店主敬白(悪魔の囁き)

栄進大飯店の店主さがみやがおくる日々の悪魔の囁き。競馬予想や文学・音楽・仕事のグチやちくりまでいろいろ。

その日①予兆

2018-10-16 11:10:10 | 熊本地震
 その日の何日か前、庭にあるキンカンの木の上部が、葉を落として枯れはじめた。
 朝、出勤時にそれに気がついた。

 私には・・・植物にまつわる不思議な予兆の体験が、いくつかある。
 子供の頃、母と花瓶にバラの花を活けてるとき、まだ硬いつぼみのバラの花が、触ってもいないのにポロリと落ちた。
「これは・・・田舎のおばあちゃんが死んだのかも」
 母がそう言ったのは、母方の祖母が病気で入院中だったからだ。
 そしてその夜、親せきから母方の祖母が亡くなったという電話があった。
 奇しくも、あのバラを活けている時間帯に。
 そのあとも、庭のユズの木が夏なのに突然枯れたときにも、伯母の死がやってきた。

 まずい・・・木が、こんなふうに枯れていくのは、誰かが亡くなるんじゃないか・・・。
 親戚には高齢の方も多く、中には百歳を超えている方もいるのだから、気になってくる。
 だが、誰からも何の知らせもないまま、数日か過ぎた。

益城町ってどんなところか、勝手に書いてみる

2018-10-16 11:09:55 | 熊本地震
 私の住んでいた益城町は、熊本市の中心から車で30分、バスで40分。
 市内から通勤圏内だけあって、いつもどこかしらに新しい住宅が建ち、地震の前にも若い子育て世代中心の新しい住宅地ができていた。
 もともとそこにいる地元の人たちは、農家の方が多く、米、野菜、果物、お茶・・・地元の農協にある物産館の地図の表では、ビックリするほど多種多様な農産物があり、林業、養鶏、牧畜をしている方もいる。
 また、阿蘇の山々の麓の熊本空港から、市内の東区のすぐ隣まで、面積は広い。
 町めぐりとかしていたら、車でぐるっと回らないと多分無理だ。
 史跡は戦国時代の木山城跡のほか、明治時代から造られた「石橋」がけっこうある。
 もちろんその石橋が今でも利用されているし、しっくりと風景に溶け込んでいるのだ。
 山の自然も住まいもこの町だけで足りてしまう、けっこう楽しい住環境だ。

 街の中心部を流れる川の土手には、春には土手に野草の素朴な花が咲き、カルガモがゆうゆうと泳いでいる。夏には深い緑に包まれ、黄色い花しょうぶが川を彩り、秋には遠くに見る山々が紅葉していく。冬には平野部にはあまり雪が降らないので、そんなに寒さを感じないでさざんかや椿、キンカンや柚子などの実もの果実の色を楽しみ、また春がやってくる・・・。
 そんな「そこそこ田園、でも街に近いから便利」な場所だった。
 仕事でくたびれてバスで帰ってくると、夏の日だと夜でも日が沈まない時間は、まだ坂の上から緑の山々が見えて、その美しい山々を見ると、やっと家にたどり着いたと、なんかホッとしたものだ。
 そしてたまにしかない春の休みの日、家の近くの土手にスミレの花を見つけた。
 スミレなんて・・・子供の頃には確かに私の生まれた町にも生えていたけど、それがなくなってからは、20年前以上前のハイキングとかのときにしか見なかった。
 平和だった。
 よくネットで聞く、「田舎暮らしの束縛や、習慣の違いによるストレス」などあまりなく、お金をかけなくても小さな自然に囲まれ、穏やかに暮らせるいい町だと思う。
 そういう町だった。それでよかったのに・・・。
   

また椅子が壊れた

2018-10-16 10:49:18 | 珍事件
 先日のブログ更新中・・・
 急にガクッと体が下に沈んだ。
 今、食事をするのに折り畳み椅子愛用中なのだが、また・・・。
 見てみると椅子の座る部分の下についてる金属部分が、折れている。
 そんなに俺らはデブなのか?

そういえば・・・
 家でよく壊れるもののトップは、「家電」などではなく、椅子である。
 震災前にはちゃんとした「部分折り畳みテーブルつきダイニングセット」だったけれど、この椅子も見事に壊れた。両親が自分たちのために持ってきた椅子もだ。
 そういや、しばらく使っていなかった折りたたみの椅子を、使おうと思って拡げたらその時点で壊れたこともあったような・・・。
 それからおいらの仕事用デスクの椅子も、今ので三つめ(前のは地震で破壊)だしな。
 今、新居に移るまで、新しいダイニング用椅子を買わないで折り畳みで間にあわせているのに、これももう壊れたのは2脚目だ。

ウチの椅子には呪いがかかっているとでも・・・