京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

七夕飾り

2007-07-07 23:35:02 | 季節のことば
「…星合の空をながめつゝ、あまのと渡る梶の葉に、思ふ事かく比(ころ)なれや。
                          「平家物語」ー祇王ーより
        
        
        星合は七夕の夜、あまのとは天の川、梶の葉に
        願い事を書く季節になりました。という意味。

        
        杉並区にある大宮八幡宮では、伝統行事を再現して参拝者に
        披露しています。今は伝統の七夕まつりの姿が見られます。


織女にちなむ五色の布が下げられ、ここをくぐって機織の技術や、
今日では技芸の上達を願います。布の頭にも梶の葉が付いています。

        
        平安時代の乞巧奠(きこうでん)飾り
        乞巧奠とは裁縫、書道、詩歌、管弦などの上達を
        祈る女の祭りです。

七夕は五節句の一つ、七月七日の節句が、中国の牽牛・織女伝混ざり合ったものです。


山海の産物や金銀各7本の針をさし、五色の糸を供える。
また、琴、笙、ひちりき、琵琶などの楽器も供えてありました。


梶の葉に字を書き、お祈りをしました。
ホンモノの梶の葉も下げてありましたが、大きな生葉が水に漬けてありました。
この梶の葉は今の短冊のルーツであり、字を書くことから、字の上達を
願うようになりました。
梶の葉は、牽牛が天の川を漕いで渡る舟の楫にかけているのではないでしょうか。

        
        現代の七夕は笹竹に願い事を書いた短冊や飾りを付け、
        翌朝この笹竹を川や海に流すというものです。
        今では、流すことも叶わなくなりましたが。

        勿論私も願い事を書いて吊るしてきました。