しばらく続いた雨、草はしっとり露を帯びていました
露草の青が草間に冴えて雨の後って
しっとりとみずみずしいものですね。
草に落ちた露が花となったような露草、日盛りで見るよりやっぱりイキイキ。
先日壊した家のあと、広い更地があっという間に
草茂る野原となりました。
こぼれ種からいろんな芽が出て、クレオメが一本ポツン。
伊勢物語には「露」が登場する哀しい話があります。
男が、想いを懸けていた高貴な姫をある夜、屋敷から連れ出しました。
姫をおぶって逃げる途中、草の上に光る露を見て、姫が「あれは何?」
と聞くのです。やがて男は古い蔵に姫を隠して、戸口で見張りをして
いたのですが、夜中に鬼が現れて姫を食べてしまいました。
勿論それは追っ手が姫を取り返していったのですが、男は慟哭します。
「白玉かなにぞと人の問ひし時 露と答へて消えなましものを」
あの人が何か?と聞いた時にあれは露ですよと答えて、私もあの露の
ように消えてしまえばよかったものを。
涙のような露、はかなく哀しい露のお話を思い浮かべた朝でした
露草の青が草間に冴えて雨の後って
しっとりとみずみずしいものですね。
草に落ちた露が花となったような露草、日盛りで見るよりやっぱりイキイキ。
先日壊した家のあと、広い更地があっという間に
草茂る野原となりました。
こぼれ種からいろんな芽が出て、クレオメが一本ポツン。
伊勢物語には「露」が登場する哀しい話があります。
男が、想いを懸けていた高貴な姫をある夜、屋敷から連れ出しました。
姫をおぶって逃げる途中、草の上に光る露を見て、姫が「あれは何?」
と聞くのです。やがて男は古い蔵に姫を隠して、戸口で見張りをして
いたのですが、夜中に鬼が現れて姫を食べてしまいました。
勿論それは追っ手が姫を取り返していったのですが、男は慟哭します。
「白玉かなにぞと人の問ひし時 露と答へて消えなましものを」
あの人が何か?と聞いた時にあれは露ですよと答えて、私もあの露の
ように消えてしまえばよかったものを。
涙のような露、はかなく哀しい露のお話を思い浮かべた朝でした