「Dancing☆Starプリキュア(ぼくプリ)」から整理した「私は何をもって『プリキュア』と認識しているのか」の第3弾。
「プリキュア」の特徴として、第1弾「玩具を売ろう」、第2弾「世代交代」を挙げてきました。
では同じくこれらに該当する「仮面ライダー」さんや「戦隊ヒーロー」さんとは何が違うのか。
特徴的なところの一つは「変身がパワードスーツではない」点だと思います。
例えば仮面ライダーファイズの中身が、乾巧でなくてもそれほど問題にはならない。普通にある。
ですが、キュアドリームの中身が夢原のぞみでなかったら大問題です。
仮面ライダーのオールスターズで過去ライダーが出てきても、中身が誰なのかはボカされています。
キュアドリームは夢原のぞみだ。夢原のぞみ以外が変身しているとは、誰も思わない。
変身後の姿は変身前の人物と不可分であり、ライダー等ではしばしば見る「幻影キュアドリームを呼び出す」のようなこともされていません。
※幾つか例外はあります。以下、その例。
・アンラブリー:ファントムがキュアラブリーを模して変身している
・キュアフローラ:先代と当代では変身者が別
・キュアアース:ヒープリ本編に登場しているのはオリジナルの複製。どこまでがコピーか不明だが、元の変身者は風鈴アスミではない
あくまで大原則は変身前と変身後は同一人物。
一方で、変身前と変身後で大きく姿が変わります。特に髪が。
(「キラキラ☆プリキュアアラモード」第7話より)
「プリキュア」パロディの多くや、大先輩の「セーラームーン」や「どれみ」等は、変身前後で髪はそれほど変わりません。
キャラクターの同一性・識別性を考えれば当然の配慮です。
ですが「プリキュア」さんは爆発的に毛量が増えたり、髪色が変わったり、人によっては成長したりすらする。
(「HUGっと!プリキュア」第20話より)
・強化スーツではない
・本来の自分から大きく「育つ」
一言でいえば「変身願望」を体現してくれる。
心の力や真の力。あるいは大人になった自分の先取り。
そういったニュアンスが強く出る。
これは「メイク」「ファッション」などにも通じる話で、「ひみつのアッコちゃん」の時代から言われている要素です。
みんな変身願望をこっそり持っている。服を変えることで変わる自分もある。だからプリキュアさんの変身に沸き立つ。
パワードスーツが欲しいんじゃない。変身したいんだ。普段の素の自分なら決してしないであろう格好をし、勇気を貰って前に進みたいんだ。
(「ハートキャッチプリキュア!」第43話より)
※もうしばらくシリーズが続けば「大人になる」以外に、「若かりし頃の全盛期のエネルギーを取り戻す」方向の演出も増えてくるのかも。過去作でいえばキュアフラワー。また、メイクには若返り方向の変身願望の意味もある。
※例外はある。元祖である美墨なぎさ/キュアブラックは大きくは変化しない。
さて、では「ぼくプリ」はというと、この要素はかなり薄く見えます。
確かに一般では珍しい髪色や長髪ではあるんですが、見慣れているプリキュアさん達の爆発的な変化と比べると控えめに感じる。
衣装についても、特別感があまりない。街中で見かけたら二度見するかもしれませんが、まぁ「いそう」な範囲に思えます。
だから「プリキュア」っぽく見えない。
ただこのポイントは、実写には不利すぎます。あまりにも変身然とした格好は、現実世界では厳しい。
アニメなら映えるデザインも、現実世界では物理法則の壁がありますし、アクションの邪魔にもなる。今までにもキャラクターショーはやっていますから乗り越えられはするのかもしれませんが、生身の顔出し&激しく動くとなると難しそう。
そこをクリアしても、早着替えの問題も出てくる。実際、どうやって変身するんだろう?
多分、露出度を上げる形の変身(他作品で恐縮ですが、スターライツのような)の方が、特別感と着替え易さを両立できたんだと思いますが、どちらかといえば逆の方向性です。
裏を返すと変身シーンを上手く演出してくれれば、一気に「プリキュア」らしさが増すように思えます。
変身前としっかりと落差をつけつつ、いつ着替えた!?と驚くような間隙を縫った変身とか、その手があったのか…と感動するような手法とか。
変身シーンは「プリキュア」の見せ場の一つですから、何某かはあるはず。せっかくならやっぱり楽しみたいので期待しています。
以上、「何をもってプリキュアと認識しているのか(ひいてはプリキュアの原点)」を3つ挙げてみた。
・玩具を売る
・世代交代
・変身願望
この3つを満たすのは、ほぼほぼプリキュアに絞られてくるんじゃなかろうか。
性別やバトルは、実は必須要件ではなかったのかもしれない。
現段階では私は「ぼくプリ」にはネガティブな感情の方が強いのですが、いざ見た後に、
(1) 好意的な感想+上記3つが登場した
→やっぱり「プリキュア」のコアはこの3つが関わっている
(2) 好意的な感想+上記3つが登場しない
→何を好意的に感じたかを整理できれば、「プリキュア」を「プリキュア」たらしめる要素が分かる
(3) 否定的な感想+上記3つが登場しない
→やっぱり「プリキュア」のコアはこの3つが関わっている
(4) 否定的な感想+上記3つが登場した
→何を否定的に感じたかを整理できれば、「プリキュア」を「プリキュア」たらしめる要素が分かる
このように「プリキュア」を再認識できるはず。
(逆は必ずしも真ではないので、上記4つはあくまで「可能性が高まる」でしかないですが)
私が抱いた3点が絶対の真とは思いませんし、人によって重視するポイントは違うとは思います。
ただ、自分なりに事前に整理しておけば「公式が言ってるんだから正しい。とにかく挑戦が大事」や「男だからダメ。考えるまでもない」のような肯定・批判よりは、公式様のおっしゃる「破壊と創造」「挑戦」に応えられるんじゃないかと思ってみます。
「プリキュア」の特徴として、第1弾「玩具を売ろう」、第2弾「世代交代」を挙げてきました。
では同じくこれらに該当する「仮面ライダー」さんや「戦隊ヒーロー」さんとは何が違うのか。
特徴的なところの一つは「変身がパワードスーツではない」点だと思います。
例えば仮面ライダーファイズの中身が、乾巧でなくてもそれほど問題にはならない。普通にある。
ですが、キュアドリームの中身が夢原のぞみでなかったら大問題です。
仮面ライダーのオールスターズで過去ライダーが出てきても、中身が誰なのかはボカされています。
キュアドリームは夢原のぞみだ。夢原のぞみ以外が変身しているとは、誰も思わない。
変身後の姿は変身前の人物と不可分であり、ライダー等ではしばしば見る「幻影キュアドリームを呼び出す」のようなこともされていません。
※幾つか例外はあります。以下、その例。
・アンラブリー:ファントムがキュアラブリーを模して変身している
・キュアフローラ:先代と当代では変身者が別
・キュアアース:ヒープリ本編に登場しているのはオリジナルの複製。どこまでがコピーか不明だが、元の変身者は風鈴アスミではない
あくまで大原則は変身前と変身後は同一人物。
一方で、変身前と変身後で大きく姿が変わります。特に髪が。
(「キラキラ☆プリキュアアラモード」第7話より)
「プリキュア」パロディの多くや、大先輩の「セーラームーン」や「どれみ」等は、変身前後で髪はそれほど変わりません。
キャラクターの同一性・識別性を考えれば当然の配慮です。
ですが「プリキュア」さんは爆発的に毛量が増えたり、髪色が変わったり、人によっては成長したりすらする。
(「HUGっと!プリキュア」第20話より)
・強化スーツではない
・本来の自分から大きく「育つ」
一言でいえば「変身願望」を体現してくれる。
心の力や真の力。あるいは大人になった自分の先取り。
そういったニュアンスが強く出る。
これは「メイク」「ファッション」などにも通じる話で、「ひみつのアッコちゃん」の時代から言われている要素です。
みんな変身願望をこっそり持っている。服を変えることで変わる自分もある。だからプリキュアさんの変身に沸き立つ。
パワードスーツが欲しいんじゃない。変身したいんだ。普段の素の自分なら決してしないであろう格好をし、勇気を貰って前に進みたいんだ。
(「ハートキャッチプリキュア!」第43話より)
※もうしばらくシリーズが続けば「大人になる」以外に、「若かりし頃の全盛期のエネルギーを取り戻す」方向の演出も増えてくるのかも。過去作でいえばキュアフラワー。また、メイクには若返り方向の変身願望の意味もある。
※例外はある。元祖である美墨なぎさ/キュアブラックは大きくは変化しない。
さて、では「ぼくプリ」はというと、この要素はかなり薄く見えます。
確かに一般では珍しい髪色や長髪ではあるんですが、見慣れているプリキュアさん達の爆発的な変化と比べると控えめに感じる。
衣装についても、特別感があまりない。街中で見かけたら二度見するかもしれませんが、まぁ「いそう」な範囲に思えます。
だから「プリキュア」っぽく見えない。
ただこのポイントは、実写には不利すぎます。あまりにも変身然とした格好は、現実世界では厳しい。
アニメなら映えるデザインも、現実世界では物理法則の壁がありますし、アクションの邪魔にもなる。今までにもキャラクターショーはやっていますから乗り越えられはするのかもしれませんが、生身の顔出し&激しく動くとなると難しそう。
そこをクリアしても、早着替えの問題も出てくる。実際、どうやって変身するんだろう?
多分、露出度を上げる形の変身(他作品で恐縮ですが、スターライツのような)の方が、特別感と着替え易さを両立できたんだと思いますが、どちらかといえば逆の方向性です。
裏を返すと変身シーンを上手く演出してくれれば、一気に「プリキュア」らしさが増すように思えます。
変身前としっかりと落差をつけつつ、いつ着替えた!?と驚くような間隙を縫った変身とか、その手があったのか…と感動するような手法とか。
変身シーンは「プリキュア」の見せ場の一つですから、何某かはあるはず。せっかくならやっぱり楽しみたいので期待しています。
以上、「何をもってプリキュアと認識しているのか(ひいてはプリキュアの原点)」を3つ挙げてみた。
・玩具を売る
・世代交代
・変身願望
この3つを満たすのは、ほぼほぼプリキュアに絞られてくるんじゃなかろうか。
性別やバトルは、実は必須要件ではなかったのかもしれない。
現段階では私は「ぼくプリ」にはネガティブな感情の方が強いのですが、いざ見た後に、
(1) 好意的な感想+上記3つが登場した
→やっぱり「プリキュア」のコアはこの3つが関わっている
(2) 好意的な感想+上記3つが登場しない
→何を好意的に感じたかを整理できれば、「プリキュア」を「プリキュア」たらしめる要素が分かる
(3) 否定的な感想+上記3つが登場しない
→やっぱり「プリキュア」のコアはこの3つが関わっている
(4) 否定的な感想+上記3つが登場した
→何を否定的に感じたかを整理できれば、「プリキュア」を「プリキュア」たらしめる要素が分かる
このように「プリキュア」を再認識できるはず。
(逆は必ずしも真ではないので、上記4つはあくまで「可能性が高まる」でしかないですが)
私が抱いた3点が絶対の真とは思いませんし、人によって重視するポイントは違うとは思います。
ただ、自分なりに事前に整理しておけば「公式が言ってるんだから正しい。とにかく挑戦が大事」や「男だからダメ。考えるまでもない」のような肯定・批判よりは、公式様のおっしゃる「破壊と創造」「挑戦」に応えられるんじゃないかと思ってみます。