京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

カサブランカ

2006-06-07 22:56:22 | 季節のことば
百合が好きになりました
全部俵万智さんの歌です


まだきゅっと口を結んでいるユリのつぼみは青く十代に似て


   
   下側の花びらがまずふくらんでふくみ笑いをもらす唇



つややかなつぼみの皮膚は咲いたなら顧みられぬ裏側になる

この歌が大好きでした。つややかな皮膚を誇っていたのに、主役が
交代する悲劇をひしと感じた万智さんの観察力と感性に脱帽
多くの花びらの悲哀ですよね


顧みられぬ裏側


   
   真夜中に調合されているのかもしれず香りは朝に深くて



ガタガタと椅子をずらせる振動にあやうく揺れるビロードの粉


Passyさんが以前コメントを下さったおかげで、いろいろなユリを調べてみました。
ソルボンヌというのはピンクのユリなんですね
マルコポーロや新種のブロードウェイも淡いピンクです。

日本の山百合を交配して作られたのがオリエンタルリリー
アメリカで作られ、オランダに渡って名前が付けられることが多いそうです。
オランダでは、土地の名前をつけることが多く、カサブランカもそうして生まれました
ほかにキョウト、アカプルコ、シベリアなどがあるそうです

コブラやジェノバというのは赤いユリ
オリエンタル・リリーのほかにすかしユリもあり、こちらにも交配種がたくさん
あります。

花は何でも発展しているようです





顔花

2006-06-06 22:49:57 | 季節のことば
万葉集に歌われている顔花(かおばな)
容花とも表記され、昼顔とされています
容は美しいという意味です。

          
          
高円(たかまと)の野辺の容花面影に 見えつつ妹は忘れかねつも  
                              大伴家持(おおとものやかもち)

(高円の野辺に咲いている昼顔の花を見ると、この花のように可憐な貴方のことが
 瞼に浮かんで、忘れることができない)

大伴家持が恋人(後に奥さんになりました)に贈った歌です。

万葉集の勉強会の仲間が、私の結婚式に打ってくれた祝電には
この歌がカタカナで書かれてありました。

心に残る万葉の歌の一つ、昼顔が咲くと思い出します

          

          昼顔はその清楚な感じとは裏腹に、繁殖力旺盛で、
          どこででも、何にでも巻きついて茎をのばす
          有史以前から地球上に咲き続けているのだそうです

          女の子がにっこり笑った顔に見えませんか?


もう一つ、万葉集と縁の深い花を見つけました
駅に向かう裏道、門の脇にたくさんの花を並べているおウチがありました

          

わが宿のなでしこの花盛りなり 手折(たお)りて一目見せむ児(こ)もがも  
                                        大伴家持

(私の家の庭のなでしこの花が満開です。きれいでしょうと折って見せてあげる可愛い
 恋人がいたらなあ)

ナデシコはナデナデする可愛い子という意味なんですって


          

脳を鍛える

2006-06-05 22:26:21 | ちょっと立ち話
遊んでいるだけかもしれません

          
TVコマーシャルでおなじみの「東北大学川島隆太教授監修の…」
脳力トレーナートランプカードです

  
カードにはキングもクイーンもなくて計算式が 答えがカードのナンバー

勿論簡単な計算ですが、パッと計算できないとゲームにならない
実はひとりで結構必死になってます、こっそりと
百マス計算より悲壮感がなくて、楽しいよ。
ただし、私の場合、脳が鍛えられているかは
続けていば何年後かには…期待しましょう


          

可愛い草
ご近所の花屋さんリベラで見つけて、あんまり可愛いので即お買い上げ
名前聞くのを忘れました
ほわほわの感じはラグラスのお仲間かしら?
ラグラスはギリシャ語で、野うさぎのしっぽと言う意味なんですって。
ラグラスはイネ科だけど、これは葉っぱが全然違う
ラグラスよりちょっと小さくて細長い、裾の方からほんのりピンク色

ふわふわの手触り、可愛い姿、触覚・視覚が癒されそうです
脳にムチうつばかりではなく、ご褒美もあげなくちゃね





タチアオイ

2006-06-04 22:08:18 | 季節のことば
きのうのロング散歩のご褒美の一つ

          

タチアオイです 別名花葵ともいうそうです

こんなにたくさんのタチアオイに巡り会えました

  
玉川線下高井戸から線路に沿って濃淡のピンク、赤、白とずらり勢ぞろい
背高ノッポです。3メートルくらいになるそうです。


          
          ご近所にお住まいの方が植えたのでしょうね


  
八重咲きもあります。芍薬のよう…       そして白はやっぱり清楚


          
          真っ赤な八重咲き豪華


  
何の花も、淡いピンクは一番花らしくて可愛い色 花びらの質感が微妙に違うのネ


          
          はじめの薄ピンクとこれは我が家のご近所で見つけたタチアオイ
          これはまた、ドレッシーなタチアオイですねえ


夏花の立葵などさきそめし 朝(あした)の庭は土の香ぞする  佐藤佐太郎

そう、タチアオイと言えば、カンカン太陽の照りつける真夏の花という
イメージ、しかもあまり高級な花とは思っていなかったのですが…美しいでは
ありませんか 見直しました。
紫陽花も色付ききらぬ曇り空の今、一生懸命咲き盛っていました






スイカズラ

2006-06-03 23:12:26 | 季節のことば
半年くらい前から自転車に乗るのをやめました
歩こうと思って

それまで歩いて6分くらいの駅までも
積極的に歩いていたわけではなく、せめて駅までの往復くらい歩け
という程度だったんです。

この頃、ブログの材料探しで散歩をよくするようになりました
あっちでパチリ こっちでパチリ
健康のための歩きとはいえませんが…

きょうは6キロぐらい歩いてしまいました。
ステキなものを次々発見して

足にマメが… 久しぶり

収穫の一つがこのスイカズラ


これはスイカズラですよね。
普通は白なのに 初めて見ました。

          
          赤紫色とオレンジ色の取り合わせがきれい
          筒状の花の上部が5つに裂けている…と書かれてあったけど
          2つ並んで咲くとも…


蕾が赤紫で、咲くと花びらの内側が白、外側がピンク
やがて黄色くなってゆくというわけなんだ

         
         普通、スイカズラってこれでしょ

         吸うと蜜があまいので「吹葛」
         冬になっても葉が枯れないので「忍冬(にんどう)」
         花が初め白く、あとで黄色になるので「金銀花」
          などと名付けられている。


きれいなもの発見したから、今日はよし



鎌倉横道

2006-06-02 23:25:34 | 小さな旅
用があって鎌倉へ
早めに出て何箇所が巡ってみようと思っていたのに、
ばたばたしているうちに出遅れた

せめてと江ノ電に乗って遠回りをした

用を済ませて、駅へ帰る道すがら
垣根越しの花をカメラに収めてプチ鎌倉横道花散歩

 
梅花うつぎ薄日の中で真っ先に目に飛び込んできた

                    
                    美女桜あんまり可愛いかったので、門を覗き込んで

  
紫陽花は色づき初めたところ来週あたりは、きっと紫陽花見物の人がすごいでしょう

                    
                    オリーブの花の蕾とあるレストランのアプローチに

 
何の花でしょう?姫しゃらかしら

  
まあ珍しいグミです大きな木です。  こちらはジューンベリー和名は「ざいふりぼく」
                        実はブルーベリー位の大きさ

          
          お土産:「鎌倉りすサブレー」
          初めて見ました

やっぱり鎌倉は緑が多いです。
 ゆっくりは出来なかったけれど、しっかり旅をした気分でした




水無月

2006-06-01 22:56:01 | 季節のことば

  宝石のピンの
  君の黒髪に
  蛍のごとくひかる水無月よ

           「水無月」 田中冬二

今日から6月です。


          

「水無月」という和菓子です。

6月1日は「氷の節句」という宮中の年中行事だそうです。
氷室から氷を取り寄せて食べると、暑気あたりしないとされました。

しかし、夏の氷は超貴重品、庶民は口にすることはできませんでした。
そこで、氷をかたどったお菓子を作ったというわけです

白い部分は外郎(ういろう)で、三角に切って氷をあらわし、
上に乗せた小豆は邪気よけだそうです。

そもそもは6月30日、1年前半の邪気を払う「夏越(なごし)の祓え」に
食べたお菓子なのだそうです

6月になると、京都のお菓子屋さんの店頭には、「水無月あります」という
張り紙が出されるようになります。

私も、今日お菓子屋さんのガラス戸に「水無月」の張り紙を見つけました

和菓子も季節を語ります