穴にハマったアリスたち

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「ドキドキ」さんと「幸せの王子」

2013年02月12日 | プリキュア雑談・総合
前回の「ドキドキ」さんで「幸せの王子」の話が出たので、それに関連して。

「幸せの王子」のちゃんとした原作は読んだことありません。
よくあるようなお子様向け童話での知識しかないので、それをベースに書いてみる。
あのお話の寓話的メッセージは、大きく言えば3つだと思います。

(1)本人(王子)にとっては価値のないもの(金や宝石)を、困っている人に分け与える。
(2)救済をするのに、協力者(ツバメ)がいる。
(3)身を賭して尽くしたのに、求められた価値がなくなると、最後は捨てられる。

これをプリキュアさんに当てはめてみる。

(1)は相田さんの行動から納得です。

相田さんは有り余る才能と能力を保有しておられますが、ご本人様的には特にそれをありがたがってる様子はありません。
少なくとも1話と2話を見る限り、「運動得意だから大会で優勝したい」とか、そのような言動はなさってない。
恵まれた能力を使い、貴重な時間と身の安全を削って、自分ではなく他人のためにプリキュアとして戦う姿は、幸福の王子そのもの。

(2)も同様。
まさしく菱川さんのおっしゃる通り。
今後、才能豊かな相田さんの行動を、菱川さんが具体的にサポートなされると思います。

問題は(3)。
わざわざ「幸せの王子」を引き合いに出し、それに意味があるとしたら、最後の一つがひっかかります。

単純に考えれば「プリキュアとして頑張って戦ったけど、力尽きたところで守ろうとした人たちに裏切られる」。
どこかの薄い本で大量に見かけたような気がしないでもない、そんな展開。
安っぽく「現実なんてそんなもんだよ。所詮はみんな自己中なんだよ」と語ろうとすると、あってもおかしくはないですが…。

考えるまでもなく「プリキュア」さんで今までやってきたこととは矛盾します。
「NS」の「誰だってプリキュアになれる」を始め、実際に武装蜂起した「フレッシュ」や、壊滅しても戦い続けた「ハートキャッチ」の名もなき皆さまだとか。
というか、まぁ、「頑張ったけど最後は見捨てられました。それでも戦い続けます」なんて展開になるかどうかなんて、考える余地もないですね。性的な需要は別として。

ただ、わざわざ「幸せの王子」を例に出した以上、(3)の要素は意味があるように思えます。
菱川さんに「相棒が必要でしょ」と言わせたいだけなら、他の童話でもOKなはず。
相棒が出てくるお伽話なんて、いっぱいあるんだから。例えば

菱川さん:
 「この『さるかに合戦』のカニ!」
 「私はあなたのウスにはなれないの!?」

とか。
急に菱川さんが気の毒な子に見えてきた。

そういったことを考えると、「幸せの王子」から予想される破綻が、なにがしかの要素で回避される展開になるんじゃないかと思えます。
「人は本質的には(『幸せの王子』と違い)自己中ではない」とか。

ひたすら人助けをする相田さんが、やがて追い詰められ…。
「人間なんて所詮自己中なんだよ」と嗤われる中、ついには絶望しかけ…。
が、予想に反し、一般民衆が立ち上がり相田さんを救済。
「自分は一人じゃない」と噛みしめつつ、皆と一緒に横並びで奮闘するとか。

「NS2」のキャッチコピーが「わたしたちは一人じゃない」なんですよね。
普通に考えれば「プリキュアさんはいっぱいいます」という意味だとは思いますが、「戦っているのはプリキュアだけじゃない」の意だとしたら非常に熱い。
「NS」が「プリキュア」と「民間人」の間に、良くも悪くも距離のあるお話だっただけに、そこからの発展の「2」としての重みも出ます。
まぁ、謎生物の世界でのお話のようなので大外れだとは思いますが、苦戦するプリキュアさんを、民間人が救いに来るようなお話だったら、もぞもぞが止まりません。

「DX1」以降、春の映画もなんだかんだで、その年の1年を象徴した構成になってるので、
(「DX2」:事情は良く分からないまま、それでもお手伝いはできる
 「DX3」:初めはバラバラだった人たちが、共有体験を経て連帯する
 「NS」:メルヘンに助けられ、今度は自分がメルヘンを作り出す側に回る)
「NS2」にも色々と期待。
毎年プリキュアさんで扱うテーマは、個人的にかなり心にヒットするので、今年もドキドキしながら観戦したいです。

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