何だか過激な題名に魅かれて手に取りました(実際は、サンプルダウンロードしました)
著者はテレビでおなじみなので、何となくとっつきやすかったのですが、題名が固かったので最後まで読めるかどうか不安でした。
しかし、そんな不安を全く感じさせない、平易な文章でしかも面白く最後まで一気に読めます。
少し前の現状をよく表していて、自分が働いていた時の状況がとてもよくわかりました。
年功序列などの日本型雇用システムを全否定することなく、良い点悪い点、時代に合わない点をわかりやすく解説されています。
リストラはしない方がいいに決まっている、と今では多くの人が思う所でしょう。
それが何故よくないのか、はっきりと説明できる人は少ない。
能力主義あるいは成果主義を導入する企業も、今では多数派。
成果主義がうまく機能しない理由も、これを読めばある程度納得できます。
今までの伝統的な産業構造だと新しい市場経済に合わせるには色々と不都合が出てきて、
手っ取り早く、アメリカで行われている成果主義を取り入れてしまった、というのが実情ですよね。
でも、土台が違うので、全く上手くいかなかった、多くの企業ではあの手この手で実情に合わせようとしているけど、
全然うまくいかない・・・・その理由は・・・・
ハハハ
要らないはずの人事部が自分たちの既得権を守るために作り上げた制度だから… 何だか、胸がスカッとしますね。
確かに、昔働いていた外資メーカーでも、本社では人事部のリストラがかなり進んでいたけど、そして日本サイドにも
色々と言ってきているようだったけど、そこは、『日本の実情に照らし合わせて実行しています』という返事をしていたらしい…かな??
ま、そのとばっちりを受けた私… 鮮烈卑劣なやり方だったと今になって思う。
他の社員はおののいていたのではないか。
だから、何だかとてもよくわかった。
ただ、この回答はちょっとやそっとでは出ないんですよね。
著者は、アメリカのように雇用の市場価格制度を取り入れたらいい、と提案されています。
ほんとにそうなればいいと思います… が、道ははるか向こうーなんじゃないでしょうか。
しかも、それを取り入れたから今より良くなる保証は全くないわけで…
ほんと、大会社だって明日どうなるかわからない、今
雇用については、自分で守るしかないわよね。
ワハハッハッは・・ ヒヒ、ウェーん
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