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スマイルプリキュア! 第46話「最悪の結末!?バッドエンドプリキュア!!」

2013年01月19日 | スマイルプリキュア!感想
遅くなってしまったので、感想というか雑感的に。

■スマイルプリキュア! 第46話「最悪の結末!?バッドエンドプリキュア!!」

バッドエンドプリキュアさんとの戦闘回。

結論から言うと、ビューティさん以外は総入れ替えで良いような気がします。
あ、じゃあ星空さん、ちょっとあっちに行ってもらっていいですか。はい、じゃあBE星空さんはこっちに。
では改めて「スマイルプリキュア」を再開しましょうか。それいけBE星空さん!

「鏡の国」の闇夢さんと比較すると、性質の違いが際立つように思います。
闇夢さんの背景は「夢を叶えるために努力するということは、今(または過去)の自分を倒すことと同義だ」。
つまり過去の自分たちそのもの。

それに対し、バッドエンド星空さんは、別解釈の「キュアハッピー」。
確かに他者を貶めることでハッピーは得られる。
というか、あからさまに誰かと比較していなくても、「ハッピーだ」と感じる以上、何かと比較はされています。
ちょっとした掛け違いで、あのバッドエンドさんたちに星空さんはなっていた。
彼女たちは星空さんの闇化や悪化というより、起こり得たかもしれない未来の形。

バッドエンドさん達の語る「ハッピー」の形は、それぞれ正論。
実際、オオカミさん達の視点からすれば、まさしくバッドエンドさん達が言っていたことを、星空さんらから感じていたはず。
そして両者を分けているのは、「それでもメルヘンを信じるか」の部分だと思うのです。

「ピース」が夢幻の綺麗事で、実現しない世迷言だなんてことは、言ってる当人も理解している。
「マーチ」するということは、弱い誰かは必然的に置いていかれる。「サニー」があるなら必ず影もできる。
現実はメルヘンのようにはいかないんです。
私たちの「ハッピー」は誰かを不幸にしているかもしれない。
そんなことは、誰もが皆、分かってる。

だけどよくよく考えてみれば。
現実を作っているのは、他ならぬ自分たち自身。
現実はメルヘンのようにいかない?それならば、自分たちがメルヘンを実現すればいい。

両親の愛を受け取った黄瀬さんが、今度は愛を伝えるように。
家族を大事に思う緑川さんが、やがては独立して自分の家族を持つように。
人とのつながりが宝物の日野さんが、太陽のように周囲を暖かくするように。
正しい道に従って生きてきた青木さんが、自ら正しい道を作り出すように。

絵本から笑顔を貰った星空さんが、今度は笑顔を与える側に回っていく。
結局のところ、現実を決定しているのは自分たち。
そこで頑張ることができるならば、自分たちが憧れたメルヘンは、もはや虚構じゃない。

何度か書いてますけど、「スマイル」さんは全体に予定調和というか、初めから到達点が決まっていて、そこを目指すようなお話に感じます。
(OPカットに劇中で到達するとか、ラストになってようやく強化必殺技を手に入れたり、疲弊せずに打てるようになったり)
その流れで言うと、それぞれが自分たちの名前にたどり着くシーンは、とても綺麗。
メルヘンに守られてるばかりだった星空さん達が、伝説の戦士としてメルヘンを作る側になったところでラスト。

対戦相手が「バッドエンド」プリキュアなのだから、こちら側は「ハッピーエンド」プリキュアです。
そして当初から提示されていた「エンド」を迎えると同時に、次のメルヘンが始まる。
この「プリキュアの絵本」が、ビジュアルノベルなのかゲームブックなのかRPGなのか分かりませんが、とにもかくにも、星空さん達はこういう選択肢を選び、今のこの姿にたどり着いた。
そして彼女たちの選択が「正しい」かどうかは、虚構のメルヘンたる彼女たちを見た私たち次第。
二重三重の構成が美しいです。

その上「女王様は他界済み」だそうで。
「デコルを集めたら助かる」とか「願いを叶えるミラクルジュエル」とか、そんなメルヘンが現実にあるわけないじゃないですか。
メルヘンを叶える存在は自分だ。かつての自分たちが「女王様が復活してくれたら助かる」と希望を持てたように、今度は自分がその希望の対象になるんだ。


(左画像)
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(右画像)
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なんだかんだで、「闇プリキュア」さんは各シリーズのテーマを踏まえてるなぁと思う。

スイート:
 何が味方で敵か分からないが、共有体験を通じて分かりあえる。
 つまりは黒ミューズさん。

ハートキャッチ:
 詳しい事情は存じません。つまりはダークさん。
 もしくは「チェンジすることは自分を否定することなのか?」。つまりは影キュアさん。

フレッシュ:
 「迷いながら幸せを探す」の反転なので「指示通りに幸せを探す」。
 つまりはイース様。
 (余談ですが、パッションさんになった途端、間が抜けた子になったのは、彼女が指示待ち人間だからだと思ってる)

GoGo:
 「あなたに会いに行く」の反転なのだから、「会いに行かない」プリキュア。
 つまり出会わない。多分どこかにひきこもったまま番組が終わった。

 もしくは序盤の「会わないで隠れようとしたミルミルさん」が、反転なのかしら。
 結果的に、夢原さんの神速の踏みこみによりすぐにバレましたが。

5:
 みんな大好き闇夢さん。

SS:
 「全ての物に命が宿る」+その反転。
 つまりは霧生さん。

まぁこじつけようと思えば、別シリーズのテーマもこじつけられそうではありますけれど。

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