穴にハマったアリスたち

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(第26話)トロピカル~ジュ!プリキュア「晴れわたれ!キラキラ☆流星群の夜!」感想

2021年08月29日 | トロピカル~ジュ!プリキュア
■(第26話)トロピカル~ジュ!プリキュア「晴れわたれ!キラキラ☆流星群の夜!」感想


(「トロピカル~ジュ!プリキュア」第26話より)

ここ最近ローラが人魚にならないわ、くるるんがどっかで寝てるわで、海洋成分が足りません。サカナとしての矜持を思い出して欲しい。

それはそれとして。2年遅れてやってきた天文大好き少女を、トロピカる部がお手伝いするお話。

天文学部を新設したい仲川さん。ちょうどやってくる流星群に興味を惹かれた夏海さんらはお手伝いをすることに。
色んな活動をやってるトロピカる部は、部の宣伝にうってつけです。「トロピカる部がまた何かやってるぞ」の声援も上がっており、校内でも認知されているご様子。もしかしたら「サンドアート部」とかも出来てるかもしれない。

夏海さんとしては「他の学生を支援しよう」なんて意図はなかったはず。自分のやりたいことをやっていたら、結果的に他にも波及した。トロピカる精神と肉体が綺麗に回転しています。

あすか先輩のお父さんの祈祷は、科学的に見るなら全くの無意味(逆効果の恐れすらある)。ですが「熱意が何かを動かす」の観点ではトロピカっています。
結果的に晴れはしましたが、仮に曇りだったとしても、あの祈祷はそれはそれでイベントとして成立していますから参加者は多分楽しんでくれたはず。

桜川先生の動きも素晴らしい。夜の流星観測を相談されて、即座に校長先生にエスカレーション。夜間活動は一担任では決断できません。
校長室には無策で乗り込んでいるのも良いです。対策を練る前に、まず報告を上げる。それから考える。
解決策として出した「保護者の協力」は、結果的に家族イベントに繋がりました。中学生的には家族での参加はちょっと抵抗ありそうにも思えますが、要するに花見イベントのようなもの。現実社会の今の状況を思うと、家族や同級生とわいわいと集ってる様子は、それだけで何か胸にくるものがある…。

「結果的に」といえば、あとまわしの方々にも波及しています。
祈祷の効果だとしたら、ヌメリーらが流星群を見られたのはプリキュアやあすか父のおかげです。誰もそんなことは意図していなかったし気づきもしていませんが、結果的にヌメリーらの助けになった。

各自がバラバラの突拍子もないことをやっているようでいて、結果的に全体に良い結果をもたらしていく。
「意図していない」のに「結果的に」そうなっているのが良いな。

後期EDの歌詞がとても好きです。

『きっと変身願望、みんなこっそりあるでしょ?』
『ほんの少しの変化で不思議、見違えるね』

プリキュアになりたいとみんな常々思っているけれど(断定)、「プリキュアになる」とは分かりやすく変身アイテムが支給されることではなく、日常の些細なチャレンジなんだろうと思う。「プリキュアになろう」と意識したわけでもない、ささいなほんの少しの変化が、後から振り返ると結果的に「ああ、あの時プリキュアになったんだな」と思えるとか。そんなトロピカるな生き方をしていきたい。

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