中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

ボルネオゾウ

2013-02-06 07:37:18 | 海外あれこれ

 マレーシアのボルネオ島の北部にボルネオコビトゾウという絶滅危惧種の小型のゾウがいます。現在1,000頭から2,500頭のみの生息が確認され、生息域も非常に限定されています。最近このゾウの死体が次々に発見され問題になっています。このゾウは、森林の伐採や大規模農園への転換のために生息地が脅かされ農園に出没するので害獣とされて住民に毒殺されたようです。死体が発見された地域では、農地を守る目的で、パイナップルやバナナなどの餌に毒物を仕込んでゾウを殺す行為が横行しているということです。 

 この写真は、マレーシア・サバ州の野生生物保護局が提供したもので、毒殺されたらしい母ゾウを懸命に起こそうとしている生後約3か月の子ゾウの姿です。見ていて「ママ、ママ、起きてよ」という子ゾウの声が聞こえるようで胸が詰まります。

        

 この写真を見ると誰しもが子ゾウの哀れさに胸が詰まると思うのですが、これに関連した記事を探しているうちに2チャンネルに行きあたりました。それを見ると「全滅は、仕方ないだろう。人間が増えれば、他の野生動物が減るのは自然の摂理だ」と言う冷酷な書き込みがあり、どんなことにも心を動かされることのない人間がいるものだと思いました。こんな書き込みもありました。「殺すなら輸出しろよバカ動物愛護団体が殺したようなもんだ」実態をどこまで知って言っているのか、若い世代にありがちな「自分以外は全部バカ」「上から目線」が露骨です。

 野生動物と人間の共存は難しい問題ですが、結果としては動物のほうが追いやられていて同じボルネオの希少動物であるオランウータンの現状も暗いようです。

 

 


富裕税を逃れて

2013-01-09 08:08:06 | 海外あれこれ

 フランスの著名な俳優のジェラール・ドパルデュー氏が、フランスの富裕税増税に抗議してロシアの市民権を取得したと言うニュースがありました。フランスでは富裕層に75%の所得税を課すとして嫌い、所得税が一律13%のロシアの市民権を申請し、ロシアのプーチン大統領が認めたということです。亡命ではあるまいし、著名人の国籍取得に大統領が認めるのは大げさな話だと思いましたが、そういう制度になっているのかもしれません。 

 フランスの富裕層への所得税が75%というのはずいぶん高いものですが、おそらく最高限度額でしょう。そういう高額の課税をするのにはそれなりのフランスの事情があるのではないでしょうか。それに対して、ロシアにも大きな富裕層があるのに一律13%というのは、これは不公平ではないかと思います。しかし、自国の税が高いからと言って安い他国の国籍を取得すると言うのは、金持ちの気儘のようにも思われます。 

 こんな話を近所の店の店主と話していて、日本も富裕層からは所得に応じて高い税金を取ればいいのだが、国会議員には金持ちが多く、財界の影響もあって無理だろうと言うことになりました。こうして金はある所にどんどん流れ、普通の庶民には恩恵はありません。 

 余談ですが、この俳優は離陸前の飛行機の中で、トイレに立とうとして制止されましたが聞き入れずに、通路に放尿して出発を遅らせたことでも知られています。我慢できなかったのか知りませんが、愚かしく反社会的な行為をするものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


テネシー・ワルツ

2013-01-04 12:29:42 | 海外あれこれ

 アメリカの歌手、パティ・ページさんが1月1日に亡くなりました。86歳。彼女が歌う「テネシー・ワルツ」は1950年に大ヒットし、日本でも江利チエミさんが歌ってヒットしました。

 ページさんはWikipediaによると「1950年代に女性アーティストとして最も多くのレコード売り上げ枚数を記録した。ポピュラー音楽からカントリーミュージックへのクロスオーバーを果たした先駆者の一人でもある。終生ステージに立ち続けた、20世紀ポピュラー音楽史の生き証人である。」とあります。

 戦後間もない高校生だった頃、私はこの歌に熱中した懐かしい想い出があります。

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=75AKlsFBJi4


徒然雑草

2013-01-03 12:17:23 | 海外あれこれ

1月3日

 ○年末のニュースだが、年若い女性とのたびたびのスキャンダルで有名になったイタリアのベルルスコーニ前首相(76)に対し、離婚調停中の2番目の夫人(56)に生活費として月300万ユーロ(約3億4千万円)を支払うよう命じていたそうだ。浮気の代償は大きかったが、生活費が月3億4千万円とは何とも桁外れ。ベルルスコーニ氏は大金持ちで、生活費は月30万ユーロを支払うことを提案していたが、その10倍の支払いを命じられたわけだ。彼は今50歳年下の女優と熱愛中とか。夫人が業を煮やすのも当然だろう。夫妻は別居中だが、イタリアの法律では法的別居が認められてから最低でも3年経たないと離婚はできないのだそうだ。彼は女性問題だけでなく、その言動でも顰蹙をかうことが多くあり、アメリカのオバマ大統領を「日に焼けている」と評したこともあった。このような人物が首相の座にいることを許容していたイタリア人はどうも理解できないが、国民性なのか。

 

 ○これも年末のニュースだが、東日本大震災の救援作戦「トモダチ作戦」に参加した原子力空母「ロナルド・レーガン」の乗組員8人が、東京電力の虚偽の説明によって被曝し健康を害したとして、巨額の損害賠償を求める訴えをカリフォルニア南部地区連邦地裁に起こしたという。原告側の弁護士によると、訴えを起こした8人には直腸からの出血があったり甲状腺への問題があるという。賠償額は94億円とも189億円とも報じられているが、さすが訴訟大国のアメリカらしい。連邦地裁はどのような裁定を下すのか。あるツイートは「持つべきものはトモダチ」と皮肉っている。


世界終末の日

2012-12-21 07:53:13 | 海外あれこれ

12月21日、今日は「世界終末の日」です。古代中米のマヤ文明の暦では「滅亡の日」となっているらしく、これに関して中国では噂が広がっているそうです。インターネットや口コミで「地球に別の星が衝突する」「地球は闇に包まれる」といった話が拡大したとか。

 浙江省では「中に入っていれば大災害に耐えられる」いうふれこみで「ノアにの方舟」と名付けられた直径約5メートルのカーボン繊維製の球体が500万元(約6600万円)売り出されましたら、注文が殺到したそうです。金持ちが多いのですね。ネット上では懐中電灯や非常食などが入った「終末日避難セット」が大人気と言います。「暗闇対策」で住民がろうそくやマッチの買い占めに走る騒ぎも起きたそうです。共産党政権を打倒し取って代わろうと言い、当局から取り締まりを受けている「全能神」と呼ばれる新興カルト団体もあり、世界滅亡の日を唱えるパンフレットを配布するなどしたそうです。

 

 中国だけでなく、ロシアでは恐怖に駆られた男が通行人を無差別に襲い、4人が重軽傷を負ったと言いますし、東欧のウクライナでもこの日を地下のワインセラーで過ごし、生き延びるというイベントが、予定されているようです。同国のあるスパークリングワイン醸造所は、21日に合わせ、地下施設にベッドやスイートルームを用意。約400人が宿泊した場合、2週間分の食料も揃っていると言っています。どこまで本気なのかどうか、このワイナリーのていのいい人寄せのようにも思えます。

 

世界が終りになるのなら生き延びる算段をしても仕方がないと思うのですが、一夜明けてみた

ら、なあんだということになるのに決まっています。群集心理と言うものは、おかしなもので、古くは1938年にアメリカで、H.G.ウェルズの「宇宙戦争」がラジオで放送され、火星人が侵略してくるとパニックを起こしたことがありました。日本では前に「ノストラダムスの予言」とやらで1999年の7の月に人類が滅亡すると騒がれたことがありますし、石油危機でトイレットペーパー買い占め騒動が起こったこともあります。こんなことではなくともテレビの番組でちょっと「健康に良い」と言うと納豆やヨーグルトなどがたちまち売り切れるなどということも、根は同じ風説に惑わされる群集心理でしょう。さすがに今回の「世界終末」のようなばかばかしいことが取り上げられたり、惑わされることはないようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


徒然雑草

2012-10-20 07:51:51 | 海外あれこれ

10月16日

 ○12日のサッカーの親善試合で、日本代表がフランス代表に勝った。これにはGKの川島永嗣選手の活躍が貢献した。これについて仏国営テレビ「フランス2」の娯楽番組で、川島選手の腕が4本になっている合成写真を「福島第一原発事故の影響か」と揶揄するコメントを添えて放送した。この番組は司会者が時事ニュースをパロディーを交えて紹介する週末の人気番組だそうで、この合成写真が映るとスタジオ内には笑いと拍手起こったそうだ。在仏日本大使館は文書で「不適切な表現で、被災者の心情を傷つけ、風評被害を広げる。強く抗議する」とし、フランス2の広報担当者は、「対応を検討中」と述べたそうだ。(YOMIURI ONLINE)

 

 感じの悪い話だ。根底には白人のアジア人に対する蔑視意識があるのだろうが、フランス国営放送の見識や知性はこの程度のものか。 (その後「フランス2」の社長は謝罪している)。

10月17日

 ○沖縄で2人の米兵が女性に暴行して、沖縄県警に集団強姦致傷容疑で逮捕された。8月にも海兵隊員が、女性に暴行して強制わいせつ致傷容疑で逮捕されたばかりだ。仲井沖縄県知事は森本防衛相に「正気の沙汰ではない。綱紀粛正という生やさしい言葉でなくもっと厳しい対応を強く米側に申し入れてほしい」と求めた。沖縄県民の怒りは沸騰点に達しているだろう。

 オスプレイの強行配備にしても最近の日本政府の弱腰は目に余る。そういう態度が米国に甘く見られ、末端の兵士までが占領軍そのままの意識で沖縄県民を蔑視しているのだろう。厳罰を求めたい。

 そもそも日米地位協定が問題だ。協定では公務外の兵士が基地外で犯罪を犯しても基地内に逃げ込んで米側が先に身柄を確保したら、日本側が起訴するまで身柄を確保することを認めている。これが日本側の捜査の障害となっている。このような地位協定は速やかに改定するべきだ。世界でも類を見ないほど米軍基地が多い日本で、その大部分が沖縄に密集している。沖縄では戦後はまだ終わっていない。 

 

 ○中国西安市での9月15日の反日デモ(暴動)の際に、日本車に乗っていた中国人の男性が襲撃され半身不随の大けがを負った。男性はその後同市公安局を相手取って損害賠償請求の訴えを起こした。デモが暴徒化したのは「当局が有効な抑止策を講じなかったため」と主張し、総額約50万元(約620万円)の損害賠償を求めていた。この男性はこのほど公安局との協議を通じてこの訴えを取り下げに同意したと報じられた。双方の合意の内容は明らかにされていない。中国のことだから何が協議されたのかは分からない。この暴動は明らかに当局の抑制の甘さ(野放し?)が原因だと思うが、半身不随になって損害賠償要求額が50万元とはさすが命の値段が安い中国らしいが、公安当局は自分の面子を立てるために適当な額を支払ったのか。それとも強圧的にとり下げさせたのか。中国の公安などはまったく信用できない。裏で何をするか分かったものではない。 

  この暴動の犯人は捕まったが、その後どのような処分をしたかはまだ報道されていない.このような同胞を傷つける野獣のような行為は、まさか「愛国無罪」で甘い処置にはするまいが、それでも信用できないのが今の中国の権力というものだ。とにかく経済的には大国かも知れないが、何かにつけて後進性の強い国で、これでは国際的にバカにされるだろう。日本にも何かと問題は多いが、それでも中国に生まれなくて良かったと思う。

 


ゴキブリを食べる。

2012-10-16 07:52:53 | 海外あれこれ

 アメリカフロリダ州ディアフィールドビーチというところの爬虫類ショップでゴキブリなどの大食い大会が開かれたという記事を見ました。ゴキブリのほかミミズやヤスデを生きたまま食べる競争で32歳の男性が優勝したとのことです。この男性はゴキブリ約30匹、ミミズ約30匹、ヤスデ約100匹を飲み込んだそうです。ところが優勝賞品の850ドル(約6万7000円)相当のニシキヘビを受け取って喜んだのも束の間、直後にこの男性は気分が悪くなって吐いて倒れたために病院に運ばれたが死亡しました。専門家の中には、他の参加者には異常がなかったことから、アレルギーが原因とすろ見方もあるようですし、ヤスデの体液には毒があるという説もあるそうです。

 まったく馬鹿げた企画をするものですが、こんな悪趣味なコンテストに応募者があることにも驚きます。生きたゴキブリ、ミミズ、ヤスデを食べるとは気持ちが悪く寒気がします。ホットドッグの大食い競争では日本人の青年が優勝したこともあります。こんな競争もばかげているとは思いますが、ホットドッグならともかく、ゴキブリとはアメリカ人の感覚は違うのでしょうか。飽食の挙句の愚行のような気がします。死んだ人を謗りたくはありませんが、つまらないことで命を落としたものです。最近珍しい愚かしいニュースだと思いました。日本でまねをしてほしくないものです。


「世界で最も醜い犬」

2012-06-27 06:26:31 | 海外あれこれ

 米国カリフォルニア州ベタルーマという町で「世界で最も醜い犬」のコンテストが開かれたそうです。サンフランシスコの動物虐待防止協会主催で、今年で24回目となるこのコンテストに、19匹が参加したそうで、優勝犬には賞金1000ドル(約8万円)とトロフィーが贈られるとのことです。 

 何か、人ならぬ犬をバカにしたような話ですが、私は犬が好きで、どの犬も特徴があって、可愛いとは思いこそすれ、醜いと思った犬に出会ったことはありません。前にフレンチ・ブルドッグを連れた女性と出会って声をかけたたのですが、見ようによっては醜いかも知れませんが、愛嬌のある特徴的な顔で可愛いと思いました。美醜の受け止め方が彼我では違うのかも知れません。

 フレンチ・ブルドッグ:インタネットから。

      

        

 飼っていればどの犬も可愛いもので、美醜などは問題になりません。このコンテストに出した飼い主も、本当に我が犬が醜いと思っているのかどうか。

 それにしても主催したのが動物虐待防止協会ということですが、この協会はどのような趣旨で、何をアピールするつもりなのでしょう。醜い犬でも可愛がって育てたことを讃えるということでしょうか。優勝犬を見て「ほんとに醜いわあ」と皆が笑うなら、それこそ犬権侵害、虐待じゃないかと思うのは、ユーモアを解さない俗物ということになるのかも知れません。もっとも犬のほうは何を言われようと「犬耳(?)東風」でしょうが・・・。

(朝の散歩から)

 

キョウチクトウ

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 


女性大臣

2012-05-19 15:01:31 | 海外あれこれ

 フランスの大統領選挙ではオランド氏がサルコジ氏を破って、ミッテラン氏以来17年ぶりに社会党が政権を手にしました。16日に社会党を軸とする内閣が誕生しましたが、オランド氏は選挙中の公約に従って、エロー新首相の下に発足した34人の大臣のうち17人を女性としました。

   

 17人の女性大臣のどの人も私には未知の人たちですが、フランスではそれぞれが大臣になるだけの評価を受けてきた実績があるのでしょう。17人の中にアジア系とみられる女性がいますが、調べてみるとこの人はフルール・ペルラン氏と言い、1973年に韓国のソウルで生まれ、生後3-4日のとき捨て子として路上で発見され、その半年後フランスで養子縁組されたという数奇な生い立ちの人で、韓国系の養子が、養子縁組された国で入閣するのは、今回が初めてとなるのだそうです。経歴をみると非常に優秀な人であることが分かります。 

 日本では1960年の池田勇人内閣で、日本では初めての女性大臣となった中山マサ氏以来45人の女性大臣(再任も含む)が誕生していますが、小泉純一郎内閣で8人の女性大臣が任命されたのが最も多く、それも内閣改造の結果ですから、今回のフランスのように一度に17人もの女性大臣が出たのは、欧米の他の国でも例がないことでしょう。国柄が違うと言ってしまえばそれまでですが、政界への女性の進出の規模や資質は日本とはだいぶ違うようです。

 

(朝の散歩から)

ミザクラ(実桜) 

 近所のMさん宅のミザクラは今年は豊作でした。この写真は1か月前に撮ったもので、今はもう摘み取られています。