店主敬白(悪魔の囁き)

栄進大飯店の店主さがみやがおくる日々の悪魔の囁き。競馬予想や文学・音楽・仕事のグチやちくりまでいろいろ。

贋作王ダリ

2010-03-17 00:14:45 | 小説・読んだ本
 今回はこの本。
 ま~とんでもない内容の本である。
 20世紀を代表する芸術家、ダリ。
 その狂気じみた私生活と、そのとんでも私生活を維持するためにタレ流しにされた贋作「芸術」。
 読んでいてめまいがするようなダリとガラの果てしない欲望。
 お金のためなら、贅沢のためなら白紙にサインをしてばんばん売ってしまうのである。
 (もちろん後から、絵が印刷されてくる)
 油絵と違って大量生産できるリトグラフの世界は、これだから怖いのだ。
 なんか芸術愛好家をナメきったような世界がえんえん続くんだけど、
「どうせみんな、資産(投資)として作品を買ってるんだから、いいじゃん」
「こんなもん買うほうが悪いんだよ」
 と言われてるようで、だんだんハラが立ってくるのだ。
 そう、白紙にサインをしながら朝食をとっているシーンを読んでいると、かなりムカムカしてくる。そばにいたら思わず殴りたくなるほどにだ。
 まあ、こんなことしてたら主人公(絵画の斡旋人)じゃなくてもイヤ気がさしてくるんだろうな、と思うけどね。
 読後感はかなり悪い。
 でもそれは作者のせいでも主人公のせいでもない。
 ダリ夫婦とその二人を骨抜きにして「金もうけマシン」にしてしまった周囲の連中、
あんたらがすべて悪い。

店主温泉に行く⑮

2010-03-16 23:41:25 | 温泉
 平山温泉では、ミリオネアの湯こと「せと乃湯」に入った。
 息子さんがクイズミリオネアに出て、露店風呂を作る資金を作ったことで有名な温泉旅館である。
 来たのが7時ぐらいだったけれど、夜9時までが入湯時間だ。
 ただし夜は、場所がメインの道路から奥にあるのと、よく似た「温泉を通らない抜け道」が近くにあってわかりにくい。
 昼間なら看板も見えやすいんだけどね。
 しかも道路がせまいので離合がしにくく、注意である。
 風呂は普通の浴槽の他に、寝湯、ミストサウナ、露天、打たせ湯などがある。
 露天が例の「ミリオネアの湯」で洋風のブルーのタイルがなかなかオシャレである。
 露天は屋根もついているので、雨でもOKである。
 店の人の話では、ここの湯は特に口内炎に良いとのことで、飲用もできるよう室内風呂ににコップが備え付けてあった。
 湯はフローラと同じように、やや硫黄臭がある。
 保温力はかなり良く、そのあとに内田やでうどんを食べたら大汗になってしまったほどである。
 入浴料は330円。
 別室で宿泊もできるので、この日も宿泊に来た人もいたようだ。 

懐かしい画像を。

2010-03-15 15:42:11 | 瓦せんべい
 このブログの初期の頃に食べた「巻物せんべい」
 当時は父上がまだ元気だったので、どこかへ行ったおみやげだったと思う。
 昔、この三倍ぐらいある本物の巻物サイズの3本入りをもらった。
 さすがに食べるのに時間がかかってしまった。
 あれはどこのだったのか?
 巻物だから、忍者関係のとこか?

遠出のおみやげ

2010-03-15 15:36:10 | 瓦せんべい
 これが清和村と高千穂で買った瓦せんべい。
 高千穂にはこれと同じデザインの、大きな石の彫刻があります。
 清和村のやつは、文楽人形の絵柄入りで、量もいろいろ選べます。
 
 左上のがごくごく標準的なサイズと思われる銘菓「亀井堂のかわらせんべい」です。
 大きさがこんなに違います。

いちおう

2010-03-15 15:31:12 | Weblog
 今日は店主が家にいるので、このブログをちょっと変更してみた。

 ①カテゴリに「温泉」の項を追加。「店主温泉に行く①~⑭」といくつかの記事はそのカテゴリに移動。
 ②カテゴリに「瓦せんべい」の項を追加。実は好きなのだ。ある意味洋菓子系スイーツより愛しているかもしれない。滅んだら困る日本の伝統食品だ。
 ③書きかけのブックレビューの一部を移動。

店主またも遠出

2010-03-15 10:14:38 | Weblog
 昨日他県にまで足を伸ばしたというのに、こりずに次の日も出かけてしまうのが、さがみやとぶちのバカップルである。
 今日は前日から決まっていた小国町に出かけた。
 いつもの場所で弁当を食べていつもの風呂に入った。
 途中大津の道の駅で買った「にんじんいも」というサツマイモは、小粒(じゃがいもぐらいの大きさ)で皮が白っぽいが中身はホクホクでまっ黄色の、おいしいイモである。
 甘みも強くて土管で蒸して食べるには手ごろな大きさなので、オススメである。

 さて、風呂のあとは・・・もう一軒風呂に行こうということになったが、それにはまだ時間が早いのでくじゅう→日田→久留米とぐるぐる回りをしてみた。
 熊本→大分→福岡→熊本なので、本当にぐるぐる回りである。
 ひたすら山と川・・・渓谷の眺めがなかなかいいんだけど、日田→久留米に抜ける道はコンビニやスーパーが少ないので、久留米方面→土管に行く人は買い物に注意である。
 途中日田にも、よさげな温泉があったのだが、それはまた後日ということにして・・・ひたすら走っていると・・・?????
 どっかで見たような山。
 知らないうちに、秋に来た田主丸まで来ていた。
 そこにあたりからだんだん道路が混雑してきたので、結局福岡方面で温泉に行くのはあきらめたのだ。
 そして、帰りは平山温泉・・・ということで、その日は終わった。

店主温泉に行く⑭

2010-03-15 09:55:27 | 温泉
 さて高千穂の温泉である。
 物産館から車で5分、町営らしい温泉である。
 隣には温水プールもあり、町内バスでも行ける・・・のはいいが、風呂の入口にこんな張り紙が。
「公衆浴場法の改正により、当分の間打たせ湯・ジャクジー・バイブラは使えません」
 それで料金を下げているようでもない。ちょっと下げればいいのに。
 確かに泡の出るものは全部とめられているから、ただの「温泉」なのだ。
 しかも露天はジャグジー中心の作りになっているから、今は浅くてただ狭いだけ。
 深い部分が三箇所ほどあるけれど、そこは各2人ぐらい入ったらもう動きがとれないし、深い部分に段差がないので、年配者には入りにくいつくりになっている。
 
 露天のジャグジーって気持ちよさそうなのに。
 誰だよそんなヤボな法律作ったヤツは。
 五右衛門風呂で溺れちまえ。(そんなのどこにある)

 使えるのは広い室内風呂と小さいイベント湯、水風呂、ミストサウナ・サウナのみらしい。
 湯はちょっとぬるめだけど、室内風呂は広いのでゆっくり入れる。
 土曜日だというのに、地元の人しか来ないらしく、けっこうすいている。
 休憩室・宴会場なども完備していて、これで設備が万全なら観光の立ち寄り湯としてはけっこういいのかもしれない・・・。

小ネタでいこう①

2010-03-15 09:15:36 | Weblog
 どうせこのシリーズシリーズ化するんだろうな。
 まあ、おいらは珍事件の宝庫だし。
 
 ①土曜日、ぶち君と温泉に行ってきた(店主温泉に行く⑭参照)。その帰り道の駅●●(そこ自体はいいとこなので、気の毒なので名を秘す)で、持ってきた弁当を食べていたら隣の車がなんかヘンだ・・・カップルが寝ていて、女のほうが突然毛布をすっぽ頭からかぶった・・・そう思ったら白昼堂々とエッチをはじめた。
 ここは軽食等も充実しているから人の出入りも激しくて駐車場にも人がいっぱいいるうえに、おいらたちが、つくだに(東京、海老屋のはまぐりのつくだにはウマイ)だのおにぎりだの食べている隣で、よくそんなことできるもんだと感心した。

 ②日曜日、また温泉に行った。
 ここはもう何度も書いている通称「土管」という場所である。
 最近この土管はいろいろマスコミにとりあげられているせいか、県外からもお客が来て土日の昼間はかなり混雑している。駐車場も満員だ。
 でもマナーが悪いのもまぎれこんでいるせいか、地熱で食べ物を蒸すザルを借りたのはいいが、使って食べ物のカスがついているのに洗いもせず、もとの場所(置き場)に戻しもせずに放置してあった。しかも3つぐらい。
 このザルはみんなで交替で使うものなのに、ザルを食器代わりにして食べて、他にザルを待っているヒトがいるのになかなか返さない輩とか、最近はなんかマナーがすさんでいる。

 ③同じく土管で。
 おいらたちが出てくると、しばらくして20代らしい他県のカップルが車からおりてきた。???いかにもデート初心者らしく、女のほうはきっちりヘアメイクまでしてスーツっぽい服にハイヒール、ヴィトンのバッグといかにも一張羅っぽいスタイルでキメて、山の中なので多少デコボコのアスファルトをよたよたしながら歩いてきた。
 そして受付でタマゴを買い、タマゴをゆでて食べるとそそくさと帰っていった。
 ふと考えた・・・
 A/まだつきいあいはじめたばかりなので、家族風呂で混浴はちょっとね(女)
 B/別の温泉つきホテルに宿泊するから風呂はいいや
 C/混雑してるからムードもないし、家族風呂はやめとく
 ・・・こんなとこだろうか?

遠出

2010-03-14 09:53:27 | Weblog
 昨日はぶち君が休みだったので、ふたりで矢部のケンチキを食べに行った。
 この間友人と行ったときと同じように、通潤橋を観てから今回は矢部のケンチキ・バイパス店に行ってみた。
 威勢のいいお兄さんふたりが売る店で、ここは本店よりも駐車しやすく、店内も明るいカンジがする。
 さっそくチキンを買って、さてこれからどこに行こうかということになった。
 ぶち君がせっかくここまできたんだから高千穂(宮崎県)まで行こうということになったので、車でさらに山の中に入った。
 少し走ると「清和村」である。ここは道の駅と一緒に文楽座もあって、文楽も鑑賞きるようになっている。付属劇場で文楽鑑賞と食事つきのツアーみたいなのもあるのか、団体用のレストランまで完備している。
 広い、しかも敷地も広いし、設備もキレイである。(画像参照)
 ただ、ここはあまり野菜類は売っていないようだ。
 ここではお土産用に、ドーナツと文楽せんべいを購入した。
 ここでちょっと買い物をしてそれから走ること1時間ぐらいで、高千穂に到着。
 ここらへんの温泉に入ろうと思ったけどさっぱりわからないので、道の駅の観光案内所に行って「温泉館」を教えてもらった。
 観光案内の人も親切だったけれど、おいらたちが前のヘボ車が右往左往してなかなか駐車場に入れないでいると、知らないおじさんとおばさんが、「こっちこっち」と手招きで駐車場の空きスペースを教えてくれた。
 なかなか親切な人たちがいるので、うれしい。
 ここのオススメは「肉みそ」
 種類はいろいろあるけれど、コボウなどの野菜入りのはそのまま食べてもおいしかった。
 食べてみないとわからない人には、試食も用意されていた。
 それと「高千穂せんべい」を購入。

 温泉はまた別の記事にするとして、物産館→温泉→のあとは、高森経由で山の中をひた走って帰ってきた。
 山・山・山・・・高千穂→高森の間には、物産館はあるけれど温泉は高森の街に着かないとないようである。ひたすら走る。愛車快調。

それは深く激しく

2010-03-12 22:31:48 | 小説・読んだ本
 今回は有馬頼義「遺書配達人」
 戦争名作シリーズと銘打たれた軽装本だけど、確かに名作かもしれない。
 
 中国戦線でひとりだけ内地に送り返された男が、戦友たちのかわりに残された家族に各戦友の遺書を届けに行く、オムニバス形式の小説だ。
 戦後の混乱・生きるため必死の日々、そしてその中で何かが壊れ、何かが生まれていく・・・。
 そこに書かれているのは新しい時代への「希望」なんておめでたいものじゃない。
 戦争で家族を亡くした人たちの、「遺書配達人」の、怒りと怨念だ。
 なんか風俗小説っぽく読みやすくできているけれど、書いてあることはかなり重い。
 遺書がすべて配達されても、決して戦争は終わらない・・・。