10月1日からたばこが大幅人値上げになる。日本たばこ産業(JT)によると、取り扱っている103銘柄が対象で、主要商品ではマイルドセブンが現在の300円から410円へ、セブンスターが300円から440円へ、キャスターが290円から410円へ、それぞれ値上げされるそうで、かなりの値上げ幅だ。もっともたばこは吸わない私にとって、マイルドセブンやセブンスター、キャスターという名前は知っているが、どのような包装なのかはまったく分からない。思い出せるのは古くからあるピース(今はショートピースと言うらしい)くらいのものだ。
この値上げはタバコ飲みにとっては大問題らしく、これを機会に禁煙しようかと悩む向きも多いようで、決心して薬を使った禁煙治療を行う医療機関の禁煙外来を訪れる人が増えているとのことだ。禁煙外来ではニコチンへの依存症を薬を使って治療するもので、保険を使った禁煙治療では、たばこをおいしいと感じにくくする飲み薬や、ニコチンを皮膚から吸収させるはり薬が使われ、およそ3か月の間に5回、受診する必要があるようだ。東京・中央区にある診療所の禁煙外来では、今月は、値上げが決まる前の1.5倍の150人程度の患者が訪れる予定だという。これを機会に喫煙習慣から抜け出せれば結構なことだ。自身だけでなく他人にも有害なたばこを止めるに越したことはない。
ところが他方では、まったく禁煙する意志のない喫煙者もいて、駆け込み購入者も増えているようだ。東京・大田区のあるたばこ店では、今月の売り上げが例年の3倍ほどに上っているということで、客の中には、100カートン・30万円分を一度に購入した者もいたようだ。たばこを買った男性は「禁煙はできそうもないので、値上げ以降は趣味にかけるお金を減らしてやりくりするしかない」と言っているそうだ。100カートンというと1000箱だが、1日に2、3箱吸っても1年はある。カートンと言っても長く置いたら変質することはないのだろうか。冷蔵庫に保存するということも聞いたことがあるが、そうまでしてねえ。趣味を犠牲にしても禁煙も節煙もできないというのは何か哀れを催す。よく喫煙本数が少ないからたいしたことでないように言う向きもあるが、それなら止めればいいので、本数の多少に関わらず止められないというのは、意志が弱いか、依存症、中毒だ。
駆け込み購入で今月のタバコの売り上げ額は跳ね上がったようだが、買い溜めと言っても誰しもが何十万円も買い込むことはできないだろうから、すぐにストックは底をつくだろう。そうするとやはり売り上げがかなり落ちるだろうと小売店では今から悲観的だそうだ。卒業生のI君はタバコの自販機を持っているが、例の成人識別ICカード(Taspo)の導入が実施されて以来売り上げはがくんと落ちていたところへ、今度の大幅値上げで、もうダメですと言っている。彼自身は1日2箱は吸うヘビースモーカーだが止める気はまったくなく、もう自販機の売り上げは自分のたばこ代だけですよと言っていた。
私もかつてはよく吸っていたが、次男が生まれた45年前に体調もよくなかったせいもあって思い切って止めた。今になって止めたことは本当に良かったと思っている。私自身のありようを振り返ってみると、食事時であろうと何であろうと場所をわきまえないだらしのなさ、マナーの悪さ、非喫煙者に対する思いやりのなさ、無視、どれを思い出しても我ながら不愉快になってくる。このようなことは多くの喫煙者に共通するように思う。
この値上げはタバコ飲みにとっては大問題らしく、これを機会に禁煙しようかと悩む向きも多いようで、決心して薬を使った禁煙治療を行う医療機関の禁煙外来を訪れる人が増えているとのことだ。禁煙外来ではニコチンへの依存症を薬を使って治療するもので、保険を使った禁煙治療では、たばこをおいしいと感じにくくする飲み薬や、ニコチンを皮膚から吸収させるはり薬が使われ、およそ3か月の間に5回、受診する必要があるようだ。東京・中央区にある診療所の禁煙外来では、今月は、値上げが決まる前の1.5倍の150人程度の患者が訪れる予定だという。これを機会に喫煙習慣から抜け出せれば結構なことだ。自身だけでなく他人にも有害なたばこを止めるに越したことはない。
ところが他方では、まったく禁煙する意志のない喫煙者もいて、駆け込み購入者も増えているようだ。東京・大田区のあるたばこ店では、今月の売り上げが例年の3倍ほどに上っているということで、客の中には、100カートン・30万円分を一度に購入した者もいたようだ。たばこを買った男性は「禁煙はできそうもないので、値上げ以降は趣味にかけるお金を減らしてやりくりするしかない」と言っているそうだ。100カートンというと1000箱だが、1日に2、3箱吸っても1年はある。カートンと言っても長く置いたら変質することはないのだろうか。冷蔵庫に保存するということも聞いたことがあるが、そうまでしてねえ。趣味を犠牲にしても禁煙も節煙もできないというのは何か哀れを催す。よく喫煙本数が少ないからたいしたことでないように言う向きもあるが、それなら止めればいいので、本数の多少に関わらず止められないというのは、意志が弱いか、依存症、中毒だ。
駆け込み購入で今月のタバコの売り上げ額は跳ね上がったようだが、買い溜めと言っても誰しもが何十万円も買い込むことはできないだろうから、すぐにストックは底をつくだろう。そうするとやはり売り上げがかなり落ちるだろうと小売店では今から悲観的だそうだ。卒業生のI君はタバコの自販機を持っているが、例の成人識別ICカード(Taspo)の導入が実施されて以来売り上げはがくんと落ちていたところへ、今度の大幅値上げで、もうダメですと言っている。彼自身は1日2箱は吸うヘビースモーカーだが止める気はまったくなく、もう自販機の売り上げは自分のたばこ代だけですよと言っていた。
私もかつてはよく吸っていたが、次男が生まれた45年前に体調もよくなかったせいもあって思い切って止めた。今になって止めたことは本当に良かったと思っている。私自身のありようを振り返ってみると、食事時であろうと何であろうと場所をわきまえないだらしのなさ、マナーの悪さ、非喫煙者に対する思いやりのなさ、無視、どれを思い出しても我ながら不愉快になってくる。このようなことは多くの喫煙者に共通するように思う。