「成田のスカイタウンギャラリー」で《なりた市民コレクション展》が行なわれていました。市民が所蔵する逸品を公募したものです。千葉県にゆかりのある文化人の作品、書道・洋画・日本画・陶芸などが多数展示してありました。
「山岡鉄舟」氏の「扁額」は作品リストによると【倶随恵化春】。「李白」の詩に【風随恵化春】というのがありますが、これをもじったものでしょうか。また、明治21年に山武市立「蓮沼小学校」の木造2階建ての洋風校舎が完成した折には、玄関に「山岡鉄舟」氏の【蓮沼学校】の「扁額」が掲げられたそうです。
「伊藤公平」氏は現在の成田市押畑に生まれ、絵画に親しんだが、親に諭され教職へと進んだそうです。教職のかたわら歌人としての活動にも力を入れ、それは晩年まで続きました。39歳で退職後は小説・随筆・歌集が出版されました。また、千葉県内の小・中・高校の校歌の作詞も多数手掛けました(14校)。展示してあった作品はユーモラスでほのぼのとした絵でした。
「篠崎輝夫」氏は地元の成田市に生まれ、成田市立成田中学校に美術教諭として8年間勤め、「光風会常任理事」・「日展評議員」などを歴任していました。パンフレット・表(左中)の「椿」など4作品が展示してありました。
2020年12月22日に行きましたが、マスクの着用、検温、手指の消毒、連絡先の記入などのコロナ対策がとられていました。
パンフレット・表・・・右上:「かぼちゃ図」(武者小路実篤) / 中:「短歌」(正岡子規)
パンフレット・裏・・・左上:「短歌」(斎藤茂吉) / 右中:「ふくろう」(西俊夫)
うなりくんと会場の様子 / 上:「扁額」(山岡鉄舟) / 下:「金太郎図」と「笑喜さま」(伊藤公平)
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篠崎輝夫先生のことをコメントしました。
先生と夫はある仕事で親しくさせていただきました。
小さなお花の絵、末広、小湊鐵道の絵はがきなど
優しい絵を沢山いただきました。
特に先生はシルクロードに興味を持たれて、毎年
行っていらっしゃいました。
必ず現地からお葉書をくださいました。
成田の駅近くに、先生のお好みのお店があって、
ご一緒させていただいていたそうです。
懐かしいです。
先生と親しくされていたのですね。羨ましいです。知り合いの人が子どもの頃に先生に絵を習っていたそうです。その時の事を色々と聞いていたので、是非お会いしたいと思っていました。
でも、残念ながら生前には会えませんでした。2005年に亡くなられた後、成田で回顧展の様な展覧会が開催されました。会場で多くの作品に触れる事が出来ました。奥様にもお会いしました。