10月16日
○12日のサッカーの親善試合で、日本代表がフランス代表に勝った。これにはGKの川島永嗣選手の活躍が貢献した。これについて仏国営テレビ「フランス2」の娯楽番組で、川島選手の腕が4本になっている合成写真を「福島第一原発事故の影響か」と揶揄するコメントを添えて放送した。この番組は司会者が時事ニュースをパロディーを交えて紹介する週末の人気番組だそうで、この合成写真が映るとスタジオ内には笑いと拍手起こったそうだ。在仏日本大使館は文書で「不適切な表現で、被災者の心情を傷つけ、風評被害を広げる。強く抗議する」とし、フランス2の広報担当者は、「対応を検討中」と述べたそうだ。(YOMIURI ONLINE)
感じの悪い話だ。根底には白人のアジア人に対する蔑視意識があるのだろうが、フランス国営放送の見識や知性はこの程度のものか。 (その後「フランス2」の社長は謝罪している)。
10月17日
○沖縄で2人の米兵が女性に暴行して、沖縄県警に集団強姦致傷容疑で逮捕された。8月にも海兵隊員が、女性に暴行して強制わいせつ致傷容疑で逮捕されたばかりだ。仲井沖縄県知事は森本防衛相に「正気の沙汰ではない。綱紀粛正という生やさしい言葉でなくもっと厳しい対応を強く米側に申し入れてほしい」と求めた。沖縄県民の怒りは沸騰点に達しているだろう。
オスプレイの強行配備にしても最近の日本政府の弱腰は目に余る。そういう態度が米国に甘く見られ、末端の兵士までが占領軍そのままの意識で沖縄県民を蔑視しているのだろう。厳罰を求めたい。
そもそも日米地位協定が問題だ。協定では公務外の兵士が基地外で犯罪を犯しても基地内に逃げ込んで米側が先に身柄を確保したら、日本側が起訴するまで身柄を確保することを認めている。これが日本側の捜査の障害となっている。このような地位協定は速やかに改定するべきだ。世界でも類を見ないほど米軍基地が多い日本で、その大部分が沖縄に密集している。沖縄では戦後はまだ終わっていない。
○中国西安市での9月15日の反日デモ(暴動)の際に、日本車に乗っていた中国人の男性が襲撃され半身不随の大けがを負った。男性はその後同市公安局を相手取って損害賠償請求の訴えを起こした。デモが暴徒化したのは「当局が有効な抑止策を講じなかったため」と主張し、総額約50万元(約620万円)の損害賠償を求めていた。この男性はこのほど公安局との協議を通じてこの訴えを取り下げに同意したと報じられた。双方の合意の内容は明らかにされていない。中国のことだから何が協議されたのかは分からない。この暴動は明らかに当局の抑制の甘さ(野放し?)が原因だと思うが、半身不随になって損害賠償要求額が50万元とはさすが命の値段が安い中国らしいが、公安当局は自分の面子を立てるために適当な額を支払ったのか。それとも強圧的にとり下げさせたのか。中国の公安などはまったく信用できない。裏で何をするか分かったものではない。
この暴動の犯人は捕まったが、その後どのような処分をしたかはまだ報道されていない.このような同胞を傷つける野獣のような行為は、まさか「愛国無罪」で甘い処置にはするまいが、それでも信用できないのが今の中国の権力というものだ。とにかく経済的には大国かも知れないが、何かにつけて後進性の強い国で、これでは国際的にバカにされるだろう。日本にも何かと問題は多いが、それでも中国に生まれなくて良かったと思う。