中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

感情的対応

2013-03-30 22:15:33 | 身辺雑記

 大阪市が全職員を対象に実施した政治・組合活動に関するアンケートは、労働組合法が禁止する不当労働行為に当たるとして、大阪府労働委員会(府労委)はこのほど、今後はしないとの誓約文を組合側に渡すよう市に命令しました。 

 このアンケートは昨年2月、市特別顧問らで作る第三者チームが実施し、組合加入の有無や選挙活動への関与など22項目を尋ね、橋下市長が「業務命令」として回答を義務付け、応じないものは懲戒するとも言っていました。これに対して組合が救済を申し立て、府労委は「支配介入に該当する恐れがある」として、中断を勧告し市は4月、収集したアンケートを廃棄していました。 

 今回の府労委の命令に対して橋下市長は午前中記者団に「大変申し訳ない。法に基づいた行政運営をしていく」と謝罪し、不服申し立てをしない意向を表明しました。これまでも橋下市長はほとんど謝罪することはなく、責任を問われても他に責任転嫁していましたから、このような「素直な」態度に私は驚きました。 

 しかし市長は、午後には一転して謝罪を撤回し、中央労働委員会への再審査申し立てや、取り消しを求める提訴などを検討するとしました。府労委の命令後、府労連を支援する弁護士が「市長はルールを守れというが、(自らが)労働のルールを守っていないと府労委は断じた」と強く批判したことに市長は激怒したからと伝えられています。何とも感情的な反応で、前から彼は組合嫌いですが、このように私的な感情がすぐに公的な言動に現われるのは権力の乱用だと思います。どうせお得意のツイッターで悪口雑言を言ったのでしょう。責任を問われ態度を一転させた理由について橋下市長は、命令直後に職員労組が開いた記者会見に触れ、「職員厚遇問題などを棚に上げている。世間の常識からずれている。正義面されたら、市民代表として『違うだろ』と言わなければならない」と語ったそうです。「君子豹変す」と言いますが、君子でもない人物が豹変するのは当たり前なのかも知れません。 

 東京新聞のコラム「筆洗」で「謝る時の潔さもこの人の魅力なのかもしれない、と書こうと思っていたら、夜になったら前言を撤回していた。まさに朝令暮改。なんとも感情的に流れる人である。(中略)潔く謝ったのは演技だったのだろう。批判されて乱れるような安っぽい演技なら、しないほうがよかった」と言っています。このような感情的言動の人物が権力を持つことの怖さ、危うさをつくづく思います。

 

 

 


カレーの木

2013-03-29 07:26:48 | 身辺雑記

 卒業生のK君とはよく彼が高校生だった頃の話をしますが、先日面白い話をしてくれました。 

 2年生の時だったか、社会科のI先生の授業の時カレーの木というものがあって、カレーはそれから作るのだと話したそうです。ところがK君の家では母親がルーを作り、それにカレー粉やいろいろな香料を加えてカレーを作っていたので、これは面白い冗談だと思ってK君はアハハと笑ったそうです。ところがクラスの他の生徒は誰も笑わず、彼だけが浮いてしまったのですが、I先生は「激怒」して「顔を洗ってこい」と言われてK君は教室を出されました。多分I先生はバカにされたと思ったのでしょう。「激怒」はI先生が授業中によく使う表現で生徒達は面白がっていたのですが、I先生自身もよく激怒し生徒に「顔を洗ってこい」と言ったそうです。 

 K君にとってはとんだ災難でしたが、実は調べてみますと「カレーの木」と呼ばれる植物は本当にあるのです。オオバゲッキツ(大葉月橘)というミカン科の木で、インド原産で別名、カレーノキ(カレーの木、curry tree)と言い、その葉はカレーリーフ(curry leaf)と呼ばれ、香辛料として用いられるのだそうです。葉はカレーと柑橘類を足したようなスパイシーな香味をもち、インド(特に南インド)やスリランカで料理の香り付けとして用いられるとのことです(Wikipediaより)。もちろんこれでカレーを作ることはないのですが、I先生は資料を調べているうちにこの植物の名前を見つけ、早合点したのかも知れません。

   

  I先生は確かに気短なところがありましたがもう故人です。50年近くになってこんな古いエピソードが話題になって、I先生はあの世で激怒しているかも知れません。

 

 


時代錯誤的な挨拶

2013-03-27 07:38:22 | 身辺雑記

 安倍首相は18日に自民党東京都連の会合で挨拶し、参院選は親の敵を討つようなもので、勝たなければ、私は死んでも死にきれない」と強調したそうです。(YOMIURI ONLINE)

  「ねじれ国会」を解消するためには、何が何でも参議院選で勝ち、その前哨戦としての東京都議選で勝利しようということです。前に首相であった時の参院選で民主党に惨敗したことが頭から離れず、捲土重来を期すということなのでしょうが、それにしても、「親の敵を討つようなもの」とは何とも大時代的で的外れな表現で、一国の総理の水準とはこんなものかと思います。こんな挨拶を受けて参加者が「エイ、エイ、オー」と気勢を上げる姿は喜劇的とも思います。 

 都連での挨拶ですからあまり大きなニュースにはならなかったのでしょうが、もしその場に欧米の記者がいたらどのように理解したでしょうか。欧米の多くの国では政治家には知性が求められます(イタリアの前首相のような非知性的な人物もいましたが)。政治家、まして一国の首相や大統領ともなればその発言には関心がもたれます。選挙に勝つことを親の敵打ちのように言うことなどは、日本文化の奇妙な面と取られるのではないでしょうか。


モクレン(木蓮・木蘭)

2013-03-26 06:50:42 | 身辺雑記

 近所に白いハクモクレンと紫色のシモクレンの大きな木があり、今花盛りです。明るい陽光の下で咲いているモクレンを見ると本格的な春が来たことを実感します。

 

  

 

  

 このところ暖かいのですが、桜はまだ満開ではありません。東京では例年よりだいぶ早くサクラが満開になったそうですが、この辺りは毎年開花は遅く、今年は予想より遅れているようです。近所の児童公園にあるサクラもまだ1、2輪開いているだけです。

 

 

 

 


ナチス式敬礼

2013-03-25 07:24:06 | 身辺雑記

 ギリシャ・サッカー連盟は17日、国内のリーグ戦でナチス式の敬礼をした1部リーグ、AEKアテネのMFヨルゴス・カティディス選手(20)に対し、ギリシャ代表チームからの永久追放処分を科すと発表しました。 

 カティディス選手は16日、首都アテネで行われた試合でゴールを決めた後、ナチス式敬礼のポーズで喜びを表しました。ナチス式敬礼は右腕を斜めにまっすぐ掲げるものですが、この選手は「(ポーズの)意味を知っていたら、あんなことはしなかった」と語っているそうです。 

 ナチスの暴虐はヨーロッパでは忘れられないもので、特にドイツではナチスを礼賛することを禁じていますが、それでもネオナチと称する運動が起こったりしています。戦後も70年もたつと過去の出来事の記憶が希薄になることは、最近の日本でも顕著で、書店で見たのですが、ある名の知られた右翼言論人の著書の帯に「日本は過去を反省することは何もない」とありました。この人物の著書だけでなく、日本の過去を否定するような本が少なくなく、特に中国や韓国を叩くものが多く、これでは若い世代がそれを信じてしまうのは無理もありません。 

 ナチス式敬礼と言えばこんなことがありました。かつて隣の市の教育委員会事務局に勤務していたことがありますが、その市では毎年甲子園球場を借りて、市内全中学校の生徒が集まって体育会をする「中学校連合体育会(中連体)」という行事がありました。私も何度か出たことがありますが、ある年に、会の最初の選手達の入場の時に、ある学校の生徒達が主賓のいるメインステージの前に差し掛かった時に一斉に顔をその方に向け、右手を挙げてナチスの敬礼をして通り過ぎました。私は唖然としたのですが、特に問題にはならなかったようです。おそらくはホロコーストなどナチスが犯した罪悪の歴史を知らない若い体育の教師が指導したのでしょうが、欧米人の教師が列席していたら驚いたことと思います。 

 中連体の行事は今も行われていますが、ナチス式敬礼をする学校は多分ないのではないかと思いますし、そう願います。

 

ユキヤナギ

   

 

 

 

 

 


ウグイス

2013-03-24 07:23:22 | 身辺雑記

 朝、近くの稲荷神社の森で鶯がさえずっていました。この春初めてです。まだ少し冷たい澄んだ朝の空気の中で響く鶯の声は気持ちの良いものです。 

 ここの鶯のさえずりは前からそうですがちょっと中途半端で、今年も「ホーホケキョ」と完全に鳴かず「ホーホケチュイ」のように語尾が情けないものです。鶯は他の鶯のさえずりを真似して上手になっていくそうですから、この森にはちゃんと鳴く「師匠」がいないのかも知れません。 

 写真を撮ってみたいのですが、どの樹も高いので無理だと思い諦めました。その代わりに野外観察をしている弟が撮ったものを出しておきます。 

  

 動画はouTubeからとったものです。

 http://www.youtube.com/watch?v=zfmraoicGKY

  

 

 


ヘイトスピーチ(2)

2013-03-22 07:48:19 | 身辺雑記

 ヘイトスピーチ(憎悪発言)というのは、人種や国籍、ジェンダーなど特定の属性を有する集団をおとしめたり、差別や暴力行為をあおったりする言動を指します。ドイツではネオナチ運動に対処するためドイツで制定された民衆扇動罪や、「人種差別の扇動に対しては法律で処罰すべきだ」と宣言した国連の人種差別撤廃条約(69年発効、日本は95年に加入)を背景に、各国が規制に乗り出しているとのことですが、しかし日本では規制がありません。名誉毀損や侮辱、脅迫罪は特定の個人や団体を対象にしており、国籍や民族などで分けられる不特定の「集団」に対する言動には適用できないのだそうです。表現の自由に反する恐れのあることが、規制に踏み出せない理由だと言います。現に規制の動きに対して「在特会」は表現の自由を侵すと反対しているそうです。しかし識者によっては「個人への侮辱が罪になるように、集団への侮辱を規制しても表現の自由には反しない。日本だけが時代遅れになっている」と言っているようですし、「東京に五輪を招致しようとしている日本でヘイトスピーチがまかり通っては、国際的な信用を失いかねない」という指摘もあるようです。

 このような記事を見ますと、ごく一部のことなのでしょうが、日本の現状にため息が出る思いがします。もし私たち日本人が外国で反日デモに出会い、掲げているプラカードに「良い日本人も悪い日本人も殺せ」とあったり、「日本人殺せ、殺せ」とシュプレヒコールされたりしたりしたらどんな気持ちになるでしょうか。日本のマスコミも大きく取り上げるでしょう。一部の日本人はそういうヘイトスピーチを浴びせられる人の気持ちなど斟酌しなくなっています。私のブログにも韓国人、朝鮮人に対する蔑視のコメントが最近ありました。何か怖いような気持ちになっています。国会でも特定の国民、民族に対するヘイトスピーチを規制するようなことを議論してほしいと思います。何でも「表現の自由」と言って民主主義を尊重するかのように装っていると、やがて民主主義そのものが蚕食されると思います。

 

 

 


ヘイトスピーチ

2013-03-21 09:49:49 | 身辺雑記

 このような記事を見ました。 

 デモなどで特定の人々を公然と侮辱する「ヘイトスピーチ」が目立つようになっている。海外ではドイツやイギリスなどヘイトスピーチを処罰対象としている国もあるが、日本では「野放しの状態」(専門家)。標的となった人からは「危険を感じる」という声も上がっている。

 「殺せ、殺せ」「ゴキブリ」「日本からたたき出せ」

 2月上旬、外国人が多く暮らす東京都内の繁華街でデモがあり、そんなシュプレヒコールが飛び交った。デモは特定の外国人を排斥する目的でインターネットで告知され、男女100人以上が参加した。

 既存の右翼団体とは異なり、参加者もほとんどが一般人。こうした現場を取材してきたフリージャーナリストの安田浩一さんは「数年前に比べ文言がより過激になっている。『殺せ』という言葉はヘイトスピーチと言えるのではないか」と話す。

 デモを間近に見た外国人男性(25)は小声で「怖かった。危険を感じた」と話した。

ツイッターでも「デモやばかった」「ひくわー」などのつぶやきが相次いだ。

 一方、デモを呼びかけた団体の一つは「参加者から自然に出た言葉で、推奨しているわけではない。何がヘイトスピーチなのか明確な定義はなく、デモの表現としてあっていいと思う」(広報担当者)と説明している。(毎日jp) 

 この記事では何をおもんばかったのかは分かりませんが、主催者や日時、場所、外国人の国籍などをはっきりさせていませんが、あるブログによると、日時は2月9日、場所は東京新大久保(在日韓国人が多い町だそうです)の繁華街で行われた「不逞鮮人追放!韓流撲滅 デモ in 新大久保2013/2/9」と称するデモで、対象外国人は韓国人、主催団体は極右集団の「新社会運動」で、これに「在日特権を許さない会(在特会)」という団体が協賛したものでした。(「不逞鮮人」とはまた、戦前の関東大震災の折の在日朝鮮人に対する迫害を思い出します。) 

 それによるとこのデモの参加者は「風紀を乱す5万人の韓国人売春婦を日本から叩きだせ!いまだに韓流にハマる日本の汚物=韓流バカも出て行け!」などと主張し、「朝鮮人殺せ殺せ」「朝鮮人をガス室に送れ」などとシュプレヒコールしながら、「良い韓国人も悪い韓国人もどちらも殺せ」「朝鮮人 首吊レ 毒飲メ 飛ビ降リロ」「ハヤククビツレ チョウセンジン」というプラカードを掲げていたそうです。「ガス室」を持ち出すのはネオナチと言うほかありません。こんなことが白昼堂々とまかり通っていることには信じられない思いがします。 (続く)

 

 

 

 

 

 

 

 


西安の子どもたち

2013-03-20 09:11:25 | 身辺雑記

 昨年の3月20日から25日まで、西安の友人の李真と謝俊麗の家族が遊びに来て、6日間神戸や大阪で過ごして楽しみました。李真の息子の宸宸(チェンチェン)と謝俊麗の息子の撓撓(ノノ)は4歳で、とても可愛く、曾孫のようでした。

 神戸王子動物園で。左が李真の、右が謝俊麗の家族。

    

 大阪の新阪急ホテルで。左がノノ、右がチェンチェン。

 

 最近のノノ。蛇が大好きで飼っています。

  

  

 最近のチェンチェン。童画家の父親に似たのか、絵を描くのが好きだそうです。

 

  「山に登るお爺さん」

 1年たつと、2人とも大きくなりました。2人は私を亮爺爺(リャンイェイェ)と呼んでいます。 この子たちのこれからの成長を楽しみに長生きしたいと思います。