京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

高原の春告花

2007-05-14 22:39:42 | 季節のことば
八ヶ岳高原に行くと、必ずおじゃまするH邸。
折々に高原の花便りを送ってくれる山野草や花木の先生です。


この春Hさん一押しの「ツバメオモト」ユリ科
白い清楚な花が咲き始めたところだと、勇んで紹介してくれました。
このあと花茎が伸びて、秋には瑠璃色の実を結びます。実は熟すと
真っ黒になり、ツバメの頭に見立てられました。また葉が万年青(おもと)
に似ていることがその名の由来だそうです
初めて出会う花でした。穢れのない花です。

        
        「オトコヨウゾメ」スイカズラ科
        白い小花が平たく集まって咲くガマズミのことを
        ヨウゾメといいます。このガマズミに対してオトコを
        付けたと言われますが、それにしてはオトコヨウゾメ
        の方がきゃしゃで可愛いのは納得がいかない


毎年、咲き始めましたと知らせを受けながら、なかなかタイミングが
合わなくて、ず-っと会いたかった花「ウワミゾザクラ」バラ科
やっと間に合いましたが、下の方はもう散り始めていました。
背が高い木で、写真をとるのが難しい

木の表面に溝を彫って火にくべ、できたひびワレで占いをしたことから
占溝桜が上溝桜になったとか、ウワミズザクラとも呼ばれます。

        
        Hさんがマイズルソウの群生地を見つけたと案内してくれました。
        残念ながらまだ蕾。ユリ科ですが少し丸っこい複雑な形
        白い小さな花です。
        H邸のすぐ近くの林の中。でも近隣にも住宅が増えて
        いつまでこの自然が保てるか…と不安そう。


緑の空気を深呼吸するために出かけるのに、
緑がじわじわと少なくなっているような気がします
都会から移り住む人も少なくないようです。

そうは言ってもまだまだふんだんの緑。
  Hさんの庭では春の草木が素朴な花を咲かせて春真っ盛りでした