Hr君が、新聞に載っていたけれど今年はフグが安いそうだと言った。私もその記事を見ていたが、旬を迎えたトラフグや贈答用のメロン、コシヒカリなどのブランド米などの高級食材の卸値が消費不況の影響を受けて下落しているというものだった。トラフグなどは昨年に比べると半値なのだそうだ。
いいじゃないか、年末はふぐ鍋にしようかと言ったら、Hg君の奥さんが年末と言わずに来週にでもと言ったので、それではと早々にHg君の家で実現した。ふぐ鍋のセットはHg君夫妻がスーパーで買ってきたが、やはり安かったそうだ。
Hr君も加わってふぐ鍋を囲んだが、期待通りに美味く満足した。
ふぐ鍋、ふぐちり、主に関西では「てっちり」。「てつ」は「鉄」で、「鉄砲」の略。「当たれば死ぬ」ということから、ふぐを言うことはよく知られている。
中国でもふぐは美味なものとして好まれるようだが、やはりその毒は恐れられていて、江南地方には「命がけで河豚を食う」という古い諺があるという。古くからかなりの死者も出ていたようだが、その魅力には抗し難いものがあるらしく、『中国美味礼賛』(青土社)という本の中で洪燭(ホンチュウ)という随筆家は「河豚を食べるには苦しみに甘んじなければならず、『九たび死すとも猶お未だ悔いず』の精神がなければならない」などと書いている。
この人の引用によると古人のふぐの料理法は、「(前略)肉は四角に切り、猪油[豚油]で爆炒[最大の強火で炒める]したのち黄豆醤[大豆で造る醤]を加え、鍋に入れて煮る。(後略)」とあるが、これは現在でもたぶん同じだろう。要するに中国によくある「紅焼ホンシャオ」という調理法のようで、このように調理したふぐはおいしいのだろうかと思ってしまう。やはり日本人にとっては、ふぐは刺身かちり鍋でなくてはというところだ。濃厚な味付けを好むか、淡白さを好むか、彼我の好みの違いだろう。
いいじゃないか、年末はふぐ鍋にしようかと言ったら、Hg君の奥さんが年末と言わずに来週にでもと言ったので、それではと早々にHg君の家で実現した。ふぐ鍋のセットはHg君夫妻がスーパーで買ってきたが、やはり安かったそうだ。
Hr君も加わってふぐ鍋を囲んだが、期待通りに美味く満足した。
ふぐ鍋、ふぐちり、主に関西では「てっちり」。「てつ」は「鉄」で、「鉄砲」の略。「当たれば死ぬ」ということから、ふぐを言うことはよく知られている。
中国でもふぐは美味なものとして好まれるようだが、やはりその毒は恐れられていて、江南地方には「命がけで河豚を食う」という古い諺があるという。古くからかなりの死者も出ていたようだが、その魅力には抗し難いものがあるらしく、『中国美味礼賛』(青土社)という本の中で洪燭(ホンチュウ)という随筆家は「河豚を食べるには苦しみに甘んじなければならず、『九たび死すとも猶お未だ悔いず』の精神がなければならない」などと書いている。
この人の引用によると古人のふぐの料理法は、「(前略)肉は四角に切り、猪油[豚油]で爆炒[最大の強火で炒める]したのち黄豆醤[大豆で造る醤]を加え、鍋に入れて煮る。(後略)」とあるが、これは現在でもたぶん同じだろう。要するに中国によくある「紅焼ホンシャオ」という調理法のようで、このように調理したふぐはおいしいのだろうかと思ってしまう。やはり日本人にとっては、ふぐは刺身かちり鍋でなくてはというところだ。濃厚な味付けを好むか、淡白さを好むか、彼我の好みの違いだろう。