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スマイルプリキュア! 第45話「終わりの始まり!プリキュア対三幹部!!」

2013年01月07日 | スマイルプリキュア!感想
【2013年のプリキュアさん】



記念すべき10番目のシリーズは「ドキドキプリキュア」。
公式サイトを見た瞬間「これはない」と思い、宣伝予告を観た途端「あ、いつものプリキュアさんだ」と思う恒例の摩訶不思議。
細かいギミック等々は不明ですが、また1年放送があることがとても嬉しい。さあ次は2014年のプリキュアさん目指して応援しよう。

【2013年のプリキュアさん2】



3月公開の「オールスターズ」も予告開始。
一度限りのお祭りと言われたのは何年前のことか。今や毎年恒例になっていることに感謝。
おかげさまでご飯が食べられますので、今後とも美翔さんに継続的にお仕事をください。

予告からだけでは何がどう「NewStage」で「2」なのか分かりません。
前回の「NS1」は「プリキュアになりたかった子がフュージョンに出会う」という、非常に熱い情報が提示されていましたが…。
謎生物の名前が「エンエン」「グレル」とネガティブ系に見えるのは、何か関係あるんだろうか。

■スマイルプリキュア! 第45話「終わりの始まり!プリキュア対三幹部!!」

空からピエーロ様が降ってきました。目が覚めたら唐突に。
そしてキャンディがミラクルジュエルに姿を変えました。目が覚めたら唐突に。
ちょっと目を離したこの2週間の間に、一体何があった。

視聴者も置いてけぼりですが、星空さんも同様に状況がつかめない。
え、えっと。ミラクルジュエ…?えっと。
よく分からないまま、今度は唐突に三幹部が襲ってきた。

ポップ兄:
 「ついに始まるでござる。最後の戦いが」

そ、そうなのか。
確かにデコルは集まったりしてたけど、どうせまた振り出しに戻されるだけなのかと…。
いつの間にか最後が迫ってた。終わりは自覚のないままやってくる。

ラストバトルを意識して特攻してきた三幹部さん相手に、ついさっきまでお正月気分だった星空さん。
言うまでもなく勝負になりません。
黒鼻で自暴自棄強化をなされた彼らは、プリキュアさんらを圧倒。



顔面も強打された。こんな時でもサービスを忘れない星空さん。

二段変身すらも破られ、落ち込むプリキュアさんに三幹部は言う。

鬼さん:
 「お前たちには分からないオニ」
魔女さん:
 「あたしたちが何度も味わったこの悔しさ、寂しさ、痛み…!」

毎週毎週、理不尽にやられてましたもんね。
追い詰めてもプリキュアさんは脈絡なくパワーアップしますし、そりゃ納得いかないですよ。
いえ、そういう話ではなく。



オオカミさんや鬼、魔女さんらは絵本の世界の嫌われ役。
いつもいつも嫌がられ、排斥されて凹みまくり。
そこにジョーカーさんが現れ勧誘され、今に至ったそうで。

そんな話を聞いたら星空さんらは戦えない。
実際の問題として、オオカミさんらには嫌われ役を頑張ってもらわないと絵本は成り立たない。
だけど、それはつまり、オオカミさんらも必要とされているということ。
「赤ずきん」が好きな子はオオカミさんを嫌うでしょうけど、それは役としては大変に美味しいことなんです。
この世界にはオオカミさんらの存在も必要なんです。



星空さん:
 「あたしは絵本の中の皆が大好き」
 「絵本が沢山の夢や希望を与えてくれるのは、皆がいてくれるおかげだもん」
 「ありがとう」

絵本大好きを公言する星空さん。
大好きな絵本のキャラクターから「俺たちは愛されていない」なんて言われたら引き下がれない。
今まで自分を救ってくれたメルヘンを、今度は自分が救う。

これまでの戦いの記憶が、プリキュアさん達の言葉が上辺ではないことを証明します。
何せ綺麗事以外の何物でもない言葉を吐きながらも、事実、それを実行してきました。
三幹部にしてみれば、そんな彼女らに認められていたことは、強烈な救い。

こうして三幹部は元のメルヘンランドの妖精に戻りました。
ちなみにメルヘンランド的には、彼らが三幹部になっていたことは気が付いていなかったようです。
とりあえずメルヘンランドの行方不明者リストを作ろう。妖精・継母とか妖精・隣の爺さんとか、ちゃんと所在を掴めてるんだろうか…。

さてこれで終わりかと思いきや。
最後のデコルとバッドエナジーを使い、ジョーカーさんが最終兵器を出してきた。



バッドエンドプリキュアさん。
素敵すぎます。スペック高い。漢字で書くと悪堕キュアでしょうか。そのまんまか。
とりあえず星空さんをそっちに追いやりますので、代わりにそっちの星空さんください。

否応がなしに「鏡の国」の闇キュアさんらを思い出します。
闇キュアさんは「夢を叶えるために努力するということは、過去の自分を倒すのと同じだ」という問題提起から生まれた存在。
今回のも終盤の盛り上げ役以外の意味もあるとしたら、「悪役のプリキュアも存在しうる」とかの象徴でしょうか。

「5の模倣か」との声も聞こえそうですが、扱ってるテーマ的に、必然だったというか「やられた」感があります。
(例えば「スイート」や「ハートキャッチ」さんでこれをやると、説明がちょっと難しい)
仮に星空さんが「プリキュアを悪にするなんて許さない」「プリキュアを倒すなんてできない」とか言っちゃうと、今回オオカミさんらに言った言葉が説得力を失います。
なんだやっぱり敵役は嫌なんじゃないかと。
まぁ勢いで言っちゃいそうですけどね、あの子ら。

あとは星空さんらがメタ外の「終盤の盛り上げ役」を認識してるかどうかですね。
「自分たちが物語の主人公ならば、この物語を盛り上げるためのギミックが存在する」とか「自分たちが悪役を演じることもある」とか。
色々と考える余地があって、バッドエンドプリキュアさんの言動はかなり気になります。
第1話冒頭で「プリキュアの絵本」が出てきましたけど、まとめ終わったようなここで、最後にもう一捻り期待できそう。


(左画像)
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(右画像)
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【蛇足1】

ちょっと気になったので、蛇足ながら書いてみる。

今回のような決着に対し、和解エンドといわれたり、それに対して批判や肯定を見かけたりする。
でも「和解なのか?」というのが個人的な感想。
というのも、星空さんらはオオカミさんらの主張を認めて、方向転換したのではないんですよね。

例えば「悪役で可哀そうなオオカミさん」の存在を知り、「自分たちにとってのハッピーエンドは、違う誰かのバッドエンドかもしれない」「だからもっと違うエンドを探そう」とか、そういう決着ではありません。
星空さんの回答は「悪役の皆も必要」であって、オオカミさんらは嫌われ役のまま。
(そしてその「嫌われ役」は無意味で本当に嫌われているのではなく、必要で愛されている)

過去のプリキュアさんを見ても、プリキュアさん側が考え方を変えたことは、なかったように思います。

「スイート」さんの場合。
ノイズ様を受け入れたのは、「悲しみが辛いことは分かる。孤独が辛いことも分かる。だってあたしたちも同じだったから」という共通体験から。
「あ、孤独って辛いんだ。あたしとあなたは違うからいまいち理解できないけど、なるほどそんな考えもあるのか」とか「よしじゃあいっそ悲しみに染めてみるのもありか」とか、そんな歩み寄りはしていない。

「ハートキャッチ」さんの場合。
花咲さんはデューン様の背景も事情も存じ上げてない。
何せ「詳しい事情は分からないし本質的な解決もできない」が信条の花咲さんです。

「フレッシュ」さんの場合。
「幸せを目指す」という発想自体は、桃園さんもメビウス様も同じ。
でもだからといって「管理するのも良いね」とはならない。
「迷う所は自分で迷い、でも大事なところは管理して貰う」というのは、割とあっても良さそうな「和解」ですが、桃園さんはそういう結論は出さなかった。

というわけで、プリキュアさんサイドが相手の言い分に歩み寄ってるわけではないので、「最近のプリキュアは和解エンドが増えた」的なのは、ちょっと引っかかるのです。

【蛇足2】

「過去に犯した罪を許す」という意味での「和解」ならば、確かにそうだと思う。
ただこっちの意味だと、昔からそうだと思うんですよね。
「考え方を改めて歩み寄ってきた人たち」としては、ブンビーさんや霧生さん、キリヤくんらがいますが、皆さま討伐されてません。
「絶対に許さない」とは言っているものの、正真正銘、最後まで許さなかったケースはないんじゃないかな。
(というか、相手が悔い改めてることを知っているのに、許さずに抹殺する番組は、ダークヒーローものや見逃すと小道具の前提が崩壊する探偵モノ・刑事モノくらいしかないような…)

…あ、強いて言えば、「スプラッシュスター」のフィフスエレメントとかでしょうか。
本編劇中の復活キントレさんらの言動を見る限り、和解の道は至って普通に存在しそうです。
彼らは、おそらくゴーヤーンに誘導されたアクダイカーン様の思想に従っているだけで、存在そのものが「滅び」を目指す必要はなさそうですし。

実際に霧生さんが寝返っている他、フィフスエレメントの能力自体が滅びどころか普通の自然現象。
もしも本当に「滅び」の化身のようなものなら、モエルンバの能力は「炎を消す」、キントレさんは腐食系のファイターになるはずですから。
カレハーンさんやシタターレ姐さんが「木を枯らす」「水を枯らす」能力を発揮されてますが、あれは木や水を操る能力の応用に見えます。

というわけで美翔さん。少し反省しましょうね。
この鳥ときたら、すぐに逆上して大砲ぶっ放すんですから。
こういうのがいるから、プリキュアさん全体が会話のできない子だと思われるんですよ。

【追記】

書こうかどうか迷って、結局書かなかったところに関連した内容のコメントをいただいたので、改めて書いてみる。
(お断りしておくと、コメントに対して反論や否定をしたいのではないです)

今回、三幹部さんたちはメルヘンランドに帰国されました。
しかしメルヘンランドでの扱いが変わらないのなら、結局元の苦しい生活に戻るだけに思えます。
元々メルヘンランドの謎生物の評価は極めて低いので(キャンディさんの無能ぶりや、ひきこもりぶり、情報非開示等々)、尚の事不審が募ります。

ただ疑問なのは、オオカミさんらの回想シーン。
あの中で、彼らはデフォルメ謎生物態ではないんですよね。
つまりあの回想は物語の一幕の回想であって、メルヘンランドでの日常ではないのでは?と。

はっきりしたことは分かりませんが、一応、「アリババと40人の盗賊」の盗賊精霊は普通に生活していたっぽいとか、魔女の家である「お菓子の家」に、恐れることなく近づいていたことなどを思うと、メルヘンランドの住人同士の関係は、悪くなかったんじゃないかなと思いたい。
というかそうであって欲しい。
プリキュアさんはそろそろ、謎生物国家を無条件に信頼することを、改めた方がいいんじゃなかろうか。

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