会社を辞めて約一年半。あっという間に過ぎました。平穏な家庭生活に比べて、ナント激動の会社員生活。ドラマのような怒涛の日々でした。(ちょっとオーバーですが)
とは言っても、長い間会社員をしていたわけではなく、たったの7年間。その前の契約時代を含めてもやっと10年に届くかどうか…
それなのにもう十分と思う。
通訳を兼務していたので、初めて一人で本社へ出張する際に丁度本社の取材を申し込まれてきた大学の教授を本社で案内することになりました(本当に偶然予定が重なったのです。)その先生は組織論を教えておられ、たくさん著書のある有名な方でした。それで、本社の人事部長との通訳をすることになり、先生の本をたくさん読みました。
数ある組織論はド素人の私にはなかなかわかりづらいものですが、成果主義などを導入しても一向に改善されることのない、それどころかますます混沌していくように思える日本の社会。昔のよさを再認識しつつ、現代の社会には一体どのような評価システムがいいのか。
本社はグローバル人事制度を採用しつつあったので、その内容を話されました。
その内容はもうすっかり忘れてしまったのですが、フラットに見えるグローバルなシステムはすぐには日本にはなじめないだろうなと訳しながら思ったものでした。何年先になるのか、それとも違ったものになるのか。
本社は巨大なので、プロジェクトが目白押し。オーナーやリーダーやその他もろもろ、一体だれが偉いのか、よくわかりません。社長や取締役は偉いですが、決定権はボードが持っていたり…
ボードは取締役会と訳されますが、実態は日本のそれとはまったく違います。 ボードメンバーは全くわかりづらい、ヨーロッパ各地のお金持ち(だと思う)。名前と顔やその他もろもろはもちろん会社が発行するオフィシャルなファクトシートに載っていますが、その人たちがどういう方なのかは遠すぎてわからないです。(わからなくても全く支障ない)
先ほどの取締役と言ったのは部長兼務の会社組織の中の人。ボードは社外の人。でも、日本で言う社外取締役とは全く違う。彼らが会社の一番大切なことの決定権を持っている(と思う)。全会社員の中で唯一ボードメンバーでもある社長は、ボードに対して会社のスポークスマン的な役割を担っています。
とまあ、今では懐かしいな。
プロジェクトはそれこそ筍のようにたくさん出てきていました。ホンと、わかりづらいね。そして生まれては消え、また新たに生まれて来て… それに対応しようと日本の中でも色々とプロジェクトのようなものをつくっていましたが、何せ人がいないので、とにかく大変でした。
はぁ、もう~