中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

秋の夜長に

2012-10-30 07:14:01 | 身辺雑記

 秋の夜はしきりに人恋しくなります。この辺りはとても静かですし、家にはテレビがありませんからなおさらです。それで次男の息子に電話しました。早やもう大学3年生で、近くにある母校の小学校に教育実習に行っていました。4年生を担当しましたが、在校当時6年生の時に可愛がってもらった担任にいろいろアドバイスしてもらい、研究授業も無事終わったようで、また大学生活に戻ります。「4年生では手がかかるだろう」と言いましたら「大変だった」と笑っていましたが、この子も以前に比べるとだいぶ話ができるようになりました。無口で教師に向くのかと思っていましたが、だんだん話せるようになっているようです。ジジバカかも知れませんが、おっとりして優しいところがあるので小学校の教師にはいいのではないかと思うのですが、現実は厳しいでしょう。「彼女」がいますが、さすがに実習中は会わなかったようです。 

 この子が希望通りに小学校の教師になれましたら、妹も幼稚園を希望していますし、長男の長女はこの春から幼稚園に勤めていますから、うまくいくと4人の孫のうち3人までも教師になります。妻の父親は小学校の校長で終わりましたし、私は高校の教師、次男は小学校の教師でしたから、人は教師の家系だなどと言うかも知れませんが、たまたまそういうことになったにすぎません。でもそうなるといろいろ教育に関する話ができる相手が増え、楽しいだろうと思っています。 

 電話をかけ終わり、あれこれ先のことなど考えていると、独りの憂さも晴れて気分が明るくなりました。


徒然雑草

2012-10-28 20:31:36 | 身辺雑記

10月25日

 ○『プレジデントFamily』という月刊誌の広告が新聞にあった。「どうすれば、子供は賢くなるの?」とあって、続けて大きく「東大生184人『親の顔』」とあり、これが特集なのだろう。これに関して小さい字で惹句がごたごた並んでいる。「勉強意欲が燃え上がる家の『8つの仕掛け』」「何を与え、何を我慢させれば、自分で考える子になるのか」「『最高の思春期』の迎え方」など。「東大生」という大きな文字のそばには「天才!秀才!逸材!」とある。

 どんなことが書いてあるのかは知らないが、子どもを持つ世の親たちの中には飛びついて、書いてあることを実行しようとする者もいるのかもしれない。「東大信仰」というものは相変わらずなのか。 

 

 ○プロ野球のドラフト会議があり、昨年の会議で交渉権を得た日本ハムを拒否した東海大の菅野智之投手を、読売ジャイアンツが単独指名した。他の球団は再拒否のリスクを恐れてか競合することはなかった。今日のスポーツ紙の『報知』(『読売』系)はこうなることが当然と予想していたように一面に大きく、「浪人してまで『愛』貫いた一年」とあり、その表現にかなり気持ち悪い思いをした。一昨年のドラフト会議でも中央大の澤村拓一投手をジャイアンツが単独指名(中日ドラゴンズも指名するかと言われていたが、これも拒否されるリスクを考えて諦めたと言われている)し、この時も「相思相愛」などと言われ,決定した時澤村投手は涙を流して、私などは白けたような気分になったものだ。

 どうもジャイアンツというチームはドラフトに絡んで何かと話題になり、過去にも元木選手や長野選手などに同様の例があったようだ。菅野投手のことは、ジャイアンツファンはもちろん文句なしに喜んでいるだろうが、規則上は問題ないとしても何か割り切れないものを感じる。ドラフト制度の形骸化につながる「一本釣り」(『毎日』社説)などやめてドラフトには条件などつけないのが正常な姿で、その方がすっきりする。若いうちはどこの球団でも行って頑張って名を成し、FAの権利ができてから堂々と意中の球団を希望すればよい。「○○愛」などという日本的なじめじめした雰囲気は無しにするべきだ。こんな思いをするのは私が「弱小」タイガースのファンだからか。

10月26日

 ○東京都の石原慎太郎知事が辞職して新党を作り、自身も国政に出るようだ。「いのちのあるうちに最後のご奉公をしたい」のだそうだが、齢80歳で意気軒昂なことだ。名にし負う現憲法廃止論者で核武装論者。そんなウルトラ右翼老人が国会にまた出て「だらしない議員達を監督する」と言うのだが、もういい加減にしてほしい。 

10月27日

 ○今夜の月は十三夜の月。30日の満月までまだ3日あるから、少し欠けているが、昔は旧暦8月15日の中秋の後の名月として賞された。中秋の月は中国由来だが、十三夜月は日本で言われだしたものだそうだ。一説には宇多法皇が九月十三夜の月を愛で「無双」と賞したことが始まりとも、醍醐天皇の時代(延喜十九年:西暦 919年)に開かれた観月の宴が風習化したものとも言われているが、なぜ、この少し欠けた月が「明月」とされたのかは知らない。季節柄、「芋名月」とか[栗名月]などと言われている。

 「十三夜に曇りなし」と言われているそうだが、今夜は晴天。夕方、西の空にかかった十三夜の月は心なしか趣きがあった。

 


教え子のクラス会

2012-10-28 10:03:23 | 身辺雑記

 ずっと前に高校で担任した商業科のクラス会がありました。このクラスは学年に一つしかなく3年間持ち上がりで女子が多く、私は希望して1年の時に担任になりました。その頃は商業科の廃止が話題になっていて、教師になって以来商業科の担任をしたことがなかったので希望しました。それに商業科は教師の間でもやや扱いにくいというような目で見られていまして、担任希望は少なく学年主任が指名して何とか決まることもありました。私の場合も学年主任が別の人を担任に考えていたのですが、その人が渋ったために希望していた私に運良くお鉢が回りました。 

 担任してみると、これがなかなか良いクラスで、8人しかいなかった男子生徒は多数派の女子にやや押され気味でしたが、まじめでおとなしく、女子生徒は明るい子が多く、すぐに気に入りました。当時はザ・タイガースなどのグループサウンズが大流行していた頃で、熱烈なファンの女の子が多く、最初のホームルームで自己紹介をした時に女子が次々に「私はタイガースの○○が好きです」と言うもので、そういうことには疎い私は、タイガースと言うのはこの辺りで人気のあるプロ野球の阪神タイガースかと思い、ある子が「私はタイガースのトッポが好きです」と言った時には「阪神のトップバッターは誰だったかな」とピント外れのことを考えていました。やがて勘違いだと分かったのですが、後である子に騒ぐのは今のうちだろうと少し冷やかし気味に言いましたら、その子は「一生好きだと思うわ」と真面目に答えたものです。その後はいろいろなことがありましたが、クラス全体としては明るく、校内球技大会で良い成績を収めるなど、担任をしていても楽しいものでした。 

  その彼女、彼たちも今年は還暦を迎えました。担任した時から45年経っていることになり感無量のものがあります。1年の時に担任しただけなのに、卒業してもずっと私を担任として扱ってくれ、クラス会には必ず呼んでくれていました。 

 男子4人、女子10人の14人が大坂の「美々卯(みみう)」といううどんすきの店に集まって、楽しいひと時を過ごすことができました。中には同級生同士で結婚した1組や、卒業以来久しぶりに顔を見せた子もいました。それにしても、あのタイガースがどうのと騒いでいた子たちが還暦とは、こちらが年をとるはずだと思いました。孫もいる者もいますから、皆もういいじいさん、ばあさんの部類に入るのですが、私にとってはいつまでたっても懐かしい「あの子」達です。

 悲しい知らせもあり、女子の1人が亡くなっていました。結婚式にも出たことがありました。卒業以来3人目です。私よりずっと若い子の、とりわけクラスの子が先に逝くと胸が痛みます。残った皆は次の機会まで元気にしてほしいし、私も元気で過ごしたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


徒然雑草

2012-10-26 08:44:13 | 身辺雑記

10月22日

 ○今年はどうしたのか、金木犀の開花がちょっとおかしい。近所にある樹は例年通りの頃に開花したのだが、それが皆散ってしまった後にまた蕾が膨らんできて花を開き芳香を放っている。市内を歩いてもまだ盛りの樹が少なくない。好きな金木犀の香りを長く、あるいは二度も嗅げるのは嬉しいことだが。

  

 

10月23日

 ○今日は旧暦の9月9日。重陽の節句の日。重陽は、1月7日(人日)、3月3日(桃の節句)、5月5日(端午、菖蒲の節句)、7月7日(七夕)とともに五節句の一つに数えられ、菊が咲く季節なので菊の節句とも呼ばれる。

 古来の陰陽思想によると奇数は陽の数であり、陽数の極である9が重なる日だから「重陽」と呼ばれる。邪気を払い長寿を祝って菊の花を飾ったり、菊の花びらを浮かべた酒を酌み交わしたり、前夜に菊に綿を置いて梅雨を染ませて身体をぬぐうなどの習慣があったが、現在ではこの節句はあまり行われていない。このところ菊の花を見かけない。遅れているのか。 

 ○外国人からの献金や暴力団関係者との交際が発覚した田中慶秋法相が「やっと」辞任した。不祥事の責任をとるのではなく「体調不良」が理由だそうだ。就任以来わずか3週間だ。「公務」を理由に国会審議を欠席して批判が強まっていて、事実上の更迭だ。こんな不適格人物を法相に任命した野田首相の責任も問われるべきだろう。仙谷由人副代表は任命した責任みたいな話には当然行く。なぜこういう人事をしたのか本当に分からない」と述べたそうだが、民主党はもう支離滅裂の末期状態だ。と言って後を自民党が継ぐと言うのではどうにもならない。 

 ○夕方買い物に出た帰り、坂道にかかろうとした時に後ろから「大丈夫ですか。お荷物、お手伝いしましょうか」と女性に声をかけられた。ちょっと不整脈もあり、いささか疲れていたので左手に荷物、右手に杖でよたよた歩いていたからだろう。薄暗いのでよく分からなかったが30歳前後の女性だった。思いがけない親切にいたく恐縮したが、丁寧に礼を言って辞退した。こんな気持ちがいい思いをしたのは初めてと言ってもよい。心優しい人がいるものだ。


自分勝手な「お詫び」の仕方

2012-10-25 09:18:09 | 身辺雑記

 以下『毎日』紙の24日付夕刊の記事から。 

 橋下徹大阪市長は23日、自身の出自に関する週刊朝日の連載を巡り、誤った認識に基づいて同誌を「鬼畜集団」と批判したとして、ツイッターに「おわび」を掲載した。橋下氏は、同誌が記事を掲載した週刊誌を実母に送りつけたとして批判していたが、そのような事実はなく、「勘違いしました」と釈明した。

 連載は、同誌が10月26日号で始めた「ハシシタ 奴の本性」。22日に橋下氏は、同誌がこの号を実母に郵送して「話を聞かせてほしい」と申し入れてきたと記者団に説明した上で、「こいつら異常ですよ。人間じゃない。犬猫以下。本当に鬼畜集団ですね」などと批判していた。

 橋下氏は23日、ツイッターで「訂正・おわび」と題し、「実母に送り付けた事実は存しませんでした。現物は実妹が購入してきたものです」と説明。同誌が実母へ送ったのは取材申し込みの文書だけだったとし、「以後、公言する際はしっかりと事実確認をしていきます」と陳謝した。

 橋下氏は同日、市役所で記者団に対し、母親の指摘で間違いに気付いたと明かし、「完全に事実誤認」と話した。ただ、「ツイッターのおわびで十分」として、週刊朝日側に直接謝罪はしないという。 

 

 私は問題になった『週刊朝日』を見ていませんが、同誌が過ちを認めて謝罪記事を掲載しているそうですから、明らかに『週刊朝日』に非がありました。しかし日ごろ橋下氏が粗暴な言葉をしばしば口にするにしても「人間じゃない。犬猫以下。鬼畜集団」などと罵倒するのは非常に良くないと思います。彼の出自に関して地区が問題になりましたが、この地区の人たちは、これまでどれほど過酷な差別に苦しんできたか。それこそ人間以下、獣のように言われ差別されてきました。だからこそ彼のこのような発言は人間の尊厳を無視したもので許されるものではありません。まして公人です。先日の「日本維新の会」の九州遊説の折に福岡市で橋下氏の出自を連載記事で暴露した『週刊朝日』側からおわびと連載中止を引き出したばかりとあって「僕は生まれも育ちも悪いかもしれませんが、ケンカだけは自信ありますよ」と演説したそうだが、公人、政治家として公衆の面前で「人間じゃない。犬猫以下。鬼畜集団」などと言うのは確かに「生まれも育ちも悪い」ということを示したようなものです。出自が地区云々ということは論外にしても、私がこれまで何度か言ってきたように「育ちが悪い」という印象は拭えません。 

 問題が明らかになった時に、彼は公開の場に出て謝罪しろと言い、『週刊朝日』からの直接的な謝罪がないことに「謝り方ひとつ知らないバカ集団」と罵ったようです。その彼が自分の過ちを認めてツイッター上で謝罪したことについて、記者から「週刊朝日には間違っていたと連絡したのか」と質問されると「ツイッターで事実訂正しておわび、ということで十分だと思ってます」と話したといいます。なぜ公開の場で謝罪しないのでしょうか。彼のツイッターには非常に多くのアクセスがあるようですが、しょせんは「つぶやき」です。自分が叩こうとする相手は公開の場に引きずり出そうとするのに、自分に分が悪いとなると公開の場は逃げる。まったく独善的で、品性の低い卑怯な人物だと思います。

 

 

 

 

 


儲からなければ切り捨てという論理

2012-10-24 07:57:08 | 身辺雑記

 「山上俊夫・日本と世界あちこち」というブログがあります。山上さんの舌鋒はなかなか鋭く、特に橋下大阪市長に対する批判は厳しいものがあります。最近「文化も環境もきらい・橋下市長」という文が上げられていました。大阪市にある「海の時空館」という展示館を廃止し、「南港野鳥園」の廃止も狙っていると言います。 

 「海の時空館」には、江戸時代の菱垣廻船を完全復元した現代版菱垣廻船が展示されています。菱垣廻船(ひがきかいせん)とは、江戸時代に、大坂などの上方と江戸の消費地を結んだ貨物船ですが、この船が実物大に復元されて展示され、専門家の間では貴重なものと評価されているようです。しかし入場者は年々減少し、毎年市は3億円もの補助をしています。これが利益が上がらないと「無駄だ」と言って何でも切り捨てる橋下氏の目に留まらないはずはありません。館の廃止に伴って市は、この復元船を解体切断してチップにして捨てるといいます。山上さんのブログはこれについて、「全国の船舶工学の研究者らが大阪市長に貴重な文化材の復元なので捨てないようもとめた。だが、橋下氏は『そんなことをいうなら、学者先生が自分らで買ったらいい』などと言い放った。何億円というものを研究者がかえるはずもない。何か要望をすると、その人たちを攻撃対象にして、下品な言い方でやっつける。文化財の扱いについてのまじめな議論が成り立たない」と書いています。橋下市長の言動については山上さんの言うとおりですが、橋下という人物はどうしてこうなのだろうとつくづく思います。

  「南港野鳥園」は、20ヘクタール近い人工の干潟・湿地で、今は多くの渡り鳥の飛来地として屈指の存在となっているそうです。1983年に地元住民(NGO「南港の野鳥を守る会」)の熱望が実り、当時埋立造成中であった湿地帯を野鳥園として開設するに至ったという経緯があります。自然の干潟や湿地が減っている中で成功した例だそうです。しかし、ここも税金の無駄遣いとして潰してしまうのでしょうか。 

 橋下という人物は、確かに才能があり、高い教育を受けただけのことはあるようです。しかし文楽のことに関しては無知丸出しにして失笑を買ったように、文化、芸術のことについては無教養のようです。府知事時代に、児童文学館として国内最大の規模の府立国際児童文学館は廃止し、大阪フィルハーモニ交響楽団への補助金廃止など、文化、芸術も彼にとって「収益がないもの」は切り捨てています。知事、市長だからと言って何もかにも通じて深い教養があることは無理です。それならそれで謙虚であればいいのですが、ああ言えばこう言うで何でも知っているかのように口達者に相手を罵る、その態度に嫌悪を感じます。礼儀知らずです。これは彼の生い立ちから来る性格で、どうしようもないことかも知れません。大阪の人には悪いのですが、このような卑小な人物を知事や市長に推し出したのは、やはり「儲かりまっか」が挨拶だという大阪人だからかとも思います。儲からないものは切り捨てる橋下という冠は大阪人にはふさわしいのかも知れません。

 

 

 


徒然雑草

2012-10-22 07:41:04 | 身辺雑記

10月18日

 ○このところ不整脈(脈の結滞)がある。胸にちょっと違和感があるので脈をとってみると、トントントンと続いて一拍途切れ、また打ち出す。途切れた時に胸に違和感を覚える。掛かり付けの医院で相談して心電図をとってもらった。結果はすぐにどうこう言うことでもないと言われて薬をもらった。命にかかわるようなものではないらしいので一安心したが、ひどく脈が乱れるということではなく、一拍だけ結滞するものでも、やはり脈の異常は嫌なものだ。それにしても母の胎内から始まって今に至るまで、何十億回も動き続けている心臓というものはたいしたものだと改めて思う。 

10月19日

 ○かかりつけの歯科医院の待合室で「受診の皆様」という掲示を見た。

 「特異体質、アレルギー、心臓病、糖尿病、その他全身的な病気のある方、出血しやすい方、妊娠している方はお申し出ください」とある。妊娠とは当然無関係だが、その他の項目についても該当しない、これで見るとおおよそは健康体と言える。人からも顔色は良いし声にも張りがあって元気だとは言われる。だから「元気?」と尋ねられたら「まあまあ」と答えることにしている。

 このところ原因不明だが疲れがかなりあり、どうしても行動するのが億劫になる。どこか悪いのかと思ったが、かかりつけの医師からは夏負けの影響が涼しくなったら出てくるようですと言われた。歯科医院の掲示を見ながら、一応健康体に産んでくれた両親に感謝しながらも、もう少し元気いっぱいになりたいと思った。 

10月20日

 ○日が暮れて辺りが暗くなった時、雲ひとつない快晴の西の空に鎌形の月が浮かんでいた。久しぶりに見るきれいな月の姿だった。調べてみると今夜の月は「夕月」で、3日前は「三日月」だった。「夕月夜」の季語は秋。これから月はどんどん太くなっていって、明日は「弓張月」。 

10月21日

 ○次期衆議院選に向けて「日本維新の会」の橋下代表が九州から全国遊説を始めた。鹿児島市では「体制を変えるには(言葉での)ケンカの強さが重要だ。僕はケンカだけは自信がある」と述べた。相変わらずの馬鹿げたビッグマウスぶりで、不良高校生の言い草だが、自慢するのはケンカだけか。お得意の品のない言葉を国会でも投げようというのか。

 熊本では「薩摩軍と官軍が激しく争ったのが、この熊本。熊本を制した者が、日本を制しますよ」と言ったそうだ。維新の会の戦いを明治維新期の西南戦争に重ね合わせて地元へのリップサービスのつもりなのだろうが、反乱士族軍が官軍に敗退した西南戦争を持ち出すとはピントが外れている。熊本、鹿児島では、政策への言及はほとんどなかった。維新が次期衆院選の公約に掲げるTPP(環太平洋経済連携協定)への交渉参加に触れなかったことに、熊本市の男性会社員(62)は「農業県を意識したのだろう」と冷ややかだったという(YOMIURI ONNLINE)。福岡では「(維新の会は)皆さんに我慢してもらうところは我慢してもらう」と述べ、高齢者にも「適正なる負担」を求めていくとしたそうだ。「大阪市なんて、僕が市長になるまで地下鉄もバスも高齢者は全部タダ。こんなバカみたいな政策をずっとやり続けているんですよ」と言って、これらの切り捨て策を語った彼だが、高齢者冷視の本音がよく現われている。国政に関与できたら高齢者や社会的弱者切り捨ての政策を主張するだろう。


徒然雑草

2012-10-20 07:51:51 | 海外あれこれ

10月16日

 ○12日のサッカーの親善試合で、日本代表がフランス代表に勝った。これにはGKの川島永嗣選手の活躍が貢献した。これについて仏国営テレビ「フランス2」の娯楽番組で、川島選手の腕が4本になっている合成写真を「福島第一原発事故の影響か」と揶揄するコメントを添えて放送した。この番組は司会者が時事ニュースをパロディーを交えて紹介する週末の人気番組だそうで、この合成写真が映るとスタジオ内には笑いと拍手起こったそうだ。在仏日本大使館は文書で「不適切な表現で、被災者の心情を傷つけ、風評被害を広げる。強く抗議する」とし、フランス2の広報担当者は、「対応を検討中」と述べたそうだ。(YOMIURI ONLINE)

 

 感じの悪い話だ。根底には白人のアジア人に対する蔑視意識があるのだろうが、フランス国営放送の見識や知性はこの程度のものか。 (その後「フランス2」の社長は謝罪している)。

10月17日

 ○沖縄で2人の米兵が女性に暴行して、沖縄県警に集団強姦致傷容疑で逮捕された。8月にも海兵隊員が、女性に暴行して強制わいせつ致傷容疑で逮捕されたばかりだ。仲井沖縄県知事は森本防衛相に「正気の沙汰ではない。綱紀粛正という生やさしい言葉でなくもっと厳しい対応を強く米側に申し入れてほしい」と求めた。沖縄県民の怒りは沸騰点に達しているだろう。

 オスプレイの強行配備にしても最近の日本政府の弱腰は目に余る。そういう態度が米国に甘く見られ、末端の兵士までが占領軍そのままの意識で沖縄県民を蔑視しているのだろう。厳罰を求めたい。

 そもそも日米地位協定が問題だ。協定では公務外の兵士が基地外で犯罪を犯しても基地内に逃げ込んで米側が先に身柄を確保したら、日本側が起訴するまで身柄を確保することを認めている。これが日本側の捜査の障害となっている。このような地位協定は速やかに改定するべきだ。世界でも類を見ないほど米軍基地が多い日本で、その大部分が沖縄に密集している。沖縄では戦後はまだ終わっていない。 

 

 ○中国西安市での9月15日の反日デモ(暴動)の際に、日本車に乗っていた中国人の男性が襲撃され半身不随の大けがを負った。男性はその後同市公安局を相手取って損害賠償請求の訴えを起こした。デモが暴徒化したのは「当局が有効な抑止策を講じなかったため」と主張し、総額約50万元(約620万円)の損害賠償を求めていた。この男性はこのほど公安局との協議を通じてこの訴えを取り下げに同意したと報じられた。双方の合意の内容は明らかにされていない。中国のことだから何が協議されたのかは分からない。この暴動は明らかに当局の抑制の甘さ(野放し?)が原因だと思うが、半身不随になって損害賠償要求額が50万元とはさすが命の値段が安い中国らしいが、公安当局は自分の面子を立てるために適当な額を支払ったのか。それとも強圧的にとり下げさせたのか。中国の公安などはまったく信用できない。裏で何をするか分かったものではない。 

  この暴動の犯人は捕まったが、その後どのような処分をしたかはまだ報道されていない.このような同胞を傷つける野獣のような行為は、まさか「愛国無罪」で甘い処置にはするまいが、それでも信用できないのが今の中国の権力というものだ。とにかく経済的には大国かも知れないが、何かにつけて後進性の強い国で、これでは国際的にバカにされるだろう。日本にも何かと問題は多いが、それでも中国に生まれなくて良かったと思う。

 


オンラインゲーム依存症

2012-10-19 08:01:59 | 身辺雑記

 何かにつけ「依存症」と言うものはあります。身近なものでは、たばこやアルコール、賭けごと(競馬、パチンコなど)があり、近頃では携帯電話でもそうではないかと思うことがあります。中にはそのために身を持ち崩してしまう者もいます。 

 最近若者を中心に「オンラインゲーム依存症」が深刻化しているという記事を見ました。「どうしてもゲームを止められない」高額の金を使ってしまう」などと病院に相談する件数が急増し、ネット依存の専門外来を設ける病院もあるそうです。これに関して

こんな記事がありましたので引用します。 

 「まずい、2時間も寝てしまった」。午前6時。ソファで携帯電話を握りしめたまま眠っていた東京都内の男子専門学校生(19)は跳び起きると、また携帯をいじり始めた。ほとんど寝ないでゲームに没頭する日もある。

 携帯ゲームを始めたのは中学1年の頃。最初は通学中の暇つぶしだったが、次第に生活が変わり始めた。

 ゲームは原則無料だが、100~1000円の有料アイテムを使えば、キャラクターの体力や攻撃力を高めることができる。ゲームで知り合った「仲間」から、「強いね」とほめられると心地よかった。

 高校に入ると、アルバイト代など毎月8万円前後をつぎ込み始めた。お年玉の10万円は10日間で消えた。5万円の督促状が自宅に郵送され、親に発覚した時には既に100万円以上を投じていた。寝不足で遅刻を繰り返すようになり、体重も数キロ減っていた。(中略)

 家族に連れられて民間団体のカウンセリングを受けたのは高校2年の冬。一時的にゲームから離れたが、今春、専門学校に入学すると再び別のゲームにはまってしまった。「もう限界。このまま死んじゃうんじゃないか」と不安を口にする専門学校生だが、やめられない。「将来に希望がもてない。でも、ゲームの中では着実にキャラクターが成長していき、現実社会にはない達成感がある」と話す。(後略) 

 ずっと前にも書きましたが、このようなオンラインゲーム(ネットゲーム)に嵌り込んでどうにもならない状態になる者を「ネトゲ(ネットゲーム)廃人」と言います。若者に限らずいい年をした大人が嵌り込み、中には夫婦で「ネトゲ廃人」になっている例もあり、そんな例を見ていると、その生活のだらしなさと不潔さに呆れてしまいます。 

 このような社会的な病気とも言える現象を何とかしないと、とは思いますが、インタネットで検索してみると、オンラインゲームに関する項目が目白押しで、これだはどうにもならないなと思います。今年5月にソーシャルゲームの規制に乗り出した消費者庁の幹部は「スマートフォンの普及で、外出先でもベッドでも四六時中ゲームにのめり込む環境になった」と指摘しているそうです。スマートフォンなどは今の私には無縁の存在で興味もありません。孫たちも時代遅れかも知れませんが、パソコンのゲームには全く興味がなく過ごしてきましたから、このようにネットゲームに犯されている若者のことは私の想像の埒外でした。

 このような社会的な病理とも言えるような現象にメスを入れることはできないのでしょうか。何でも「自由だ」と言って、ゲーム業者のなすがままになり前途有為の若者たちを破滅寸前の状態に追い込む社会の在りようには暗い気持ちになります。

 

 


徒然雑草

2012-10-17 08:28:34 | 身辺雑記

10月12日

 ○台湾の代表的なオーケストラ「国家交響楽団」が11月に中国各地で公演を予定しているが、90人あまりの団員のうち3人の日本人だけが中国当局からビザの発給を拒否されているとのことだ。尖閣諸島問題が理由らしい。

 このたび東京で開催された国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会を含む一連の国際会議に中国は財政相人民銀行総裁の不参加を決め、国有商銀4行の幹部も欠席を決めた。やはり尖閣諸島をめぐる日本政府への抗議だという。日本で開催されるというだけで参加を拒否する中国のこの態度は、世界第2位の経済大国としてのとしての責任感も何もない。こういう態度は結局世界の中で孤立していくのではないか、何でも自分のやることが通用すると思っているのは思い上がりだと思う。

 大は重要な国際会議の「ボイコット」同然のことから、小は台湾の日本人オーケストラ団員の入国拒否まで、この国の在りようはもはや大国の矜持をかなぐり捨てた小児病的な感じがする。このような中国の態度に日本は同じレベルに堕ちてヒステリックになったりしないようにしなければならない。 

10月13日

 ○今日はこの秋一番の秋日和で、高い青空にきれいな鰯雲(さば雲、うろこ雲)があり、辺りには金木犀の香りが漂う好日だった。人に会えば「いい日ですね」とか「洗濯日和ですね」という挨拶。最近通っている整骨院のそばのカソリックの保育所では運動会で、子ども達の可愛い元気な声がにぎやかだった。 

10月14日

 ○この数日マスコミを騒がせている「人工多能性幹細胞(iPS細胞)から世界で初めて心筋細胞をつくり重症の心臓病患者に移植した」と発表した「研究者」の森口なる人物は、その業績が虚偽であったとされているが、彼は何のためにこんなことをしたのか。医師の資格も持たず、米国の大病院で手術をしたと言ってことごとく否定されている。記者会見でも要領を得ない答弁に終始したらしいが、こんなすぐにばれるような虚言を弄してそのまま通るとでも思っていたのか。まったく理解できない。近所では「東大の教授だ」とか「ノーベル賞候補のリストに挙がっている」とか話していたらしいが、虚言癖だということも言われているらしい。名誉欲に取りつかれたのかも知れないが、それにしても異常さを感じさせる。山中伸弥氏のノーベル賞受賞の朗報の後に、薄汚いニュースが流れたものだ。 

 ○近くのJR駅構内にある喫茶室に入ったら、隣の席に二人連れの婦人がいて元気よく話をしていた。そのうちに話は文楽のことになったが、一方の婦人が、文楽に対する橋下市長の姿勢を批判し始めた。ああいう文化遺産のようなものは行政が支援して遺さなければならない、橋下さんは図書館でも何でも儲からないからやめると言っているがおかしい、彼は何かガタガタしているばかりだとかなりはっきりと批判していた。大阪市民ではなさそうなこの女性の意見を聞きながら、大阪市民はどう思っているのか、相も変わらず多くの大阪人はこの独善的で自己顕示欲の強いウルトラ右翼を「何かやってくれる」とまだ期待し支援しているのか。彼はいったい大阪を良くするために何をしたのだろうか。 

10月15日

 ○またしても橋下市長のことになるが。彼は「日本維新の党」の党首になるが、自身は大阪市長は辞めず、大阪から東京の国会議員団をコントロールするようだ。定例記者会見で、首長と政党党首の件人について、負担を懸念する声があることについて、「僕にもプライベートな時間がある。その時間を割いて国政の話をやればいい」と言い、大阪市政に影響を与えずに党首の仕事をクリアできるとの自信を示したそうだ。

 現在の彼にプライベートな時間があることは分かるが、それは大阪市政の仕事に割く時間が少なくて十分にあるものではないだろう。大阪市政がそれほど手軽なものとは思えない。まして国政のことになると複雑で多岐にわたるだろうから、既成政党を批判ばかりしていても始まるまい。維新の党の国会議員と言っても既成の党から脱党した者ばかりで、このメンバーではという批判もある。何でも自分がしないとおさまらない彼のことだから、やがてはそのコントロールに追われることだろうし、そうすればプライベートな時間を割くどころか、国政の方ばかりに目が向いて、お膝元の市政に穴があいてくることはないか。

 一部のマスコミによれば「天才的な政治家」だそうだから、まあ、やってみなはれ。