京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

朱い提灯

2007-07-15 21:56:59 | 季節のことば
鬼灯・ほおずき・盆提灯

      
      ホオズキ:ナス科東南アジア原産
      酸漿は漢語。鬼灯はイメージから使われている字です。
      ほおずきの名の由来には諸説あるようですね。
      ほお(カメムシ)がよく付くから、突きたくなるような
      ふっくらの頬みたいだから…
 
      ほおずきは実も葉もからも紅葉かな  芭蕉

      
      ほおずきはお盆の飾りに使われます。
      迎え火や送り火の役割を持つ盆提灯にみたてて飾るらしい。
      鬼の灯は中国語で小さな赤い提灯の意味だとか。
      ほおずきの赤くなった実が提灯に見えるからだという。
      そこから、Chinese lantern plant(直訳すれば中国の提灯草)
      という英名が生まれた

      ほおずきはまことしやかに赤らみぬ  高浜虚子

      
      お盆とほおずきの関係もいろいろ難しい謂れや、飾り方が
      あるらしいが、私は単純に、お盆に帰ってくるご先祖様の
      御霊の足元を照らす提灯ということにしている。

      子供の頃はまん丸い実の中の種をもみ出して、小さな
      風船のようになったほおずきを口の中で、ぶーぶかと
      鳴らしたものです。

      ほおずきをならしたるこつもう忘れ  脇 収子

   
      実家の仏壇にもたくさん実がついたほおずきが
        飾ってありました。父は朱い提灯に照らされて今日帰って
        いったことでしょう。我が家の小さな提灯を見つけて寄って
        いってくれたかな