斉藤うめ子ブログ

新しいニセコの街づくりにとりくみます

はじめての選挙権

2018-08-25 00:40:51 | 政治
「『はじめての選挙権』年若き友に」という著書が昨日贈られてきました。
著者は眞方忠道先生。ギリシャ哲学の先生で、神戸大学でギリシャ哲学を
受講した時、先生のセミナーでプラトンの「ゴルギアス」を読んだことを
思い出します。ギリシャ語も勉強しましたが残念ながら今は覚えていません。

先生は神戸大学を退官されてから「プラトンと共に」2009年2月発行、
「人間観をたずねて」2014年5月発行、「はじめての選挙権」2018年7月30日
発行し私に贈って下さいました。
他に子どもの(大人もOK)絵本「ねこのムーのチューリップさくせん」2014年
9月発行を贈っていただきました。

「プラトンと共に」、哲学入門「人間観をたずねて」は本を開いて目次をみて、
ぱらぱらとめくって見る程度で、とてもじっくり哲学書と向かい合う余裕はなく
本棚に置いたままでした。さっぱり勉強せず申し訳ありません。

しかし「はじめての選挙権」は憲法について、民主主義とは何か?英・米・独の
主権者教育について「イギリスのシティズンシップ教育」、「アメリカの政治教育
と若者の政治的関心」、「ドイツの主権者教育」などこれまで何度か一般質問で
取り上げてきた政治教育の問題、18歳選挙権の問題について書いています。

今の政治情勢について、改憲問題、経済と環境の問題、エネルギーと将来世代、
社会福祉と憲法などの問題をいろいろな角度から専門家の意見を交えて解説して
います。そこにはプラトンの民主制への不信感が2300年の時を経てヒトラーの
登場、ナチスの独裁的支配、第二次世界大戦への歩みが現実のものになったことを
示唆しています。
イマヌエル・カント、アダム・スミス、ジョン・ステュアート・ミル等が登場し、
その哲学思想は現代社会をすでに予想していたことがわかります。

まだ一部しか読んでいないのですが、読みやすく、少し難しい所もあるかもしれ
ませんが、高校生でも十分読める内容になっていると思います。ぜひ高校でも
政治・倫理学の授業で活用されてみてはいかがでしょうか。
また先生たちにもぜひ読んでいただきたいと思います。







女性の政治参加

2018-08-17 00:38:52 | 政治
16日(木)夜9時25分から約10分間「女性議員を増やす」
女性リーダートレーニングの模様がNHK放送されました。
上智大学の三浦マリさんが主催する「女性を議会へ」のスクールです。
この企画は当初から知っていて大変興味がありました。できれば参加
したいと思ったのですが、年齢制限が40歳までとあり、到底無理。
スクールには17歳から48歳までの28人が2泊3日の宿泊研修に参加。
ゲスト講師はアメリカ大統領候補ヒラリー・クリントンの選挙を後押しした
ジェシカ・グラウズさん。
欧米、特に北欧:ノルウェイ―、スエーデン、フィンランド、アイスランド
では女性議員の割合は40%前後を維持しており、日本よりはるかに高い水準
ですが、この20~30年間に憲法や法律の改正でクオータ制を義務付た結果です。

強制力がなければ変わりません。またそれを実行できるレベルの高い意識の
ある男性が女性の訴えに耳を傾け改革を受け入れて行った結果です。
初めはどんなに女性たちが命をかけた運動を展開してもなかなか進まなかった
のです。ノルウェーの女性たちの政治改革に詳しい三井マリ子さんの本を読むと
そのプロセスがよく分かります。
日本はまだまだ90%以上、いや99%が「男尊女卑」の世界です。

フランスでは2000年憲法が改正され、パリテ法(絶対なる平等と訳すそう
ですが)が成立し10%の女性議員が40%になり、大統領の閣僚は半数が女性で
あることが法律で義務付けられました。その結果福祉・環境が整備され、
出生率も20.0%にまで達したといわれています。

日本ではこの5月16日衆参両議院で「政治分野における男女共同参画の推進に
関する法律」が成立し5月23日から公布されました。
日本も遅ればせながら「世界の潮流」に抗うことができず、やっと法律が成立
しましたが、これを実行性あるものしていかなければたんなる「絵に描いた餅」
で終わってしまいます。そうさせないために女性も政治参画の壁を乗り越えて
行かなければならないのですが。

「何をするにしても、何を変えるにしても最後に行きつく所は【政治】」です。
政治を変えることで町の暮らしが変わる。男性中心の政治から「意識の壁」を
乗り越え、女性も政治参画を推し進めていくことで平等な社会へと変わっていく
と思います。

しかし現実には女性を取り巻く環境はまだまだ遅れており、「意識の壁」を
乗り越えるには、乗り越えられる環境整備を整えていかなければ変わらないし、
容易に変えられない厳しい現実を目の当たりにしています。

小樽市長選

2018-08-15 01:13:49 | 政治
小樽市長選挙がいよいよ19日告示、26日投開票されます。
「鳴海一芳さんを小樽市長にする、みんなの共同行動」が10日発足し、
市民有志、共産、社民、新社会、市民ネットワーク、緑の党の6団体が
参加し、鳴海さんを小樽市長に応援する市民組織が構成されました。
緑の党から北海道代表の旭川市議の久保あつこさんと私が参加しました。
立候補予定者の内、「泊原発廃炉」を明白に掲げているのは鳴海さんだけです。
緑の党の「原発ゼロ」の政策はもとより、総合的に判断して候補者の中で
緑の党に一番近い考え方であると判断し、緑の党として「支持」することに
決定しました。選挙まであと10日しかありませんが、「緑の党」として
鳴海一芳さんの必勝を期して応援していきたいと思います。

北海道知事 高橋はるみ様への要望書

2018-02-06 23:55:33 | 政治
2017年(平成29年)11月11日(土)~12日(日)赤井川村で開催された
第65回北海道女性議員協議会総会に於いて議決された5件の要望書を
北海道知事 高橋はるみ様へ北海道女性議員協議会 平出陽子会長
より各関係庁並びに関係部長へ手渡されました。
旧赤レンガ北海道庁

2月6日(火)16時~17時20分 北海道庁を以下5名が訪問しました。
北海道議会議員・北海道女性議員協議会 平出陽子会長、江別市議会議員
鈴木真由美副会長、蘭越町議会議員・後志町村女性議員協議会中島溢子会長、
余市町議会議員 土屋美奈子事務局担当、ニセコ町議会議員 斉藤うめ子の
5名が訪問し要望書を提出しました。

初めに北海道教育庁 学校教育監 村上明寛様へ
「学校給食の完全実施と無償化を求める要望」を提出しました。

次に北海道保健福祉部長 佐藤 敏様並びに次長 関下秀明様へ

   
①「全ての障がい者が公共交通機関の運賃割引の適用対象となるよう
  具体的な対策を求める要望」
②「国民健康保険の国庫負担減額調整措置の廃止と子どもに係る
  均等割り保険料(税)の軽減措置を求める要望」
③「診療報酬を引き下げず、地域医療を守ることを求める要望」
④「エキノコックス駆除対策の推進を求める要望」
の4件の要望書を手渡しました。

その後北海道知事室長 平野正明様へ要望書全5件を手渡しました。


私が提出した要望書「エキノコックス駆除対策の推進を求める要望」は
過去65回開催された総会議案で初めての「要望」になりました。
平出会長よりエキノコックス駆除により感染を未然に防ぐ水際作戦
として町村に対して半分でも支援するよう道への要請がありました。
北海道の責任においてエキノコックス症を食い止めなければならない
と思います。
現在日本ではエキノコックス症は北海道に限定されていますが、本州では
2例犬の感染が確認されています。北海道では毎年20人位(2016年は27人)
の感染が確認されています。専門病院は北海道大学医学部と旭川医科大学
の2か所で、エキノコックス症が原因と分からないままの死亡例もあるよう
ですから、決して油断はできません。欧米ではエキノコックス症は狂犬病と
同じレベルの大変危険な感染症として位置づけられています。

*北海道女性議員協議会(全道281名の超党派女性議員で構成)は毎年全道の
 市町村が回り持ちで開催されています。

人と動物が共生する社会の実現をめざして

2018-01-03 00:00:06 | 政治
神戸市は2017年4月1日から、
<人と猫が共生する社会の実現をめざして>
「神戸市人と猫との共生に関する条例」を施行しました。
施行してまだ1年足らずですが、“猫”も“犬”と
同様に確り条例を実行して幸せな猫にしてほしいと思います。

14年ほど前のことですが、「神戸市人と犬との共生に関する」
私の体験談について少しお話ししたいと思います。

神戸市に住んでいた2003年2月末に神戸市動物管理センターから
生まれて2か月半の仔犬(雄)を譲り受け“ラッキー”と名付けました。
3歳半の時に私たちと一緒にニセコに移住して来ました。
(ラッキーは2014年5月29日11歳半で旅立ちました。)

神戸市は犬の飼い主になることを希望する者に以下の条件を義務
付けています。(私が体験した記憶から)

①神戸市の保健所へ譲度の手続きに行き、申請書を数枚提出します。
 申請書が受理されると
②神戸市動物管理センターで飼い主になるための講習を受けます。
獣医さんから、飼い方や、しつけ、予防接種や病気のこと等、犬に
関する詳しい説明を3時間ほど受け説明書が渡されます。

毎週決まった曜日に譲度会があり、何回でもご縁のある犬と出会う
までセンターに通うことができます。
*ラッキーと出会うまでこの管理センターへ3~4回ほど通いました。
管理センターにはいつも数十頭の犬がいて、よく管理されていました。
センターには立派なゴールデンレッドリバー犬もいました。
大型犬ゆえに飼えなくなってセンターに引き取られたようでした。
         
いつも動物愛護協会のボランティアが数名いて、いろいろ相談に乗って
くれました。ラッキーをもらった日は他に3~4頭ほどの犬に飼い主が
見つかりました。飼い主が見つからないと見つかるまで何か月も
ボランティアが家に引き取ってお世話をしている犬もいて、毎週
この管理センターに連れて来るとのことでした。

*神戸市はこの時すでに“殺処分”0ゼロを掲げ、動物管理センターでは
動物愛護協会と連携して、飼い主を探す運動をしていました。
その努力にはただただ頭が下がるしかありません。どんなに大変なことか、
お話を伺うと胸が痛くなりました。

③センターから半年後に飼い主と一緒の写真を送るように言われました。
④確か1年後には動物管理センターの方が家庭訪問に来られ、ちゃんと
 飼われているか見にきました。
「よくお世話をされて幸せですね」と言われました。
⑤毎年?犬のしつけ教室が開催され、講習料は2,000円で、犬と共に生活
 するために必要な訓練を行います。いつもたくさんのワンちゃんが参加
 していました。犬の悩み相談も行います。犬も人間と全く同様です。
 性格もみな違います。犬にも精神病があります。
 
*神戸市は飼い主が犬を家に置いたまま5時間以上留守にすることを禁じて
 います。1日5時間のパートの仕事をしている知人は犬を飼いたくても
 神戸市は許可しませんでした。

神戸市は犬と同様に猫に関しても徹底した飼い方を条件に猫の譲渡を行って
くれると思います。

3年前の2014年1月半ばに佐渡市、三鷹市、東京都、成田市、名古屋市、松山市、
北九州市、そして私ニセコ町の議員9名で「殺処分ゼロ自治体」である、東京都
中央区と川崎市の動物愛護センターを視察しました。
中央区は猫の不妊去勢のために助成する頭数に制限を設けず、財政的な支援が
充実していました。
また川崎市は古いセンターでしたが犬と猫が数10頭いて、とても良く管理されて
いました。猫の習性をよく理解して猫が入っているケージも高さがあり、
運動しやすいように工夫されていました。翌年には9億円かけて新しい動物愛護
センターが完成するというお話でした。新しいセンターには殺処分施設はありません。
(現在の古い施設にはありますが、全く使用していていないとのことでした)

ニセコ町も「人と動物が共生する社会」の実現へ一歩でも理解を進めて欲しいと
思います。まだまだ遅れています。