中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

イスラエル高官の侮辱的な発言

2013-08-21 07:40:31 | 海外あれこれ

  このほどイスラエル政府の高官が自分のフェイスブックに、広島、長崎への原爆投下について「日本の侵略の当然の結果だ。(平和祈念式典は)独り善がりで、うんざりしている」などと書き込んでいたことがわかりました。現地大使館はイスラエル外務省に抗議していますが、この高官は停職処分を受けています。この高官は「日本が追悼すべきなのは、中国や韓国の侵略犠牲者だ」とも書き込んだようです。

 言うまでもなくイスラエル国家を形成しているユダヤ民族はナチスドイツによる民族絶滅の大虐殺(ホロコースト)の犠牲になり戦後米英の支援を受けて現在の地に国家を作りました。イスラエル国家建設以前からこの地に居住していたパレスチナ人を強制的に追い出し、その後も様々な攻撃を加えてきました。ナチスドイツによる甚だしい受難は忘れてはならないものですが、その民族がパレスチナの民に加えた暴力的な行為はまた許されないものです。その国の高官の今回の発言には怒りを覚えます。おそらく彼は戦後世代で日本をナチスドイツと同盟した侵略国家と認識し、その国が世界で唯一の核兵器の被爆国家であることなどは念頭にないのでしょう。公表はしていませんが、イスラエルは一般に原爆保有国家とされています。広島や長崎への原爆投下は百万の米国兵士を救ったという「神話」がこれまで流布されてきましたが、ナチスのユダヤ人に対して行ったと同じホロコーストです。

 イスラエル首相府は「(書き込みの内容は)受け入れがたいものであり、政府の立場を表したものではない」としているようですが、その場限りの取り繕いでないことを望みます。日本政府も毅然とした姿勢で臨むべきです。


禁錮1000年

2013-08-10 20:11:20 | 海外あれこれ

  米国オハイオ州クリーブランドで53歳の男が2002年から04年にかけて、14歳と16歳、20歳だった女性3人を拉致して10年以上自宅に監禁していたという非道なものですが、この男の不在時に1人の女性が脱出して事件が発覚しました。今月になって裁判所は被告に対して仮釈放がない終身刑に加えて禁錮1000年とする有罪判決を言い渡しました。

 禁錮1000年とは現実離れした刑ですが、米国では起訴した罪状の1つ1つに刑を当てはめるのでこういうことになるようです。犯した罪の重さを示しているのでしょう。この男の罪状は937件あり被告は死刑を回避するために検察と司法取引をしていました。この司法取引というのも日本にはない制度ですが、「被告人と検察官が取引をし、被告人が罪状を認めるか、あるいは共犯者を法廷で告発する、あるいは捜査に協力することで、求刑の軽減、またはいくつかの罪状の取り下げを行うこと」です(Wikipedia)。

 司法取引はともかくとしても、罪状ごとに量刑を科すことはいいのではないかと思います。仮釈放なしの終身刑に禁固1000年と言うのは、それだけ被告の罪の重さを表しています。日本でも、例えば婦女暴行などは、1件づつに量刑してその累積で刑期を決めれば。場合によっては何十年と言う刑になるでしょう。それでいいと思います。

 また「仮釈放なしの終身刑」というのも考えるべきです。私は死刑制度存続論ですが、もし死刑を廃止するならばぜひもうけてほしいものです。

 


政治家に向いている猫

2013-06-30 09:16:10 | 海外あれこれ

 「メキシコ東部ハラパで行われる市長選をめぐり、猫を立候補者とするウエブサイトが話題になっている」という記事を見ました(『毎日』夕刊「海外こぼれ話」)。 

 猫はモリスという生後10か月の雄で、飼い主によると「ほぼ一日中寝て、何もしない。政治家にぴったり」だとか。既存の政治にうんざりしている有権者から支持を集め、フェイスブックのページで獲得した「いいね!」の数は11万を超え、本物の候補者を圧倒しているのだそうです。 

 どこの国でもいったい何をしているのやら分からないような、いかがわしい「政治家」をしばしば見かけます。私もかつてある市の教育委員会事務局にいた頃、一部の市会議員の程度の低さに白けた気持ちになったことがありますし、国会などで居眠りしたり低劣なヤジを飛ばしたりする議員の姿を見ると、こんな議員に税金から高い歳費を払うのはもったいない、家の猫のミーシャの餌代くらいで十分だと思ったことがあったものです。

 


韓国紙論説委員のコラム

2013-05-28 07:36:45 | 海外あれこれ

 韓国紙の中央日報が、安倍晋三首相らの歴史認識を批判しながら、広島と長崎への原爆投下を「神の懲罰」と主張し「日本への“仕置き”が足りないと判断するのも神の自由だ」などと、非戦闘員の大量殺戮を肯定するかのようなコラムを掲載しました。 

 最近の韓国では反日の機運が高いようで、大統領自ら日本への批判をしていますからその空気に乗ってこのようなコラムが出されたのかも知れませんが非常識もはなはだしいことです。菅義偉官房長官は23日の記者会見で、「誠に不見識だ。断じて許すことはできない」と批判したのは当然でしょう。中央日報紙は「社の意見ではない」と弁解したといいますが、その新聞の社説までを扱う論説委員がいかにコラムと言えども執筆したら、それはその社の意見だととられても仕方がないでしょう。弁解だけでなく謝罪するべきです。 

 「神の懲罰」と言いますが、何の神なのでしょう。韓国にもクリスチャンが少なくないようですから、この論説委員もそうなのかも知れません。そうするとクリスチャンとしても失格でしょうし、ましてジャーナリストとしては極めて質が低いと思います。韓国では日本の政治家の発言をよく妄言と批判しますが、この論説委員の意見はまさに妄言中の妄言で怒りを覚えます。韓国は北朝鮮の核の脅しを絶えず受けています。そのことを考えれば、「神の懲罰」などとは軽々には言えないはずです。 

 広島での原爆の炸裂の瞬間を目の当たりにして、その後「これが地獄というものなんだ」と思い、死ぬまで原爆と戦争を憎んできた妻がこの韓国紙の論説委員の妄言を聞いたならば、どんなにか腹を立てるだろうかと思います。 

 

*その後当の論説委員は同紙に、「(本来伝えようとした)趣旨と異なり、日本の原爆犠牲者と遺族を含め、心に傷を負われた方々に遺憾の意を表します」という釈明文を出したそうですが、何か従軍慰安婦問題についての橋下氏の弁解を連想します。

 

 

 

 

 


ボストンマラソンでのテロ

2013-04-20 07:24:26 | 海外あれこれ

 15日に米国のボストンで長い歴史のあるマラソンが開催され2万7千人のランナーが参加しましたが、そのゴールの地点に仕掛けられた手製の爆弾が爆発し、3人の死者と170名を超す重軽傷者が出ました。 

 3人の死者のうちの一人は家族5人で観戦に来ていた8歳のマーチン・リチャード君でした。アイスクリームを買って再びゴール付近に戻ってきたときに1回目の爆発が発生し、慌ててコース上に逃げようとしましたが、沿道に設置されていた柵に阻まれているうちに、数秒後に起きた2回目の爆発に巻き込まれて死亡しました。マーチン君の父親と兄は軽傷でしたが、7歳の妹は片脚を失くし母親は頭部に傷を負いました。妹はマーチン君が大好きでいつも真似をしていたと言いますが、一生心と体に傷を負っていかネバならないのでしょう。 

 何とも痛ましいことで、この事件の犯人には言いようのない怒りを覚えます。当局はテロとしましたが、組織的なものではなく個人的な犯行のようで、警察などはすでに2人の容疑者を特定し、車で逃走しようとした容疑者と銃撃戦になり1人は死亡し、もう1人は逃走しました。2人はチェチェン人の兄弟で、射殺されたのは26歳の兄、逃走中は19歳の弟とのことです。いずれは捕まるのでしょうが、容疑者たちはどういう目的でこのような無差別破壊行為をしたのでしょうか。彼らの暗い心の中には社会への深い嫌悪や恨みがあったのでしょうか。爆発物は圧力鍋を利用した簡単なもので、今後模倣犯が出ないようにと願います。 

 マーチン君のあどけない写真を見ると、リチャード家の深い悲しみが想像され涙を催します。マーチン君の父親のビルさんは「私たちの家族のために祈り続けてください」と呼びかけたそうですが、マーチン君を含めた3人の犠牲者の冥福を心から祈りたいと思います。

                           

                 

 

 

 

 


ラクダを食べる。

2013-04-17 07:47:27 | 海外あれこれ

 『毎日』紙の夕刊一面の最下段の「海外こぼれ話」という欄に、近頃こんな記事がありました。「お礼の気持ち」という題です。 

 西アフリカ・マリでイスラム過激派との紛争に軍事介入したフランスのオランド大統領に、お礼のラクダを再度贈ることになった。

 大統領は2月、マリの古都トンブクトゥを訪れた際にラクダを1頭贈られ上機嫌だったが、託した家族に食べられてしまったことが判明。現地の当局者は「より大きく見栄えの良いラクダをパリまで届ける」と話している。【ロイター共同】

  何となくユーモラスな話ですが、ここではラクダが食べられていることが分かります。中国の西の新疆ウイグル地区や中近東のラクダが飼われている地域では、ラクダが食用にされるということは聞いていました。ラクダの丸焼きもあるそうで豪勢なこととは思いますが、私たち日本人には牛や豚と違ってラクダは食用になるとはどうも思われません。 

 私は一度ラクダを食べたことがあります。私は中国の貧困地区の農村部の子ども達に学費を援助する会に入っていますが、その会で古都西安がある陝西省の西に隣接する寧夏回族自治区を訪れ、帰国する際に区都の銀川で接待を受けたことがありますが、その時の料理にラクダが出ました。もっともステーキのようなものではなく、足の裏の肉を煮込んだもので、とても軟らかくてなかなかおいしいものでした。中国では随分いろいろなもの、イヌやトカゲ、ヤモリ、ヘビ、カエルなどを食べたことはありましたが、ラクダは後にも先にもこの時だけでした。

   

   

 

 

 

 

 

 

 

 


維新の会と憲法

2013-04-01 07:19:34 | 海外あれこれ

 日本維新の会は結党後初めての党大会を開き、綱領が承認されましたが、その綱領の中で憲法について次のように言っています。 

 「日本をと軽蔑の対象におとしめ、絶対平和という非現実的な共同幻想を押し付けた元凶の占領憲法を大幅改正する」

  これはもともと原案にはなかったのですが、東京からネットシステムを使って参加した石原慎太郎共同代表が大幅修正を要求した結果、彼の持論が党の綱領の一項になったものです。「日本を孤立と軽蔑の対象におとしめ」とは何をもって言うのか、「絶対平和」が戦後の混乱した世界情勢の中でなぜ「非現実的な共同幻想」なのか私には理解できません。いずれにしても戦前の日本を思い描く、錆ついた石原氏の頭にある時代錯誤的な持論がそのまま維新の会の綱領となったことで、維新の会は石原氏の私党のようなものになり、超右派政党としての旗幟が鮮明になりました。この党はこれからどのような方向に行くのか注目したいと思います。

 


ある韓国人の死に対して

2013-03-08 15:24:37 | 海外あれこれ

  YouTubeをあれこれ見ていますと、「エレベーターに突っ込んで死ぬ韓国人の音声付き映像」という動画がありました。

http://www.youtube.com/watch?v=0tPbisA4q-c

 一時的な激情に駆られたとは言え、あまりに悲惨な事故で痛ましく思います。誰もがそう思うのかと思ったら、この動画に対する書き込みのコメントがひどいのです。例えば「ここまで、ワクワクして嬉しい動画は初めてだ」とか「寝る前には必ず観ています。1日の鬱憤を晴らすのに最適です」、「害虫を一匹駆除」、「最高だね!心が和むwwっていうか、ドアもろすぎww」などひどい悪罵、嘲笑、罵倒の連続で、この男性の死を悼むものはありません。ここには引用しませんが、朝鮮民族に対するあからさまな差別呼称もありました。中には「ちゃんとした、教育を受けていないから、直ぐに頭に血がたまるみ­たいだね・・・・日本が韓国を統治して、今の韓国にしてあげたのに」と言う歴史認識など蹴飛ばすような暴論もあります。

 日本人は(全部ではないでしょうが)これほど思い上がり、血も涙もない言辞を弄するようになっているのかと寒気がします。一部の日本人の朝鮮民族に対する嫌悪感を含む差別感情は戦前から変わっていないようです。これでは韓国の新大統領が、日本と韓国の「加害者と被害者という歴史的立場は千年の歴史が流れても変わらない」といういささか不穏当で不愉快な発言を裏付けてしまうことになります。

 


巨大金魚

2013-03-01 13:41:48 | 海外あれこれ

 米国カリフォルニア州に世界屈指の透明度を誇るタホ湖という湖があるそうですが、この湖に巨大な金魚が繁殖し、専門家は生態系を乱す恐れや、排せつ物による汚染を心配しているという記事を見ました。

 見つかった金魚は大きいもので重さ約1.8キロ、体長は45センチにもなるとのことです。

   

 現地の環境研究センターの広報担当者は、「金魚が在来種と生存競争していることが、問題の大きな部分を占めている」と語ったそうです。この研究センターでは大学などの研究者が2006年からこの湖の金魚問題を調査し、2011年には、金魚を含む外来種を駆除するプロジェクトを開始し、ボートから垂らした金属ワイヤから電流を流し、浮いてきた魚から在来種だけを選別して湖に戻すなどの取り組みを進めてきています。 

 タホ湖の巨大金魚の多くは、もともとはペットとして飼われていたものが捨てられ、繁殖したものとみられているようです。金魚はもともとは鮒の変種ですから、適当な野外環境があれば巨大にもなるでしょう。繁殖して巨大化すれば、大量に食べるので排泄物も多く、水中で藻の成長を促進すると言われています。

 タホ湖は世界で10番目に深く、透明度も約20メートルと世界有数だそうですが、1960年代にはじめて計測されたときは30メートルあったようです。外来生物の害は日本でも言われていますが、それがペット由来のものであれば、飼い主は心すべきことでしょう。飼えなくなったから捨てるというのは慎まなければなりません。

 


馬肉

2013-02-27 08:00:26 | 海外あれこれ

 牛肉として大量に販売されていたハンバーガー用肉に多くの馬肉が混入したという食品偽装問題が、ヨーロッパで大きな問題になっています。特に英国やアイルランドでは問題にされていますが、英国では伝統的に「馬は、犬や猫とあまり変わらないペット」とみなされています。イギリス人の多くにとって、馬を食べることは“タブー”のようです。 

 もっともこのような拒否感はヨーロッパでも国によって違うようで、強い拒否感のある英国のお隣のフランスでは、「(馬肉は)体にもいいし、優れた点がいろいろある肉」という声もあるそうです。ヨーロッパでは前からタルタルステーキのように牛肉や馬肉を生で食べる料理がありましたから、国によっては感覚が違うのでしょう。この騒ぎ、今月に入って冷凍のミートソースやラザニアなどの製品に混入が判明したことから起こりました。これらの製品の原料の肉を卸していたのはフランスの食品加工業者で、結果として、ヨーロッパ18か国に馬肉が流通していました。その会社は「仕入れた肉が馬肉だとは知らなかった」と主張しており、責任の所在は未だ不明です。表示の偽装は詐欺行為だとして今も調査が続けられています。EUの警察機構「ユーロポール」は「馬肉を牛肉として売る詐欺行為が国際的に行われている」として大規模な捜査を準備中だということです。日本なら偽装したのならともかく、ちゃんと馬肉使用と表示していたらあまり問題にはならないかも知れません。

 この記事を見て、冷凍庫に馬刺し用の肉があることを思い出して食べました。なかなか旨く、むしろ生の牛肉よりも美味しいように思いました。近頃刺身用の鹿肉も買ったのですが、何となく寄生虫が怖くてステーキにして食べましたが、少しバサバサしていました。欧米では鹿はよく食べられるようです。