中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

オリンピック

2013-09-08 21:18:52 | 身辺雑記

 2020年のオリンピックは東京が開催地に決まりました。今日は午前中行きつけの整骨院にいたのですが、テレビはそのニュースで持ち切りでした。今日は日曜で夕刊はなく、明日は新聞休刊日で朝刊はありません。きっと夕刊の紙面のほとんどがこのニュースの記事で埋められるのでしょう。いささかうんざりさせられます。 

 へそ曲がりという誹りを受けるのでしょうが、私はオリンピックというイベントには関心が低い、というよりはあまり好きではありません。個々の競技にはどれも興味があり、アスリート達の真剣な競い合いには胸を打たれるものがあるのに、オリンピックというと何かしら国威発揚という匂い(特に日本も含めた大国)がするのが嫌です。2008年の北京オリンピックなどはその極致であったと思います。日本の場合にはよく選手は「日の丸を背負って」などと言われますが、こういう言い方も嫌いです。その結果としてのメダル獲得競争になると、どうでもいいではないかと思うのです。それなら大きな選手団を派遣できる国が有利ということになります。今のオリンピックは商業主義に毒され、莫大な経費がつぎ込まれ、「参加することに意義がある」などという理念は隅に追いやられています。 

 これから当分は何かにつけオリンピック、オリンピックでしょう。国を挙げてオリンピック一色に染め上げられ、批判したりすると叩かれるようなことになるのではないでしょうか。そのような中でも福島原発の汚染水の問題や健康被害の問題の解決は将来にわたって重大な課題なのですが、安倍首相はIOC総会での最終プレゼンテイションで「フクシマについて、お案じの向きには、私から保証をいたします。状況は、統御されています。東京には、いかなる悪影響にしろ、これまで及ぼしたことはなく、今後とも、及ぼすことはありません。」と述べました。東京さえよければいいのか、福島はどうするのかとその能天気さに腹立たしく思います。福島の問題は今の日本の最優先にするべき課題ですが首相にはそのような危機感は乏しいようです。

  7年後というと私は87歳、猫のミーシャも19歳になります。両方とも生きているかどうかはわかりません。それだけに後の余生をオリンピックだけが重要であるかのような偏った風潮の中で送ることは嫌です。

 

 

 


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2 コメント

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this way (noga)
2013-09-08 22:00:21
安全は大好きだ。神話も好きだ。安全神話作りは得意で、すぐに信じられる。広めるのもたやすい。
我が国の国策は、安全神話と深く関係しているに違いない。
だが、最悪のシナリオを想定するのはひどく難しい。恣意(本音)の人ならそうなる。
これは、平和ボケのようなものか。

太平洋戦争初期に、フィリピンの米比軍はキング少将もジョーンズ少将も投降して、75000人以上の将兵の命を救った。
太平洋戦争後期に、日本軍は米空軍の飛来をゆるし、1945年3月10日未明、東京の下町の江東地区がB29約300機による空襲をうけ、死者10万をこす被害を出した。
日本人の指導者には、作戦の成否を予測する力はないのか。
人命の尊重はどのように考えられていたのであろうか。

それでも日本人は、原発の再稼働を選んだ。
一億総ざんげへの道。動き出したら止まらない。
この道は、いつか来た道。ああ、そうだよ、民族の歴史は繰り返す。

意思のあるところに方法はある。(Where there’s a will, there’s a way).
意思のないところに解決法はない。
意思は未来時制の内容であり、日本語には時制がない。
それで、日本人には意思がなく、解決法が見つけられない。
自然鎮火を待つのみか。成り行き次第。

>親戚のじいちゃんはガ島で地獄を見てきた。
>「あれは決して国のために尊い命を落とす姿じゃ無かった」という言葉を忘れない。
兵卒は優秀。参謀は愚鈍。日本語脳の定めであるか。理不尽に耐える心を養うべきか。
耐え難きを耐え、忍び難きを忍んで、もって万世のために太平を開かんと欲す。

不自由を常と思えば不足なし。
座して死を待つか、それとも腹切りするか。
私の父は、玉砕した。何のお役に立てたのかしら。
安らかに眠ってください。過ちは繰り返しますから、、、、

わかっている、わかっている。皆、わかっている。
ああしてこうすりゃこうなると、わかっていながらこうなった、、、、、
十二歳のメンタリィティには、知恵の深さが見られない。教養 (洞察力) がない。
わかっちゃいるけど やめられない。ア、ホレ、スイスイ、、、、

白く塗られた黒いオオカミの足を見破ることは難しい。
だます人は悪い人。だまされる人は善良な人。おとり捜査は難しい。
この調子では、人の命はいくつあっても足りるものではない。
我々は、自らは望むことなく危機に陥る民族なのか。






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Unknown (田舎のおじさん)
2013-09-09 09:57:43
東日本大震災時に被災した人たちや国民が見せた何事にもくじけることのない強い精神や、穏やかに他を思いやる気遣いや行動力は素晴らしいと思います。また、万物に神が宿り虫の音を風情と解することのできる日本人の精神世界も世界に秀でています。そして日本語は、これらの優れた特徴をベースにした便利で分かりやすい言葉だと思います。日本人は世界の中でも優秀な民族だと思います。
問題は社会の上に立つ政治家達です。アメリカの歴史学者ジョン・ダワーが、終戦直後の日本の社会を克明に描いたベストセラー「敗北を抱きしめて」で、「日本史上最大の危機にのただ中にあって、一般民衆の福利のために貢献しようという誠実で先見性のある軍人、政治家、官僚はほとんどいなかった。旧エリートたちからは賢人も英雄も立派な政治家も、ただの一人も出現しなかったのである。」と言い切っています。
オリンピックについては、爺爺さんと同感ですが、違った活用方法があると思います。今、中国や韓国の政府・政治家は誤った反日本情報を世界に撒き散らしています。今必要なのは、先に述べたような日本人の本当の姿を、世界の人々に直に見て知ってもらうことでしょう。大勢の人々が来日するオリンピックは、この絶好の機会だと思います。
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