中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

徒然雑草

2012-09-18 07:35:35 | 中国のこと

9月16日

 中国各地の五十都市以上で十五日、反日デモが行われ、少なくとも計八万人が参加した。デモ隊の一部が暴徒化し、山東省青島市でパナソニックなど約十社の日系企業が放火されるなど、各地の日系の企業や店舗が破壊や略奪の被害を受けた。(東京新聞 TOKYO Web)

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2012091602000113.html

 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120916-OYT1T00592.htm?from=top

 後のYOMIURI ONLINE の記事を見ると、明らかにあらかじめ破壊を計画したもので、何らかの手が背後にあったのだろう。記事の中にあるが、まさに「強盗団」だ。21世紀の大国での出来事とは思えない。

 放火、破壊、略奪、このような恥ずべき蛮行も「愛国無罪」として許されるのか。中国人は激昂すると抑制が利かなくなる国民性があるのか。整然としたデモなどの方が威圧的だと思うのだが、しょせん中国人には無縁なのだろう。経済的には世界第2位かもしれないが、その国民の民度は三流以下ではないか。中国政府は国際的に恥ずかしくないのだろうか。このような文明国家にあるまじき蛮行を許す中国共産党の指導者たちは、どの先進国の指導者に比べても政治家としての資質は劣る。腐敗にまみれた自分達に人民の怒りの矛先が向かない限り、国際的に恥ずかしいことでも容認すると言うのはあまりにもずるい。

 だが、ここで「中国人」と味噌も糞も一緒にしてしまうことは、西安の李真や謝俊麗、上海の唐怡荷など親しい友人たちのことを考えるといささかためらいがある。やはり「一部の程度の低い中国人」とするべきなのだろう。常識を弁えた親日的な彼女達は尖閣問題に対する考えはともかくとして、このような反日デモの実態をどのように思っているのだろうか。

9月17日

 ○丹羽中国大使の後任に決まっていた西宮伸一中国大使が死去した。13日朝に自宅を出たところで倒れ意識不明の状態で病院に運ばれていた。

 西宮大使の死去について中国国営の新華社通信は速報したが、ネット上には「中国を恐れて死んだ」などと言うひどい書き込みが相次いでいるそうだ。大半が「死を以て中国国民に謝罪した」などと西宮氏を侮辱する内容で、「中国に来たくなかったのだろう。釣魚島が中国のものであることを知っていたから、中国国民と対面する勇気がなく、中国国民に対し恥じ入っていたのだ」との独善的な意見に最も多くの支持が集まるなど侮辱的なものだ。いったい中国と言う国はどうなっているのだろう。死者に対する哀惜もどこかへやってしまって鞭打つとは、まさに三流国民だ。これが孔子の言う礼の国とは笑止千万だ。それでも僅かに「安らかに眠ってください。アジアが平和に発展することを願う。中日韓はいつになったら平和的に共存できるのか」と言うものもあったそうでちょっと心が慰められる。こういう良心的な人もいるのだろうが、声高に叫ぶ愚衆の声に押されてひっそりしているのだろう。戦争中の日本を思い出す。

 少数者と言えば北京の反日デモのさなかに、デモ隊と反対の歩道を「冷静対応、反対暴力」と書いた紙を掲げて一人だけで歩く若者もあったそうで、狂気のような反日デモの渦の中にあって、勇気のある行動だと思う。


中国での大事故

2012-08-27 08:22:38 | 中国のこと

 中国東北部のハルピン市で昨日の早朝、9か月前に開通したばかりの大橋が突然崩落し、3人が死亡、5人が負傷しました。この橋は全長約15キロで、総工費19億元(約235億円)をかけ、着工から2年がかりで前年11月に開通したばかりだと言います。ある新聞はこの橋の建設の予定工期は3年だったが、半分の18か月で完成したと伝えていますぅ。中国では昨年7月から1年余りの間に計6つの主要な橋が崩落しているそうです。原因について、インターネットでは「手抜き工事や、官僚の腐敗が背景にあるのではないか」などと批判する書き込みが相次いでいるようで、おそらく例によって例の如くの業者の手抜き工事と業者から官僚への多額の賄賂が裏にはあるのではないかと想像されますが、これも例の如く原因の追及は曖昧に終わるかも知れなません。 

 昨年7月に浙江省温州市で起きた中国高速鉄道の追突転落事故では、死者35人が出ましたが、事故発生後約5時間で生存者の捜索が打ち切られ、その後落下した先頭車両はショベルカーで砕き始め、その残骸を現場に掘った穴に埋めました。この事故でも官僚の汚職が取り沙汰されましたが、事故の原因追求はすっきりしないままに終わりました。今年は事故発生後1周年になりますが、当局は慰霊祭もしていません。当局に都合の悪いことは早々に終結させたいという魂胆が見え見えです。日本では2005年に死者107人を出したJR西日本福知山線の脱線事故は今も毎年慰霊式が行われていますし、社長らの裁判に関心が集まっているのとは非常な違いです。今の中国の体制下では人民の生命よりも党の面子の方が重視されているように思います。中国のあるネットユーザーは、この35人という死者数がワケありなのだと言っています。過去の事故、河南省平頂山の炭鉱事故も35人死亡。重慶市の暴雨による死者も35人。雲南省の暴雨被害も死者35人。このユーザーによると死者36人以上の事故が起きた場合、市の共産党委員会の書記が更迭されることになっているそうです。そのため、事故が起きた当初から死亡人数は35人以下と決まっていたのだと言います。穿ち過ぎた見方かも知れませんが、あり得ることかも知れないとも思います。 

 中国の一党独裁体制から来る官僚(すべて共産党員)の底知れぬ汚職などの腐敗体質、人権の無視、自由の抑圧などは、やがてはこの体制を揺るがすものになるのではないでしょうか。

 

 

 


十字文明語

2012-05-23 08:12:59 | 中国のこと

 前に紹介したYさんの輸入食品の店で、外国語の講座を計画し、その第1に中国語をすることになりました。第1回目はワンコイン講座ということで、試みの参加者を募集したのですが、どうも中国語というのは人気がないようで、応募者は私だけでした。先生は董麗華(ドン・リイフア)という30代前半の女性でした。麗華、美しい光、いい名前ですね。私は前に少しだけ中国語を習ったことがありますから、型にはまった形式ではなく、何でも自由に話し合っていこうということになりました。

 その中で,中国語は入るのが難しいがそれを通り抜けたら後はやさしい、日本語は最初はやさしいが後でだんだん難しくなるという話になり、董先生は、日本語の敬語の丁寧語とか謙譲語、尊敬語が難しいと言われました。でも中国にも丁寧な言い方はあるのですよと言って、白板に次のような文字を書かれました。 

1.請チン(どうぞ)  例:請吃チンチイ(お食べください)、請看チンカン(ご覧ください)

2.您好ニンハオ(こんにちは。你好ニイハオの丁寧語)

3.謝々シエシェ(ありがとう)

4.対不起トイプチ(すみません)

5.再見ツアイチェン(さよなら) 

 これを「十字文明語」と言うのだそうです。「文明」とは大袈裟に聞こえますが、中国語の「文明」には日本でも使うような意味の他に、「上品な」とか「丁寧な」という意味があります。

 私はどのことばも知ってはいましたが、「請チン」や「您好ニンハオ」、「対不起トイプチ」などはともかく、「謝々シエシェ」や「再見ツアイチェン」が丁寧なことばというのはちょっと分かりませんでした。中国人には言わない者が少なくないのだろうかと思って、西安の李真にMSNで尋ねてみました。

 李真によると正確には「文明礼貌十字用語」と言うようで、礼貌(リイマオ)とは礼儀のことです。社会生活の上でこれだけは知っておかなければならないと言うことで、李真は「これは基本的な言葉ですよ。誰でも言いますよ」と言いましたから、親は子供をしつけるときに使うのかも知れません。、

 日本の子どもや若い人は最近挨拶ができないとよく聞きます。「こんにちは」「さようなら」「ありがとう」「すみません」など、社会生活上当たり前のことが言えません。それなのに「キレる」と悪口雑言を言う、どこかの市長のようにアホ、バカ、クソと言うような汚い言葉を平気で言います。結局親のしつけがいい加減だったので幼児形のまま大きくなったのでしょう。 

 日本語の丁寧語や尊敬語、謙譲語は難しく、ことばの専門家が聞けば私の使い方も注意されることがあるでしょう。しかし 今の若い人には、そもそも丁寧とか謙譲とか目上の者への尊敬などということに無縁の精神状態の人があるのではないかと思うことが、私のブログへのコメントを見てもあります。やはり小さなときから親や教師が教えていかなければならないことは私にも経験があります。何か子どもにやったり、してやったりして黙っていたら「ありがとうは?」と言って子どもに言わせる、朝子どもが目を覚ましたら、「おはよう」と声をかけて応答させる。それは当たり前のことだろうと思います。 

 私が若い頃朝早く、出入りしていた理髪店に行ったとき、そこの店の3,4歳の男の子が眠そうな顔で出てきたので、「おはよう」と声をかけましたが、ぼんやりと私を見て黙っいます。もう一度「おはよう」と言うと私の頭を刈ろうとしていた二十代の若い主人が「そんな上品なことばを言えますかいな」と笑いました。後でこの話を教室で生徒達にして、「おはようが上品なことばだとは知らなかった」と言うと皆大笑いしましたから、あの頃の生徒達は、まあまあまともだったのでしょう。 そのうち日本にも「文明礼貌十字用語」のようなものが必要になってくるのかも知れません。

 董先生の講座は、希望者が増えれば秋にでもするということで、今回の「文明礼貌十字用語」のような中国の話がいろいろできればいいのですが、多分もう私には機会がないように思います。

(朝の散歩から)

 バラ(5)

  まだ撮ったのはありますが、バラはこれくらいにしておきます。美人もあまり多いと食傷しますからね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

 

 

 


宋潔の娘

2012-04-04 09:05:37 | 中国のこと

 私が入会している関西日中交流懇談会という、中国の農村部の子どもたちに学費を援助している団体は、援助地区を訪れて子どもや親、教師に会う。その折に援助を受けている子どもと面談して家庭の事情や本人の希望する進路などについて聴き取りをする。そのためには通訳が必要で、こちらで手配したり現地の有志に援助してもらったりする。 

 宋潔(ソン・ジイ)は何年か前に私たちが中国北西部の寧夏回族自治区の南にある固原を訪れ私が面談を担当した時に通訳してくれた。彼女は寧夏の区都の銀川にある対外友好協会の職員で、寧夏人ではなかったが、少数民族の土家(トゥチャ)族の娘で、日本語は堪能だし献身的な優しい性格だった。漢族の男性と結婚して幸せそうだとは聞いてはいたが、最近は音信も少なくなっていた。先日久しぶりにメールがあった。それによると昨年8月に娘が誕生したようで、可愛い写真が添付されていた。

  100日

  3月18日 

 ぽっちゃりした可愛い子で、名前は王泓又(ワン・ホンヨウ)。よく食べて、よく寝るそうで、ニックネームを「麦蔸(マイトウ)」と言い、これは香港のアニメに出てくるピンクの子豚の「麦兜」と同じ発音だそうだ。いかにも子豚ちゃんという感じの可愛い子だ。元気に幸せに育つようにと願っている。


淘淘

2012-03-30 09:17:41 | 中国のこと

 西安の李真と同じ旅行社に勤めていて、今は夫婦で父親の会社の経営を引き継いでいる袁毅(イエンイィ)から、李真を通じて娘の淘淘(タオタオ)の写真が送られてきた。去年の7月5日に生まれたから8カ月になる。もうこんなに大きくなったのかと思った。父親似と言うが、袁毅に似て眼の大きな可愛い子だ。電話したら「可愛くてたまらない。幸せ」と言っていた。出張があると淘淘のことを考えて悲しくなるとも言った。

 

     

 

 李真に、息子の宸宸(チェンチェン)のお嫁さんになればいいねと言ったら、私もそう思うと言っていた。3歳違いだからちょうどいいかも知れないが、もし実現したらいいなと思っても、遠い遠い先の話で、もちろん私は見ることができない。こういう時には、後いくらでも時間がほしいと欲が出る。

 

    


撓撓と宸宸

2012-02-25 13:59:05 | 中国のこと

 あと一月足らずで、西安から李真と謝俊麗の家族が大阪に来る。昨年は中国には行かなかったし、その代わりに来るように言っていたから大いに楽しみにしている。初めは母親だけで来ると思ったが、子供の面倒を見切れないということで、それぞれの夫君も同行してくる。

 「主賓」は李真の息子の宸宸チェンチェンと、謝俊麗の息子の撓撓(ナオナオ)だ。どちらも一昨年の秋に会ったきりだから、大きくなっているだろうと、これも楽しみだ、二人のことはこれまでにも書いたが、あらためて紹介する。

       撓撓  

                   

 撓撓は2008年9月生まれで、まだ4歳になっていないが、体は大きいようだ。名前は初めは劉自軒(リュウ・シーツアン)と言ったが、謝俊麗がどうも気に入らなかったようで、改名して東易(トンイィ)になっている。縁起のいい名前を考える商売があって、そこでつけてもらったようだ。「東から出る太陽のように元気で活発」、「易」には「生涯に良くないことがあっても対応できるように」という意味なのだそうだ。

 今は幼稚園に通っているが、一昨年会った時にはまだ幼く、「亮爺爺リャンイエイエ(亮じいちゃん)」と呼んで懐いてくれたが今回はどうなるか。

 

         宸宸

           

 宸宸は2009年の1月生まれで撓撓よりは4カ月遅い。最初の名前は陳佑寧チェン・ヨウニンと言ったが、これも撓撓と同じで改名して楷承(カイチェン)になっている。陳は「古い」、楷は「正しい」、承は「受け継ぐ」という意味で、姓と合わせて「古い正しいものを受け継ぐ」という意味になる。

 一昨年会った時にはすぐに懐いて私の頬にキスしてくれたり、いっしょに遊んだりした。この子も幼稚園に通っていて、もうだいぶ大きくなっただろう。李真は来る前に私の写真を見せて「亮爺爺」と教えると言っていtが、呼んでくれるだろうか。 

 私には孫が4人いるが、この春幼稚園に勤める娘を筆頭に一番小さいのが高校1年生だから、孫はいつまでも可愛いと言っても、小さい頃のような可愛さとは違う。だから、この西安の撓撓と宸宸は孫のようなもの、いや、それにしては幼いから曾孫のようなものだ。

 毎日街に出て帰る時や、寝る前などには二人のことをあれこれ考えて、つい顔をほころばせてしまう。まさに「ジジ馬鹿」だと思う。

 

 

 


ゴミから食用油

2012-01-19 10:04:45 | 中国のこと

 中国には西安の李真や謝俊麗など親しい友人が少なくないから、中国という国や政府のあり方には少なからぬ違和感を覚えても、これまで何度も中国に行き、中国の国土、歴史、文化、庶民などが好きになり、それで「中国迷爺爺」などと自称している。それでも、新聞やインタネットでの記事を見ると。いったい中国人とは何だろうかと思ってしまう事例によく出くわす。私が読んでいる新聞に、「食用油 どぶ仕込み」という記事があった、

 

 中国ではかねてから社会問題になっているらしいが、ちょっと信じられないようなことで、ゴミからとった食用油が街に出回っているという話だ。この油は「地溝油(どぶ油)と言って、記事によると作り方は、町のホテルやレストランの調理室につながる排水溝のゴミを集める。狙いは捨てられた調理油や残飯から出る油分で、この雑多なゴミを釜で4時間ほど煮詰め、浮いてくる油を掬い取る。記事を書いた記者は、浙江省のある村で製造現場を見て次のように書いている。

 

 直径2メートルほどの大釜は警察が持ち去ったが、残りかすをためた大きなかめがそのまま放置されていた。 白い気泡を立てる泥の表面を楊さん(注:近くに住む農民)がくわでほじくり返すと、黄ばんだ液体に混じってニンニク、唐辛子、菜っ葉のほかに、ストローやペットボトルのキャップなどが現れた。 

 ぞっとするような光景だが、製造していた夫婦は、1ヶ月ほど地元の警察に拘留されていたが、起訴は免れたと言う。

                                                                

                                     インタネットより

中国の公安省によると山東省のバイオディーゼル工場でこのような油は不純物を除去されて河南省の業者によって販売され、四つ星ホテルなどにも納品されたとのことだ。警察は工場の経営者らを逮捕したが、彼らは月平均500トンの地溝油を生産していたようだ。

 

もちろんこのような油は安全なものではなく、中国での医学的研究によれば、地溝油に含まれる最も危険な成分は発がん性物質のアフラトキシンであり、その毒性はヒ素の100倍にも及び、劇毒の農薬である666とDDTも基準値以上が検出されているとのことだ。

 

 私はこれまで何度も中国に行き、食事のほとんどは外食だったから、おそらく地溝油を使った料理は何度も口にしただろう。忌々しいと思うがどうしようもない。西安の李真とこの油のことでチャットしたが、李真もこのようなことには非常な不信感を持っているようで、「教育、医学、食べ物、全部問題がある。中国の歴史と文化は愛しているが人間生存に適していない。人民の命が安い」と言い、「お金があれば家族と海外に移りたい」とも言った。

 

 日本でもかつて廃油再生問題はあったようだが,すぐに根絶された。参考までに、それに関する記事を、インタネットから引用する。

 

  http://www.worldtimes.co.jp/wtop/paper/html_fr10/sr100331.html

 

 日本でも数年前に食品偽造が多発し問題になり、中にはきわめて悪質な業者があったので、徒に中国を嗤うことはできないのだが、それでもかなりの数の中国人のモラルの欠如には呆れるものがある。この地溝油のこともそうだが、官民に蔓延している賄賂や贋物、パクリの横行など これも中国4千年の歴史の産物なのか。李真のようなまじめな人間が嫌気を催すのも当然だ。

 

 ある時代小説を読んでいたら、奇矯極まる恥知らずな言動の浪人が出ていて、その男は「頭に釘が刺さったまま生まれてきたような」と書かれている。地溝油などというとてつもない有害物の製造を考えて、それで儲けようとするような輩は、頭に釘が刺さって生まれてきたとしか思えない。 

 

 

 


西安の子ども達

2011-11-28 10:18:08 | 中国のこと

 西安の李真から子ども達の写真が送信されてきた。李真の息子の宸宸(チェンチェン)、謝俊麗の息子の撓撓(ナオナオ)、王暁玲の息子の瀟瀟(シャオシャオ)だ。3人の家族は仲がよくて、時々3家族そろって遊びに行ったりする。この写真も西安郊外の山に遊びに行った時のものだそうだ。

 

   

            瀟瀟       撓撓               宸宸

 

 子ども達は3人とも赤ん坊の時から知っているので、大きくなったものだと思う。撓撓が一番生まれ月が早く、次が宸宸で、2人ともこの9月から幼稚園に行っている。瀟瀟は来年3月からの予定とのこと。

 

 ヒマゴと言うには少し大きいが、気持ちの上ではヒマゴで、血はつながっていなくても、可愛くて仕方がない。他にも小さい頃からの写真がだいぶ溜まっていて、毎日のように見ている。

 

 一昨年まで続けていた中国旅行は、足腰が弱ってきたので今年は止めた。子ども達に会えないのは寂しいが、来年は李真と謝俊麗の家族がこちらに来ることになっているので楽しみだ。


クレーマー

2011-11-21 12:09:20 | 中国のこと

 

  西安の旅行社に勤める李真にチャットしたら、先日手配したツアーの客のクレームの対応をしていた。このツアーは西安を観光してから北京に向かったが、料理がまずかったというクレームだそうだ。西安では徳発長という餃子の老舗、北京では北京ダックで有名な、これも老舗の全聚徳、どちらにもまずかったとクレームが出たそうだ。

 

 私もかつて徳発長にも全聚徳にも行ったことがあるが、まずいなどとは思わなかった。徳発長の餃子はさまざまな形のものが出される餃子宴が有名だが、クレームをつけた者は日本で普通の焼き餃子と比較したのか。中国には焼き餃子はほとんどなく、茹で餃子か蒸し餃子が普通だ。全聚徳の北京ダックはさすがと思わせる旨いものだったが、クレームをつけた者は鳥嫌いだったのか、あれがまずいとはどうも分からない。期待したほどには美味しいとは思わなかったということか。

 

 人によって食べ物の好き嫌いはあるし、料理には口に合うものも合わないものもある。私は好き嫌いがないから何でも食べる方だが、それでも特に旨いとは思えないものもある。私の周辺にもいたが、口に合わないと「まずい」と言うのだが、それを聞くと嫌な感じがする。グルメでもあるまいし、口に合わなかったら黙っていればいいのに、それをクレームにするというのはどうかと思う。ある知人は、店で食べたうどんの汁が不味いと従業員にクレームをつけたらしいが、私にはインスタントうどんのほうが美味しいと言ったから、これは味が分からないということだろう。

 

 このツアー団体は、謝俊麗が西安でガイドしたようだが、聞いてみると15人の団体で、その内11人が女性で、俊麗に言わせると威張っているのが多かったようだ。料理以外でも、トイレにはウオッシュレットがないのはどうしてか、日本には全部付いていると言ったようだ。知ったかぶりのいい加減なことを言うものだ。日本でも全部がウオッシュレットとなっているわけではない。現に私が住む市の公共施設にでもウオッシュレット式になっているのは多くない。まして日本全体では普及していないほうが多いだろう。この団体は近畿地方のある県の小都市から来たようだが、多分中国人の謝俊麗に「やっぱり中国は遅れている」、「日本は進んでいるのだよ」と言いたかったのだろうが、何か「井の中の蛙」という感じもする。俊麗はあまり良い印象を持たなかったようだ。

 

 李真はクレームに対して返金することになるだろう、利益はあまりないと言った。私はそんなことは必要ないだろうと言ったが、旅行社は弱い立場なのだそうだ。こういうクレームがあると、ツアーを募集した日本の旅行社は嵩にかかったように対処することを要求してくることが多いようだ。どうせ格安のツアーで、それでなくても現地の旅行社は受け容れに四苦八苦するのに、わがままとも思えるクレームに対処しなければならないとは気の毒に思う。返金などしたら中国ではクレームを付けたらいいという、悪い思い込みをする者が出てくるのではないか。

 

 

 


独身者の日

2011-11-11 22:26:15 | 中国のこと

 今日1111日は中国では「独身者の日」と言うそうだ。1が並んでいるからだ。今年のように20111111日は1がつ並ぶので「大独身者の日」と言うらしい。

 

 中国・上海の広場の地面にはこの日にちなんで、50メートル、横22.22メートル、広さが1111平方メートルある巨大画が登場したそうだ。ここ数年は独身者がこの日に「自分のために買い物をする」という新しい習慣が流行していて、これを当て込んだネットショッピング大手の会社が企画したという。

 

1111日は上海にいる西安人の邵利明(シャオ・リミン)、愛称明明の誕生日なので、あらかじめ誕生祝を贈っておいたが、直接祝いを言おうと電話したら、両親と一緒に食事していた。「今日は入籍する人が多いのです」と他人事のように言っていたが、その明明は今年は年女で、もうアラフォーと言ってもいい年なのにいっこうに結婚する様子もなく、私やHr君、Hg君たちをやきもきさせている「大独身者」だ。中国のメディアによると、多くのカップルがこの日に合わせて独身を卒業しようと、役所に婚姻届けを出すことを計画しているそうだ。日本でもそうだが中国人は殊に数字に縁起を担ぐ。

 

中国だけでなく、インターネット上の交流サイト「フェイスブック」では、世界各地で撮影された201111111111分の瞬間の写真を投稿してほしいと呼びかけるページや、111111秒のその瞬間に合わせて願い事をしようというページが登場しているそうだ。日本ならさしづめ郵趣マニアが、この日の消印に目をつけるところだが、残念ながら消印の日付は西暦でなく元号で示される。日本では11いう数字には特に関心はないが、それでも平成111111日は人気があっただろう。元号でこういうように同じ数字が並ぶ日は当分ない。