先日ノーベル平和賞を受賞したケニアの環境保護運動家マータイさんが亡くなったというニュースを聞いた。
彼女のことを聞いてすぐに思い出したのが、「もったいない」という言葉。 ノーベル賞を受賞した後しばらく「もったいない」という言葉があちこちで聞かれたように思うが。
丁度その頃以前勤めていた会社で本社から人が来た時もそのことが話題に上り、驚いたものだった。スピーチのネタとしてよく使われたのかもしれない。 聞いてる日本人は「もったいない」と外人が言うので面白がっていたようなところもあるが。
ところで、その「もったいない」の英語であるが、waste になるようだ。 ちょっと違うんじゃないの、と思ったけれど、よく調べてみてもやはりこの訳語が一番ぴったりくるようだ。
もったいない、で一番よく使う意味が、『そのものの値打ちが生かされず無駄になるのが惜しい(広辞苑)』だろう。
一方wasteの意味は色々あるが、日本語の語感に一番近いのが fail to make full or good use of
例えば、「この靴はまだはける。もったいなくて捨てられない」と言いたいとき
These shoes are still wearable. It's a waste to throw them away. (新英和大辞典)
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ところで、このマータイさんですが、「もったいない」運動をされていたとか。 私の周りにも物があふれていて、どうかすると「もったいない」という言葉とは無縁の生活を送りがちになるこの頃。 物の命を考えて賢く使うことをもっと考えないといけないと改めて思いました。