京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

秩父の山には

2007-05-22 23:08:45 | 小さな旅
「緑の里」秩父では木の花がまばゆいばかり。
青葉と競うかのように咲き誇っていました

        
        道路を覆うかのような木々の間から、
        山の斜面から流れ落ちるように、
        そこここで白い小さな塊となっています。


近づいてよく見れば、可愛い花
もしかしたら、初対面かもしれません

        
        何の花に似ているのかなあ
        どっかで見たという記憶もないし…


でもこんなに咲いているのだから、知られている花に違いない、
と帰ってから植物図鑑を調べました。
マルバウツギとわかりました。ユキノシタ科
別名筑紫空木(つくしうつぎ)、日本の固有種です。

        
        同じ空木でもこちらはスイカズラ科
        ベニウツギもしくはタニウツギ


ニシキウツギでしょうか。
色が白からピンクと二色になるので二色空木(にしきうつぎ)
二色に咲くのはハコネウツギがありますが、
見分けるのは難しいそうです。

        
        この時期の花木といえばニセアカシア
        若草色の高い木から花かんざしのように
        白い房を垂らしていました。


日本で最初に植えられた街路樹はこのニセアカシアです。
明治8年、千代田区大手町です。
札幌駅前通りのアカシア並木は明治10年に植えられました。
白い房を揺らしながら甘い香りを振り撒いていましたっけ。
懐かしい北の都の春景色です。

        
        ニセアカシア:マメ科北アメリカ原産
        普通アカシアと呼ばれているものはほとんどが
        ニセアカシアのこと。
        アカシア~の雨に打たれて~


こちらは公園や山里の人家の庭にありました。
そんなに古顔ではないので、さすがに自然の山では見かけません。

        
        ハナエンジュ:マメ科北アメリカ原産
        別名アカバナニセアカシア(そのまんま


勿論ニセアカシアの親戚です。
蝶形の花も下垂する房もおんなじです。
これはこれできれいだけれど
アカシアといえばやっぱり甘い香りの白い花がいい…

ほのぼのと人をたづねてゆく朝はあかしあの木にふる雨もがな
                             北原白秋