穴にハマったアリスたち

生きてれば楽しい事がいっぱいある!の証明の為のページ。ぴちぴちピッチを大応援。第三期をぜひ!
→新章開始!ありがとう!

(第12話)ひろがるスカイ!プリキュア「ツエェェェ!キュアスカイ対カバトン!!」感想

2023年04月23日 | ひろがるスカイ!プリキュア
■(第12話)ひろがるスカイ!プリキュア「ツエェェェ!キュアスカイ対カバトン!!」感想


(「ひろがるスカイ!プリキュア」第12話より)

ソラさんが夢にまで見たであろうシチュエーション「子供を守り、仲間に応援されながら、特訓の成果を発揮して悪を一人で倒す」が遂に実現…!

おそらくは彼女が第1話でやりたかったのは、こういう展開だろうと思う。そして今回この戦いができたのは、「毎日黙々と特訓」「一人で倒す」のこだわりを捨て、幅が広がったから。ヒーロー以外のことをしていたから、ヒーローとして戦えるようになる不思議。

以前の彼女なら、約束を違えて不意打ちしてきたカバトンや、それから守るために戦ったプリズムさんらを見て、「私が油断したせいで危険に晒した」とネガティブになりそう。
しかしながら今の彼女は違う。己のやるべきことをやり、任せるところは信頼して任す。その心の広がりが、カバトンを救う視野にもつながったと思われます。

一方のカバトンは、最後の最後まで一人でした。
おでん屋で愚痴る横を通り過ぎるソラさん達の図は、かつてソラさんが経験した「一人で訓練してる横を同世代が楽しく横切る」に近しいものがあります。

アンダーグ帝国はとことん放置国家のようで、使い捨ての怪物化とかすらしてきません。次の幹部が自己紹介がてら制裁にやってきたりもしない。
ある意味、ナイトメアやクライアスよりもリアルなブラック企業。直接的に追い込んで責任を取らせてくるのも辛いが、関心ゼロで放置も辛い。
ここまで極端に正体不明な集団となると、テーマに何か関連していそう。

数少ない情報として、カバトンの言葉によればアンダーグは激しい競争社会のようで。
ソラさんも以前はそちら寄りで、遊んだりするよりも鍛錬を優先していた。

実社会でいうなら、新社会人になり、休日返上で残業したり自己啓発に励んでいるようなものです。
確かにそれはそれで大事な一面もあるにはありますが、今の社会では通用しづらい。

仮にソラさんがその路線のままだったら、移動手段がないので山に行くことすら困難で、滝行やらリスに教えを乞うたりもしなかったでしょう。
しかもソラさんは以前からそういうのが嫌いだったわけでもないはず。むしろ憧れてはいたのに、選択肢になかったというか。

カバトンの巨大化は、ソラさんでいえばプリキュアに変身するようなもの。
今まで使わなかったのは、体への負担等々以外に、チート(巨大化、プリキュア)を使わずに自分の力で勝ちたかったのかもしれない。
「ソラがTUEEEEのは、プリキュアという卑怯な手段を使っているから」。だけどこちらも変化を使ったのに、やはり負けた。
チートを使ってるから強いのではないし、チートだからと忌避していても使いこなせない。

「プリキュアを前向きに捨てるシリーズなのかな」とも思っていたのですけど、「憧れから卒業して、プリキュアを手段として使いこなす」みたいなニュアンスかもしれない。無理に新社会人で例えるなら、福利厚生やら会社設備やら、使えるものは正当に積極的に使おうみたいな。

ただカバトンは、それをしたくても許されない職場環境だったわけで、仮に巨大化を最初から使っていたとしても、それを前提にコキ使われたはず。
ツバサ君も故郷で頑張り続けても行き詰ったでしょうし、当人の努力だけでなく周囲の環境もテーマの視野に入ってるのかもしれない。

次回は新しい幹部が登場する…と思うのだけど、次回予告では全く触れられず。
どういうタイプかで今後の方向性がかなり分かりそうです。

ソラさんがヒーローとして振舞えたのは、カバトンがシンプルに分かりやすい悪役だったからともいえます。
ビョーゲンズやノットレイダーのような、敵側には敵側なりの道理がある場合、今の彼女のキャパだとフリーズしてしまいそう。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「2018年の謎(ジョージの最... | トップ | 「たからもの」(ドキドキ!プリキュア ... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ひろがるスカイ!プリキュア」カテゴリの最新記事