9月16日
中国各地の五十都市以上で十五日、反日デモが行われ、少なくとも計八万人が参加した。デモ隊の一部が暴徒化し、山東省青島市でパナソニックなど約十社の日系企業が放火されるなど、各地の日系の企業や店舗が破壊や略奪の被害を受けた。(東京新聞 TOKYO Web)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2012091602000113.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120916-OYT1T00592.htm?from=top
後のYOMIURI ONLINE の記事を見ると、明らかにあらかじめ破壊を計画したもので、何らかの手が背後にあったのだろう。記事の中にあるが、まさに「強盗団」だ。21世紀の大国での出来事とは思えない。
放火、破壊、略奪、このような恥ずべき蛮行も「愛国無罪」として許されるのか。中国人は激昂すると抑制が利かなくなる国民性があるのか。整然としたデモなどの方が威圧的だと思うのだが、しょせん中国人には無縁なのだろう。経済的には世界第2位かもしれないが、その国民の民度は三流以下ではないか。中国政府は国際的に恥ずかしくないのだろうか。このような文明国家にあるまじき蛮行を許す中国共産党の指導者たちは、どの先進国の指導者に比べても政治家としての資質は劣る。腐敗にまみれた自分達に人民の怒りの矛先が向かない限り、国際的に恥ずかしいことでも容認すると言うのはあまりにもずるい。
だが、ここで「中国人」と味噌も糞も一緒にしてしまうことは、西安の李真や謝俊麗、上海の唐怡荷など親しい友人たちのことを考えるといささかためらいがある。やはり「一部の程度の低い中国人」とするべきなのだろう。常識を弁えた親日的な彼女達は尖閣問題に対する考えはともかくとして、このような反日デモの実態をどのように思っているのだろうか。
9月17日
○丹羽中国大使の後任に決まっていた西宮伸一中国大使が死去した。13日朝に自宅を出たところで倒れ意識不明の状態で病院に運ばれていた。
西宮大使の死去について中国国営の新華社通信は速報したが、ネット上には「中国を恐れて死んだ」などと言うひどい書き込みが相次いでいるそうだ。大半が「死を以て中国国民に謝罪した」などと西宮氏を侮辱する内容で、「中国に来たくなかったのだろう。釣魚島が中国のものであることを知っていたから、中国国民と対面する勇気がなく、中国国民に対し恥じ入っていたのだ」との独善的な意見に最も多くの支持が集まるなど侮辱的なものだ。いったい中国と言う国はどうなっているのだろう。死者に対する哀惜もどこかへやってしまって鞭打つとは、まさに三流国民だ。これが孔子の言う礼の国とは笑止千万だ。それでも僅かに「安らかに眠ってください。アジアが平和に発展することを願う。中日韓はいつになったら平和的に共存できるのか」と言うものもあったそうでちょっと心が慰められる。こういう良心的な人もいるのだろうが、声高に叫ぶ愚衆の声に押されてひっそりしているのだろう。戦争中の日本を思い出す。
少数者と言えば北京の反日デモのさなかに、デモ隊と反対の歩道を「冷静対応、反対暴力」と書いた紙を掲げて一人だけで歩く若者もあったそうで、狂気のような反日デモの渦の中にあって、勇気のある行動だと思う。