘って見に行かなきゃ。

【その他】

アンケートで「好きな歴史上の人物」を聞かれた。
設問の意図は不明ですが、即答で「ジャンヌ・ダルク」ですね。
何度も所縁の地に旅行に行くくらい好き。

思うに、ジャンヌは演劇ネタとしてとても良いんじゃないかしら。

まず、大雑把な史実は単純なので(神の声を聴いた少女が国王を助け、敵軍を追い払うが、その後処刑される)、短い時間にまとめやすい。
信長の本能寺の変みたいなものですね。
クライマックスまでの道筋が分かりやすい題材は、舞台劇にとって有利。

それでいてキャラクターの凋落が激しいので、演技の見せどころも多い。
ジャンヌ(普通の村娘⇒強烈な神秘性⇒虜囚、処刑)とか、シャルル7世(心が折れきった陰気な王から、勝利を得てジャンヌを見捨てる強い王へ)とか。

はっぴぃはっぴぃどりーみんぐさんは殺陣に力を入れてるそうですが、今までのお芝居は日本刀前提の和風テイスト。
一方、ジャンヌの舞台はもちろん西洋武器。
盾やボウガン、巨大メイスや長剣等での殺陣はちょっと新鮮じゃないかな。(殺陣として邪道だったりしたら、素人意見で申し訳ない)

実際、ジャンヌ題材の芝居を見たことありますが、かなり面白かったです。
といったわけで、一観客としてジャンヌを推してみたい。
いえ決して、「題材がジャンヌダルクだったら、くどまゆさんの主役が見られるんじゃなかろうか」とか、そんな下心で言っているのではなく。

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