京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

古代蓮

2007-07-21 21:21:00 | 季節のことば
行田(ぎょうだ)の古代蓮の里。
雨もよいの空の下でゆったり古代を味わってきました。

        
        
埼玉県行田市は、昭和46年に公共施設の工事を行いました。
  その際、地中の蓮の種子が自然に発芽したらしく、昭和48年に
  池に浮く蓮の葉に気づき、調査をしたのだそうです。



植物学の権威である江森貫一埼玉大学名誉教授は調査の結果、
  2500年~3000年前の蓮であると推定しました。

        

その後、蓮の研究家である豊田清修神奈川大学教授によって
  1390年±65年という研究結果が出されました。



これらの調査によって、行田のこの蓮は1400年~3000年前の
  蓮であることが推定されたのです。

        

花弁数が13~18枚の一重咲きという原始的な形態は
  まぎれもなく大賀蓮と同じ古代蓮であるという。



古代蓮がこんなにたくさん出土、一斉に自然発芽し、
  開花した例はないそうです。

        

古代蓮池には蓮の間をぬって木道がつけられ、蓮の花が
  間近に鑑賞できます。
  何千年もの眠りから覚めた蓮たちは、何事もなかったかのように
  泰然とピンクの花びらを開かせ、ハラリと過ぎていきました。


爽やかにー今月の花

2007-07-20 23:30:41 | ちょっと立ち話
Oさんがセレクトした今月の花はアガパンサスとスターチスでした


清川妙先生の枕草子の講義。山の上ホテルも「海の間」が教室。
この教室の楽しみの一つがOさんの持ってきてくださるお花です。

          
        アガパンサスの青紫はすっきりと爽やかです。
        梅雨空の湿ったような気配の教室が清清しくなりました。
        
        
        空気を吹き込む前のゴム風船のような蕾が可愛い。
        ユリのように開いたら、華やかになることでしょう

        
        今まさに咲かんほどけ始めた蕾。
        アガパンサスの息遣いを感じます

        
        スターチス。調べてみたらハイブリッド・スターチス
        (車みたい)の「スーパーレディ・ゴールド」では
        ないでしょうか。

        
        
        ご近所の庭のアガパンサスは面影ばかりを残して
        次世代を育てつつありました。
        

赤い実・青い実

2007-07-19 22:14:09 | ちょっと立ち話
春に咲いた花が実になり始めました。


昨年花を撮らせてもらったスイカズラ
みごとにルビーのような実を満載です。

        
        私が鳥だったら、思わずパクリ!
        ジューシーで美味しそうですもの。  


ピカピカの真っ赤
眺めていると幸せな気分になる。

        
        昨年は実に気づくのが遅くて、
        僅かに残った実をカメラに収めただけなので、
        こんなにたくさん実がなっていたのかとびっくり


近くのフェンスにはブドウの蔓が絡まりついて
翡翠のような実がぶら下がっていました。

        
        豊作みたいですね。
        イソップの狐の心境になっちゃう…きっと酸っぱいよ

草木はもう実りの準備を始めているのですね。


露と答えて

2007-07-18 23:25:02 | ちょっと立ち話
しばらく続いた雨、草はしっとり露を帯びていました

        
        露草の青が草間に冴えて雨の後って
        しっとりとみずみずしいものですね。


草に落ちた露が花となったような露草、日盛りで見るよりやっぱりイキイキ。

        
        先日壊した家のあと、広い更地があっという間に
        草茂る野原となりました。
        

こぼれ種からいろんな芽が出て、クレオメが一本ポツン。

        

伊勢物語には「露」が登場する哀しい話があります。

 男が、想いを懸けていた高貴な姫をある夜、屋敷から連れ出しました。
 姫をおぶって逃げる途中、草の上に光る露を見て、姫が「あれは何?」
 と聞くのです。やがて男は古い蔵に姫を隠して、戸口で見張りをして
 いたのですが、夜中に鬼が現れて姫を食べてしまいました。
 勿論それは追っ手が姫を取り返していったのですが、男は慟哭します。
 「白玉かなにぞと人の問ひし時 露と答へて消えなましものを」
 あの人が何か?と聞いた時にあれは露ですよと答えて、私もあの露の
 ように消えてしまえばよかったものを。

 涙のような露、はかなく哀しい露のお話を思い浮かべた朝でした
         

オールドノリタケ

2007-07-17 22:28:46 | ギャラリー
「ノリタケデザイン 100年の歴史」
美しくて、豪華で、ため息が出ました

        
        本日、最終日だったので、雨の中ドタバタと横浜まで

    
  宝石のようなこの器類をこのように並べて写真を撮ったのですよねえ、これ

  
 1884-1890年 一番古い時期      1891-1921年

  
 どちらも1891-1921年 この2点が気に入りました。
 特に右の壷がウイスキー入れだそうです。和の雰囲気も感じられ
 ていいですねえ

オールドノリタケは、ノリタケの前身である「森村組」「日本陶器合名
  会社」で1800年代から第二次世界大戦の終わりにかけて作られ、主に
  アメリカに輸出された西洋磁器の総称だそうです。

  一皿ごとに形の違うことに価値を置く和皿と違って、セットで揃える
  洋皿は均一でなければならない。底が平らなディナー皿の製造には
  10年の歳月を要したそうです。

  何事も名を残すまでにはストーリーがあるものです。

  「ノリタケ」は地名だったこと、知ってましたァ?
  前身の日本陶器合名会社を設立した名古屋市の旧大字則武(現則武新町)に
  ちなんで付けられたのだそうです

  オールドノリタケ、コレクターも多いとか、すごい技術です


雨の日の展覧会

2007-07-16 21:57:20 | ギャラリー
第3回 IMO-TOの手紙絵展 in 京ギャラリー

                
        紫陽花の雨

 
雨に煙る遠い街              雨音を聞きながら

        
        雨も楽し

                      
            沢の蛍

もの思(も)えば沢の蛍もわが身よりあくがれいづる魂(たま)かとぞ見る  和泉式部

梅雨間の沢辺で星の雫のように蛍が飛ぶ頃、和泉式部には及ばないが、なんだか
人恋しくさせてくれる蛍。都会ではなかなかお目にかかれません。
私には長靴の猫の気分の方が理解できるかも…

よろしければ第1回第2回の作品も見てやってください


朱い提灯

2007-07-15 21:56:59 | 季節のことば
鬼灯・ほおずき・盆提灯

      
      ホオズキ:ナス科東南アジア原産
      酸漿は漢語。鬼灯はイメージから使われている字です。
      ほおずきの名の由来には諸説あるようですね。
      ほお(カメムシ)がよく付くから、突きたくなるような
      ふっくらの頬みたいだから…
 
      ほおずきは実も葉もからも紅葉かな  芭蕉

      
      ほおずきはお盆の飾りに使われます。
      迎え火や送り火の役割を持つ盆提灯にみたてて飾るらしい。
      鬼の灯は中国語で小さな赤い提灯の意味だとか。
      ほおずきの赤くなった実が提灯に見えるからだという。
      そこから、Chinese lantern plant(直訳すれば中国の提灯草)
      という英名が生まれた

      ほおずきはまことしやかに赤らみぬ  高浜虚子

      
      お盆とほおずきの関係もいろいろ難しい謂れや、飾り方が
      あるらしいが、私は単純に、お盆に帰ってくるご先祖様の
      御霊の足元を照らす提灯ということにしている。

      子供の頃はまん丸い実の中の種をもみ出して、小さな
      風船のようになったほおずきを口の中で、ぶーぶかと
      鳴らしたものです。

      ほおずきをならしたるこつもう忘れ  脇 収子

   
      実家の仏壇にもたくさん実がついたほおずきが
        飾ってありました。父は朱い提灯に照らされて今日帰って
        いったことでしょう。我が家の小さな提灯を見つけて寄って
        いってくれたかな
      

レインコート

2007-07-14 21:52:42 | ちょっと立ち話
お隣のゴンちゃんです

     
     雨の日のお散歩にはいつも、
     このレインコートを着て行くんだよ。
     (フラッシュで、目が光っちゃったっよ。
      ホントは黒い大きな瞳がチャームポイントなのに)

     
     どうかしら、このレインコート
     ケロ君に見えるかな?

     
     ネッケロ君の顔がフードなの
     カッコいいでしょう
     ちょっときついような…だって、ボク大きくなったんだもん

     雨の日の散歩は大変よ。
     台風がきているからあしたもレインコートね

     ケロ君が棹に乾されてブーラブーラしている時が、
     また可愛いんだよー
     

何の花か

2007-07-13 23:04:01 | ちょっと立ち話
道を歩いていて出会いました。
商店街の店先のプランターのお花たち
でもほとんどその名を知らなくて…ごめんんネ


表が白、裏が紅のリバーシブル。
ファッショナブルで可愛い花

        
        かんざしのような可愛い花。
        時々見かけるんだけど、まだ名前を調べてないの


ヒガンバナのような長い雄しべ。
でも花は紫蘇に似てる…

        
        白くて長い雄しべが立派。
        この前を通るたびに気になっていました
    
        Passyさんに「ネコノヒゲ」と教えていただきました。
        なあるほどねえ立派な猫のお髭です。
        Passyさんありがとうございました


この花だけはよく存じ上げておりますよ。
「オリズルラン」さんでしょ

        
        オリズルラン:ユリ科南アフリカ原産
        日本には明治の初めに入ってきたそうです。

白い色が目に爽やか、姿も可愛いので、名前も知らないのに
  ついシャッターを押してしまった花たちです。
  花の「WANTED(ウオンテッド)]
  ご存知の方がいらしたらお教えください。
  

北国銘菓「き花」

2007-07-12 21:26:51 | 美味しい♪
北海道のお土産をいただきました


気温がー15~20度で、無風の晴れた日、
空気中の氷の結晶に太陽の光が当たってダイヤモンドのように
キラキラ輝いているのがダイヤモンドダスト
このダイヤモンド・ダストを「き花」と名づけて、
表現したお菓子だそうです。

        
        箱の左肩に輝いています
        「モンドセレクション」はベルギーのブリュッセルに
        本部を置く食の世界品評会だそうです。


箱の表にはこんな詩のようなコピーも。
ゾクっとしばれる様な銀世界が浮かびますね

        
        アーモンドをガレット風に焼き、ホワイトチョコレートを
        サンドしたお菓子。香ばしくて程よく甘くて、美味しい
        北国を懐かしく思い出しながらいただきました。