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「波打際のむろみさん」2巻、発売

2010年06月17日 | 週刊少年漫画「マガジン」「サンデー」感想
めでたく2巻が発売されました。



波打際のむろみさん(2) (少年マガジンコミックス)

人魚さんが捕食したり捕食されたりする漫画です。
ほぼ全てのネタが、生物の進化について考えさせられる深い内容。
魚類と哺乳類の間の、深い深い溝には涙を禁じ得ません。

内容的には、連載の方を完走ペースで感想書いてるので語りようもないのですが…。
人魚のむろみさんの尾鰭に涙し、鳥類の恐怖に怯え、ピスタチオ学園に想いを馳せる。
それ以外には、「まぁお魚だよね」以外の何を書けと言うのか。

単行本のおまけは、作者さんによる生き物紹介と後書き漫画。

紹介コーナーの「そんな進化の仕方をしたのは、間違いに気がつかなかっただけだ」は、実に正論。
行き当たりばったりで試行錯誤するのが生物の進化。失敗した機能に対し、誰も「No」と言えないまま今に至ったものは数知れず。
異様な生物に対し、その生態に感動する前に、「何故に貴方はそんな進化を選んだのか」と冷静に問い詰められる大人になりたい。

ちなみに人類にも色々と「失敗進化」はあります。
例えば目の作りとか。その場しのぎで進化したせいで盲点が存在する(なおタコイカにはない。我らの目は軟体生物に劣る)。
おかげでそれをカバーするために脳は錯視を生み出す必要があり、不要なランニングコストがかかる羽目に。

後書き漫画は「魚なら下半身丸出しでもOK」という生々しい執筆動機が赤裸々に。
「マガジン」連載陣で、最も露出度の高い むろみさん。
魚なら何をやっても許されると思われてる節がある。正しいと思う。


今回は2軒目の本屋さんで無事に発見して購入できました。
平積みなし。本棚に2冊だけあった。
多分、売り切れ直前だったんでしょう。そう思いこみます。

「ピスタチオ学園」の方はAmazonさんに頼んだのですが、今日時点で届いておらず。週末の楽しみにしよう…。

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2 コメント

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死に至る病 (Sunitha)
2010-06-19 01:47:34
>ちなみに人類にも色々と「失敗進化」はあります。

そんなRubyGillisさんはこれでもくらえ!

進化から見た病気 (ブルーバックス)
http://goo.gl/QW6f

(もう既読でらっしゃるかもしれないけど…)

ごきげんよう、おひさしぶり。

むろみさんの感想記事、いつも拝見しています。

私も好きですよ、海洋生物。主に食欲的な意味で。
こんなに美味しく進化してしまったのが彼らの失敗だったのか、何でも大抵美味しく食べられてしまう人間の味覚が大成功なのかは分かりませんが、少なくとも私のこの節操の無い食欲やら性欲やらは進化の所為にしておきたいと思います。

ワタシビョーキジャナイヨ。

ところで、いつか聞こう聞こうと思っていたらいつの間にかアニメ化が決定していたチャンピオンの侵略!イカ娘はRubyGillisさんのストライクゾーン的にはどうなのか、是非とも問い糾したいと思いますよ?
返信する
霊長類への賛歌 (RubyGillis)
2010-06-21 01:02:28
>Sunithaさん
さすがのブルーバックス、心の琴線を柔なでしてきます。
あの出版社は、リストを眺めていると読みたくなる本が多くて困ります。

病的進化の果てに、私らの味覚も性欲も…。
仮に太古の生物の復活ができたなら、順番に食べていけば進化の歴史が分かるかもしれません。
こいつは不味いから、人類と生息圏が被ってなかったはずだ!とか。
何このエロスを掻き立てられる魚!ヒトと魚の間に一体何が!とか。

「イカ娘」さんは私的には微妙にファールチップな心持ち。
何が掠ってて、何が掠ってないのか、自分でもよく分かりません。
返信する

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