穴にハマったアリスたち

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一言感想:週刊少年サンデー 「絶チルは休載」

2009年06月17日 | 週刊少年漫画「マガジン」「サンデー」感想
■電脳遊戯クラブ LV[1]「見つめていたいって気持ちに正直なだけじゃん」

新連載。
どなたかと思ったら「兄ふんじゃった!」の方でした。
予想外の方向転換。いや転換してるのかどうかはよく分かりませんが。
初回からおまけコーナーつきで気合いを入れられていますが、「サンデー」さんとしてはどういう戦略を想定してるんだろう?
いわゆる漫画講座的な位置づけ(「バクマン」のような)で考えてるんでしょうか。

■月光条例 第16条[フランダースの犬プラスうらしま太郎] 2 「月打」の治療薬

狂った乙姫に追いかけられて、這う這うの体で逃げ回っているうらしま太郎も狂ってる、というの新しいパターンだと思った。
まぁ不幸になると分かっているのに、わざわざ玉手箱を開けなきゃいけない運命なんてやってられません。
逃げたくなる気持ちは分かりますが、正気を保ってるキャラクターの方が少ないというのはいかがなものか。
見た目的にも言動的にも、まともに見えるネロ少年でさえ狂ってる有様。

「幸せから絶望のどん底に落ちると、月打の特効薬ができる」とのこと。
それで「フランダースの犬」を持ち出したとなると、「絵を見たけどやっぱり不幸」とそういう展開に持ち込むんでしょうか。
ネロ少年もやってられません。

…普通に物語の悪役から薬を精製すれば、何の問題もなさそうに見えるのですが、何かあるんだろうか。

■魔王 JUVENILE REMIX 第96話「定点観測」

次回、最終回。
これ以上どうする気なんだと思っていたら、残念ながら終わってしまうようです。
潮時といえば潮時。でも残念は残念です。
蝉さんVS鯨さんとか、岩西さんの最後のエールとか、見たかったんだけどな。
これで来週、変態蜂娘の一撃で犬養首相が沈む展開になったら泡吹きます。原作を鑑みるに、ないとは言えないのが怖い。

余計な補足をすると、安藤弟くんの主張は「憲法改正反対」ではないです。
ただ単に、流され続ける人たちの行動パターンを語ってるだけ。
「魔王」の根幹に流れるテーマ、「考えろ」。

安藤弟くん:
 「この国の人間はさ、怒り続けたり、反対し続けるのが苦手なんだ」
 「初回は大騒ぎでも二度目以降は興味なしってことだよ」
 「次からは途端にトーンが下がる」
 「飽きたとも、白けたとも違う」
 「『もういいじゃないか。そのお祭りはすでにやったじゃないか』っていう、疲労交じりに軽蔑が漂うんだ」

ちょうど先日のインフルエンザ騒ぎでも経験済みのお話。
もはや流行しようが新たな感染者が出ようが、誰も大騒ぎしない。
判明している危険度そのものは、当時からさして変わっていないのに。

安藤弟くん:
 「でも一般大衆は考えていない。ただ委ねるだけ」
 「犬養はすごいけど群がる人たちが怖いっていう気持ちは、最近俺にもわかってきたよ」
 「だから兄貴は、クラレッタのスカートを直すような人間になろうとしたんだ」

このテーマを表現するために「腹話術」を考えた作者さんは見事だと思う。
一見自分の意志で話しているように見えるけど、実際は他人に言わされ流されてるだけ。
更にはその操られてるだけの言葉でも、民衆はあっさり乗せられ誘導される。

犬養さんの思想や、弟くんの行動が正しいかどうかは別問題。
「どちらが正しいかとは関係なく、とにかく『考えろ』」というのは個人的には好きなテーマでした。
そして原作小説をここまで上手く昇華した漫画版は凄まじい。
「魔王」が終わった後も、大須賀さんの連載が読んでみたいです。

あと、詩織さんは何をちゃっかり弟さんと暮らしてますかね。
正ヒロイン様の自覚のない言動が目立った彼女でしたが、最後の最後はちゃんとポジションをキープしてました。
そしてこの数十年後、一言予言のおばさんと一緒に、妻に怯えるシステムエンジニアと面会することになるんだ。

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