まやの部屋

過ぎていく一瞬 
心に浮かんだことや気になることを書きとめる日記

アドラー心理学実践入門   

2021-07-09 11:54:09 | 読書
 雨がまた降り出した。梅雨末期の豪雨とは言え雨量が半端ない。昨日も一昨日も仕事で外に出なければいけなかったのでびしょ濡れになった。
Kindleのいいところは、読もうと思って購入した本やサンプルが一つ所に入っていること。私のように寝床で読書するものにとっては便利この上ない。本棚が手の中にあるようなものなので。
「アドラー心理学実践入門」という本を読んでいる。岸見先生が解説している本。
この頃、同行通訳で病院に連れて行っても、どうも患者が心理的に不安定だと感じる。コロナ下で状況不安定だから仕方ないけど。コロナ、ワクチン、五輪と不安定要素ばかりで不安になるのは日本人だけじゃないのだから。
私が今の仕事を続けているのも、患者さんのありがとうという言葉に励まされることが多いからというのもその理由の一つ。(今すごい雷で、女の子の「>*0*<キャアアッ」という甲高い声に心臓がびくっとなった)
ところで、アドラーはありがとうと言われて嬉しいのは誰もが感じるやりがいであるが、そこどまりだと自己満足で終わってしまう、と戒めている。
そうかあ、今まで自己満足で仕事をしてきたんだなあと改めて感じ入る。仕事のやりがいってなんでしょうね。ありがとう、を求めて仕事をするのは方向性が間違っている、と。
見返りを期待して他の人のために何かをしてあげるのは違う。見返り(ありがとうという感謝)がなければ他の人のためには何もしないのか。
そうではない、ありがとうと言われても言われなくても(感謝の気持ちがあってもなくても)他の人のために尽力することがやりがいにつながる。
考えてみるに、確かにありがとうにも色々な場合があるように思える。「一応礼儀のありがとう」から「本当に困っていたので助かった」までその時々によって違うのには気づいていた。
もう慣れっこになっているので、別れ際の挨拶みたいになって来たのも事実。
ありがとう、とか感謝の言葉がなくても通訳の仕事を続けるか?  もちろん!
人助けのためにしている感覚も無いとは言えないが、どちらかというと自分のためにしている気持ちの方が強い。アドラーも言う、自分が何かの役に立っていると言う感覚、これが必要なのだと。全てのことは人間関係から成り立っている。人は一人では生きていけないから。何事も人間関係を抜きには考えられない、と。家族、学校、仕事などなど 全部人との関係性で成り立つ世の中。つきぬ悩みも全て人間関係から。



今年も半分が過ぎまして・・・Time Perception 「時間認識」

2021-07-04 15:14:14 | 読書
早いものでもう7月、半年が過ぎました。あっという間だったのか、それともお正月はずっと昔のことだったのか。
Time perceptionと言う本の中では、どうすれば同じ1時間を長くすることが出来るのか、どうして同じ1時間が人によって、あるいは時によって長く感じたり短く感じたりするのかについて詳細に書いています。
 そう、今まで1時間は全ての人に平等に与えられているものだと思っていたけど、実際はその過ごし方によって長くもなり短くもなるのですね。
 わくわくするような楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいます。旅行に出かけて知らない街をそぞろ歩いたり、エキゾチックな建築物を除いたりして過ごす時間はあっという間。それに比べて、日向ぼっこしたりのんびり過ごす時間はゆったりと流れていく。
ところが、それらの時間を後から振り返ってみると、旅行で過ごした時間は一瞬一瞬がまるで映画のワンシーンのように思い出され、それらを全て思い出そうとするととても長い時間であったように感じる。逆に、日向ぼっこしたりゆったり気分で過ごした時間は、とても短い時間であったように感じる。
 実際に過ぎていくときに感じる時間の長さと後で振り返って思い出した時間は全く逆なんですね。だから1時間を長くするには、今までしたこともない、行ったこともない場所にできるだけ訪れてたくさんの心象風景を残すことが肝要。
 お年寄りは動作がゆっくりになりますね。歩くスピードも遅くなります。これは単に身体面に現れるだけでなく、実際に感じる時間の長さにも影響してくるのだそうです。
一定の時間を実際にどのくらいの時間だったかと尋ねる実験をしたところ、お年寄りは7割程度短い時間を答えるそうです。つまり、1時間だったら、およそ40分だと答えるそうです。
つまり1年、5年、10年単位にするとかなり短くなってしまう!!!
だから、年をとると月日は矢のように早く過ぎ去ってしまう、と感じるのだそうです。
ですから、歳を重ねるごとに毎日をつつがなく過ごしていると、何とかなり短い時間になってしまう・・・フェ~
気をつけないと、これからは毎日新しい体験や経験をするように、散歩もいつも違う道、咲く花に毎日感動して、三度三度の食事も毎日新しい美味しさに目覚めるよう、色々と工夫して1時間が長くなるようにしようっと。
でも、苦労やストレスは時間にどう影響するんでしょうね。
嫌なことは忘れるように出来てるらしいけど、それを体験しているときはとても辛いですね。できるだけそんな状況にならないように、それも工夫したい。