10月が過ぎ去ってしまいました。この日記は10月は真っ白… 仕事が少しですが忙しく、また1週間旅行に行ってきたので書く暇がなかった(弁解)
カンボジアに行ってきました。遠い国、でもアジア。あまりなじみがないと思っていました。アンコールワットという世界遺産があるところです。私にとってそれくらいの知識しかない国でした。
実際、ベトナムのホーチミンを経由するので、カンボジアに入るのに1日かかります。近いのに遠い国なのは、このアクセスにあるようです。
また、今はタイの洪水の影響を受けて、道路が冠水してキャンセルする旅行者も多いとか。
アジアでは言葉が通じない不自由さを味わうことが多いので、今回はちょっとばかり贅沢だとは思ったのですが、専用車にドライバー、それに日本語ガイドをつけた大名旅行でした。それもこれも強い円のおかげです。ガイドさんは日本語を3年間学んだ方で、とてもまじめで時間に正確な好感のもてる優秀なガイドさんでした。
アンコールワットはやっぱりすごいです。ワットだけでなく、そのあたり一帯にある遺跡群をめぐると約1000年前にとても栄えた王朝がここに存在し、カンボジアの人たちは大変勤勉で優秀な民族であったことがうかがえます。今、日本は強い円を生かして遺跡の修復などの援助をしているようです。(上智大学)それでも、あまりの規模の大きさとその破壊のすごさに、修復作業もあまり進んでいないようでした。数年前までの戦争の傷跡も生々しいです。地雷が埋まっていた地域は入れないようにロープで囲まれていて、今は青々と草が茂っていて皮肉なことに大変美しい景観でした。
ガイドのキムさんは、アンコールワットの近くで生まれ育ち、昔は遺跡の中で寝ることもできたとか。今は、近所に住む人たちは自由に出入りができるそうですが、夕方の6時になると遺跡を出ないといけないそうです。言葉の端々にこのすごい遺跡に誇りを持っている様子がうかがえました。
ホテルに帰るとフランス人がたくさんいて、快適な滞在です。食べ物も大変おいしく、全く日本にいるのと変わりません。京都のように外資の有名ホテルが軒を連ね、大変な観光地です。
冠水した道路も日本車のカムリでどんどん進んでいくので、全く影響なし。でも、窓の外に見える景色はとても衝撃的でした。まずしい家が立ち並び、冠水したため現地のお店の前には土嚢が積まれていて入れません。それでも、現地の人たちは雨期の洪水には慣れているのか、そこここで魚釣りをしていました。ちょっとびっくりです。
年間所得が約9万円 月収は約8000円弱 ガイドのキムさんとはあまりお金の話はしませんでした。
きっと自給自足に近い自然に溶け込んだ生活があるのだろうと推測しますが、植民地時代のなごりが残っているのでしょうか?
学校の数は足りているけれど、先生が足りない、先生のお給料が低すぎてアルバイトをしなければならない、という説明にはちょっと絶句しました。子供たちは午前と午後の入替え制で、先生もそうだそうです。だから、先生もパートなんでしょうか。
見はるかす水田が広がっていますが、多くは直接他の国から買い付けに来るとか。 安く買いたたかれているのではないかと想像します。貧しさから抜け出せないでしょう。
うーん、何だかとても考えさせられました。このような世界がまだまだあることに、何だか総毛立ちした気分です。今までは頭でわかっていたつもりでしたが、実際に見てみると考え込まないわけにはいかないでしょう。
雨期だけれども、スコールにあったのは1日だけ。緑のきれいな豊かな景色が広がっています。
一番上までは、この横側にある整備された階段を上っていきます。全く困難は感じませんでした。このような石の階段は使用禁止です。
冠水した道路もバイクでどんどん行ってしまう現地の人たち。雨期には普通の光景らしい。