サヨコの独り言

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《風神雷神図》にはウラがあった! -「夏秋草図屏風」に秘めた想い- 

2019年03月01日 | 展覧会
3月1日(金)、一人で「東京国立博物館」・東館の「ミュージアムシアター」に行って来ました。「尾形光琳」の《風神雷神図》(重要文化財)は裏にも絵が描かれていた事を初めて知りました。裏には「酒井抱一」の晩年の最高傑作である「夏秋草図屏風」(重要文化財)が描かれていたそうです。「雷神図」の裏には雨にうたれて生気を戻した「夏草」と水溜まりが、「風神図」の裏には強風にあおられる「秋草」と舞い上がる蔦の紅葉が描かれていました。

晩年に「酒井抱一」は「尾形光琳」の《風神雷神図》の裏に絵を描く事を依頼されました。時代が違うので接点は有りませんでしたが、「尾形光琳」を尊敬して憧れていたそうです。そして書かれた渾身の作が「夏秋草図屏風」なのです。その2作品がVRで重ねてスクリーンに映し出されました。表と裏の関係性の秘密がとても良く分かりました。近年、「酒井抱一」の「夏秋草図屏風」は画面の損傷から守るべく、表裏を分離してそれぞれを別作品として一双の屏風に改められています。

ついでに本館に行って来ました。3月だったので、ちょうど御雛様が展示してありました。江戸時代・中期の貴重な御雛様や雛道具はとても細密に作られていて、その拘りと技巧に見入ってしまいました。庭園が開放されていたので、そちらにも立ち寄ってみました。紅梅は咲いていましたが、さすがに桜はまだでした。

時間があったので「国立科学博物館」に「日本を変えた千の技術博」を観に行って来ました。明治150年記念の特別展でした。明治から平成まで150年の間に目まぐるしく変わって来た技術の進歩や努力の形跡に感動しました。懐かしい物もたくさん有りました。金曜日だったので、ゆっくり観る事が出来ました。

パンフレットより
 

紫宸殿(雛用御殿) / 松竹梅文蒔絵雛道具(三つ葉葵紋・近衛牡丹紋付)


次郎左衛門雛 / 次郎左衛門雛(立雛) 


日本を変えた千の技術博
 
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