穴にハマったアリスたち

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通りすがりのジャンヌ・ダルクファン

2009年12月25日 | 旅行・ジャンヌダルク
今さら感がありますが、先日フランスに行った際に思ったことを幾つか。

1.
今回フランス旅行した目的は友人の結婚式。
友人はしばらく前からフランスに住んでいたのですが、ビザやら何やらの関係で一時帰国。
その際に恋人さんも日本観光にやってきた。

その方の予定としては日本で親御さんに挨拶して、プロポーズするつもりだったらしい。
だけどまぁ友人さんは実に鈍く、そんな緊迫した空気をぬるりと回避してしまい、タイミングをつかめないまま恋人さんはフランスに帰られたらしい。
一大決心でやってきたろうに、気の毒な。

で、その後どうなったかといえば。
二人はSkypeで連絡を取り合ってたそうなんですが、流れでSkype上でプロポーズ。
そのまま結婚にいたったそうな。ネット社会、凄ぇ。

2.
友人の実家は日本にあるので、親御さんとは当然離れ離れ。
だけどそこでSkypeを導入した。
かくして、フランスの片田舎と日本の片田舎が接続され、毎日顔を見て会話ができる環境が整えられました。

結婚してフランス行き…というとかなり大事に思えますけど、10年前の九州-東北よりも近いんじゃなかろうか。

3.
フランスまでは片道4万円。時間にして10時間程度で行けます。
これは下手すると、東京から和歌山や山口の奥にいくより安いし、早い。
10時間と言うのがまた良いです。乗り換えなしなので、飛行機に乗ったら寝てればいい。
前日の夜に徹夜していると、体感時間はほぼゼロで飛べます。
もしくは金曜夜に便が飛んでいるので、その気になれば土日だけで行って帰ってくることも可能。恐ろしい時代になったものだ。

4.
結婚相手の方は日本文化…というかありていに言って日本アニメやゲームに興味があるそうで、普通に部屋にFFのフィギュアが置いてあった。
「ナルト」が大好きだそうで、動画サイトを使って日本放送分をほぼリアルタイムで見ているそうです。
日本の放送から2,3日後にはフランス語に完訳されたものが出回るらしい。
まぁ違法ではあるのだけど、ここは脅威のグローバル力を褒めるべきだと思う。

以前、ルーアンのジャンヌダルク博物館に行った時、ドラゴンボールのガチャガチャが設置されていて唖然としました。
オルレアンのキヨスクで、セーラームーンの成人向け同人誌を見かけたこともあります。
今回の旅行でも、パリはもちろん、コンピエーニュでもトゥールでも「ナルト」や「BLEACH」を見かけた。
ついでにキティも山のように見ました。
コンピエーニュでは、街にうろ覚えキティの落書きまであった。山梨のネコが、あちこちにはびこっている。

親族の方にも知人の中にも、「ナルト」や「ONE PIECE」好きは平然といました。
友人はフランス人相手に日本語の家庭教師的なことをやって糊口をしのいでいたのですが、日本語を勉強したいと思う動機の多くは日本漫画の影響らしい。
「オタク文化」(限られた一部のコアな人向けの世界)なんて言葉は、既に死語なんだと思った。

5.
糊口をしのぐといえば、今回の結婚式で友人は着物を着ました。
ただ、着付けが出来る人間がいない。
そこでフランス現地で、着付けの出張サービスを頼んだ。

来られたのは日本人女性の方。着物の着付けを、フランスで商売にされてる方でした。
フランスで、そんなものが商売になるのか。
話によると、個人やショー等、需要はちゃんとあるらしい。
自分の想像力の狭さを思い知りました。
言われてみれば、むしろ日本よりも着付けができる人間が居ない分、商売として成立するのかもしれない。

何と言うか、商売をするということがどういうことなのか、一端を見た気分。こういうのは素直に尊敬します。

6.
フランスでも世界不況の影響で雇用が厳しい状況だそうです。
結婚相手の方も例外ではなく、今度会社が変わって転勤になるかもしれないとか。
行き先はヨルダンが候補だそうです。

日本でも北海道から東京へ…とか大事だと思いますけど、スケールが違う。
私自身が引っ越しに抵抗感が全くない人間ということもあり(10回以上している)、こういうアグレッシブさは見習いたいです。
私も平然と海外に引っ越しできるだけの行動力を持ちたいものだと思った。家を買うならオルレアンに買いたいなぁ、真面目な話。

7.
帰りの飛行機で、ちょっと悲しかったこと。
どうも修学旅行やツアーシーズンらしく、日本人客が大勢集団でいました。
そこで彼らがしていた会話の中で、「日本食が懐かしい」「日本語が落ち着く」などがやたらに耳に聴こえました。

ある程度、年配の方がそれを言うのは理解できる。
でも学生さんやそれくらいの年齢の若い人まで、それを言うのは悲しかったです。
だったら旅行するなと。あるいは、その気になればフランスでも日本と同等の日本食を食べられます。そういうのを探せと。

ヨーロッパに行って、日本に帰るたびがっかり感に襲われます。
ここ5年ほどの間に4回ほど行ったけど、概ね嫌な思いをするのは帰国してからだった。
もちろん旅行者として行ってるだけだから良い印象しか持たない、というフィルターはかかってるのでしょうけれど。
実際、友人は即行でフランスに戻り、永住する決意をノータイムで決めたわけで。
私もかなうことなら向こうに住みたい。そのためには、言葉を覚えないとなぁ…。

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2 コメント

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Unknown (バナナ)
2009-12-27 00:26:03
skypeのお話、普及先端技術を幸せのために使えるのはすばらしいことですね。

技術も芸術も人のためにある、
少数のプロは多数の素人に役立つ働きができる、というのは
意識しないとすぐに忘れてしまうものですからねえ。
返信する
Unknown (RubyGillis)
2009-12-29 10:40:38
>バナナさん
特に田舎ではネットの威力を実感しますね。
うちの婆さんの家にも完備されています。

その気になれば、世界は広がるし便利になる。そんな基盤を生み出すプロの方々には感謝が尽きません。
返信する

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