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記事引用:「食われる」絶望との戦い 「進撃の巨人」諫山創に聞く

2011年06月02日 | 週刊少年漫画「マガジン」「サンデー」感想
「食われる」絶望との戦い 「進撃の巨人」諫山創に聞く

[引用]
 ■現代の閉塞感 重ねる

  舞台は、巨人の大群によって人類のほとんどが食い尽くされた世界。生き残った人間たちは、高さ50メートルの壁に囲まれた城塞(じょうさい)都市を築き引きこもる。平穏は約100年間続いたが、壁を打ち破るほどの超大型の巨人が出現。若者らは命がけの戦いに飛び込んでいく。

  無表情に、人間をつまんで、ばりばり咀嚼(そしゃく)する巨人が不気味だ。念頭に、東京の繁華街の深夜のネットカフェでバイトをしていた時の記憶があった。「言葉なんか通じない酔っぱらいの客もいた。いちばん身近に接している動物であるはずの人間が、何を考えているか分からないのが怖い」

[引用終]

別冊マガジンさんで連載中の「進撃の巨人」。
2011年版「このマンガがすごい!」1位を受賞する等々、各所で大人気です。
実際、面白いと思う。その理由がいまいち自分でも分かってなかったのですが、引用先のインタビューを読んで納得しました。
襲ってくるあの巨人たちは会話すら通じない他者であり、閉塞した社会を意識してたのか。
言われてみれば、確かにそのまんまだ。

主人公さんたちは、必死の努力と覚悟で巨人を倒すために訓練を重ねる。
でも現実は無情。容赦なく理不尽に食われていく。
巨人は別に腹が減ったので食ってるわけではない。自分にとって利益があるわけですらないのに、ただ食う。

城塞の外の広大な土地は巨人たちに完全に占拠され、若者たちは繁栄も成長も経験したことがない。
状況を打開しようとして、努力の末に成果も結果も出してるのに、理解できない行動で一方的に搾取されていく…。
巨人にとって利益があるなら分かる。でもそうではない。利害関係が対立しているわけでもなく、恨まれてるわけでもない。
それなのに、なぜこうなる。理解できないし、会話も通じない。
これはかなり胸に刺さる。道理で巨人が大人形態ばかりなわけだ。

[引用]
 ■実験場「別冊」から話題作

  「進撃の巨人」は2009年、「別冊少年マガジン」の創刊と同時に連載が始まった。老舗の少年マンガ誌「週刊少年マガジン」の編集部が立ち上げた雑誌だ。「手堅いヒットを狙ってか、既存の少年誌に似通った作品が多くなり、新しい表現を発信する場を作りたかった」と編集長を務める朴鐘顕さんは言う。

  創刊時、執筆陣に「絶望を描いてくれ」と伝えたという。言葉どおりの「進撃の巨人」、同級生の体操着を盗んだ中学男子が主人公の「悪の華」など話題作を生んでいる。いずれも「週マガで始めるのは難しい作品でしょう」と朴さん。
[引用終]

雑誌のテーマは「絶望」か。
某「プリキュア」さんのナイトメア社も、絶望が社訓でした。
そんな経営方針は間違ってると言われたものですが、謎に正しかったのかもしれない…。

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