2月19日(水)「平成25年度ニセコ町地域づくり研修会」が開催されました。
講師は関東学院大学法学部の出石稔教授、講演の演題は
「ニセコ町まちづくり基本条例の意義とこれから」についてでした。
ニセコ町は「まちづくり基本条例第57条」の規定により、
ニセコ町の現状にふさわしい条例であるかを検討するため、
2013年(平成25年度)が3回目の検討する年になっています。
*〈第57条 町は、この条例の施行後4年を超えない期間ごとに、
この条例がニセコ町にふさわしものであり続けているかどうか等を
検討するものとする。〉とあります。
ニセコ町まちづくり基本条例は「育てる条例」として時代や社会経済の
状況に応じ、わたしたち町民で「育てていく条例」として位置づけています。
【ニセコ町まちづくり基本条例】は全国初の自治基本条例として2000年
(平成12年)12月に制定、2001年(平成13年)4月1日から施行され、
これまでに2回見直しが行われてきました。
講演から
条例の定期的見直しの意義について
現在、全国1700余りの自治体(1789自治体)のうち約300の自治体が
基本条例を制定しており、ニセコ町の自治基本条例を元に作成され
基本的にあまり変わりはない。またこの自治基本条例を制定した自治体の
大部分は制定後見直しをしていない。
地方自治法がある理由は、戦争の反省に基づいて、地方自治体が国や
道から指図されない地域主権の確立を目指すためにあること。
憲法94条
「地方公共団体は・・・法律の範囲内で条例を制定することができる。」
2000年は地方分権元年の年である等々、基本条例推進に向けての意義
について話されました。
第2部の意見交換ではワールドカフェー(ちょっとおしゃれに)方式で、
町がお茶とお菓子を用意し“カフェーにいるような”??気楽に話し合える
雰囲気で行われました。
■ワールド・カフェとは? によると
Juanita Brown(アニータ・ブラウン)氏とDavid Isaacs(デイビッド・
アイザックス)氏によって、1995年に開発・提唱されました。
当時二人が、知的資本経営に関するリーダーを自宅に招いた話し合いの場において、
ゲストがリラックスしてオープンに生成的な話し合いを行えるように、様々な工夫を
凝らした空間で話し合いを行った結果、創造性に富んだダイアローグを行うことが
できたことが始まりとなります。
その後、想像できないほど多くの知識や洞察が生まれたことに感銘を受けた二人が、
その経験から主体性と創造性を高める話し合いのエッセンスを抽出してまとめたのが
ワールド・カフェです。
「知識や知恵は、機能的な会議室の中で生まれるのではなく、人々がオープンに会話を
行い、自由にネットワークを築くことのできる『カフェ』のような空間でこそ創発される」
という考えに基づいた話し合いの手法です。
今回のワールドカフェー方式による意見交換会はこのようにうまくいった
かどうかわかりませんが、町民の参加者は5名(第3回検討委員3名を含む)で、
他10数名は研修も兼ねた担当役場職員でした。
主体的な町民参加者は私を含めて2名ではなかったかと思いますが・・・。
私は2008年4月に第2回目になる基本条例検討委員に応募し委員に
なりました。その時の募集人数は3名でしたが応募者は私一人だけでした。
検討委員会は4~5回ほど開催され、条例の中に男女平等参画を規定する
「クオータ制」を入れるよう強く提案してきましたが、憲法に抵触するとの
理由で導入されませんでした。
しかし第31条に2項が加えられることになりました。
審議会等の参加及び構成
第31条 町は、審査会、審議会、調査会その他の付属機関及びこれに類
するものの委員には、公募の委員を加えるよう努めなければならない。
2 前項の委員の構成に当たっては、一方の性に偏らないよう配慮する
ものとする。
ニセコ町まちづくり基本条例の前文 には
〈・・・まちづくりは、町民一人ひとりが自ら考え、行動することによる
「自治」が基本です。わたしたち町民は「情報共有」の実践により、
この自治が実現できることを学びました。・・・〉
とあります。
「町民の自治意識と参加(参画)」・「情報共有」の実践へのエネルギー、
「条例に関心を持ち続ける動機」の基になるものは何なのでしょうか。
これこそが基本的な課題ではないでしょうか。
講師は関東学院大学法学部の出石稔教授、講演の演題は
「ニセコ町まちづくり基本条例の意義とこれから」についてでした。
ニセコ町は「まちづくり基本条例第57条」の規定により、
ニセコ町の現状にふさわしい条例であるかを検討するため、
2013年(平成25年度)が3回目の検討する年になっています。
*〈第57条 町は、この条例の施行後4年を超えない期間ごとに、
この条例がニセコ町にふさわしものであり続けているかどうか等を
検討するものとする。〉とあります。
ニセコ町まちづくり基本条例は「育てる条例」として時代や社会経済の
状況に応じ、わたしたち町民で「育てていく条例」として位置づけています。
【ニセコ町まちづくり基本条例】は全国初の自治基本条例として2000年
(平成12年)12月に制定、2001年(平成13年)4月1日から施行され、
これまでに2回見直しが行われてきました。
講演から
条例の定期的見直しの意義について
現在、全国1700余りの自治体(1789自治体)のうち約300の自治体が
基本条例を制定しており、ニセコ町の自治基本条例を元に作成され
基本的にあまり変わりはない。またこの自治基本条例を制定した自治体の
大部分は制定後見直しをしていない。
地方自治法がある理由は、戦争の反省に基づいて、地方自治体が国や
道から指図されない地域主権の確立を目指すためにあること。
憲法94条
「地方公共団体は・・・法律の範囲内で条例を制定することができる。」
2000年は地方分権元年の年である等々、基本条例推進に向けての意義
について話されました。
第2部の意見交換ではワールドカフェー(ちょっとおしゃれに)方式で、
町がお茶とお菓子を用意し“カフェーにいるような”??気楽に話し合える
雰囲気で行われました。
■ワールド・カフェとは? によると
Juanita Brown(アニータ・ブラウン)氏とDavid Isaacs(デイビッド・
アイザックス)氏によって、1995年に開発・提唱されました。
当時二人が、知的資本経営に関するリーダーを自宅に招いた話し合いの場において、
ゲストがリラックスしてオープンに生成的な話し合いを行えるように、様々な工夫を
凝らした空間で話し合いを行った結果、創造性に富んだダイアローグを行うことが
できたことが始まりとなります。
その後、想像できないほど多くの知識や洞察が生まれたことに感銘を受けた二人が、
その経験から主体性と創造性を高める話し合いのエッセンスを抽出してまとめたのが
ワールド・カフェです。
「知識や知恵は、機能的な会議室の中で生まれるのではなく、人々がオープンに会話を
行い、自由にネットワークを築くことのできる『カフェ』のような空間でこそ創発される」
という考えに基づいた話し合いの手法です。
今回のワールドカフェー方式による意見交換会はこのようにうまくいった
かどうかわかりませんが、町民の参加者は5名(第3回検討委員3名を含む)で、
他10数名は研修も兼ねた担当役場職員でした。
主体的な町民参加者は私を含めて2名ではなかったかと思いますが・・・。
私は2008年4月に第2回目になる基本条例検討委員に応募し委員に
なりました。その時の募集人数は3名でしたが応募者は私一人だけでした。
検討委員会は4~5回ほど開催され、条例の中に男女平等参画を規定する
「クオータ制」を入れるよう強く提案してきましたが、憲法に抵触するとの
理由で導入されませんでした。
しかし第31条に2項が加えられることになりました。
審議会等の参加及び構成
第31条 町は、審査会、審議会、調査会その他の付属機関及びこれに類
するものの委員には、公募の委員を加えるよう努めなければならない。
2 前項の委員の構成に当たっては、一方の性に偏らないよう配慮する
ものとする。
ニセコ町まちづくり基本条例の前文 には
〈・・・まちづくりは、町民一人ひとりが自ら考え、行動することによる
「自治」が基本です。わたしたち町民は「情報共有」の実践により、
この自治が実現できることを学びました。・・・〉
とあります。
「町民の自治意識と参加(参画)」・「情報共有」の実践へのエネルギー、
「条例に関心を持ち続ける動機」の基になるものは何なのでしょうか。
これこそが基本的な課題ではないでしょうか。