斉藤うめ子ブログ

新しいニセコの街づくりにとりくみます

ラジオニセコ 「ニセコなヒト」 に生出演しました

2015-12-08 23:50:08 | 地域活動
12月8日(火)16:30~16:50までの20分間、ラジオニセコの生放送に出演しました。
初めてのことでちょっと緊張しました。
この企画はニセコ町議員全員に順次出演してもらう番組です。
すでに5人の議員さんが放送を終えています。
あらかじめ打ち合わせがあり、こんなことについてお聞きしたいと言われて
いました。
質問は以下のとおりです。
●「議員になろうと思ったきっかけは何ですか」 
●実際に議員になってみられてみて、いかがでしたか?
●未来のニセコ町にひつようなことはなんだと思われますか。
●これから特に行政に問いかけて行きたいことはなんですか・
●ニセコの「よいところ・好きなところ」と「改善したい所」
●これまでの議員生活の中で心に残っていることがありますか
●率直にラジオニセコのことをどう思いますか。
●最終的に議員としてこんな風になりたいという展望はありますか?
●最後にニセコ町のみなさんへのメッセージをおねがいします。

でも実際には2~3の質問は時間の関係で飛ばされてしまいました。
目の前には大きなデジタル時計がおいてありましたが、全く目に入らず
時間の経つのに気付きませんでした。終わってから改めて気づきました。
あっという間の20分間でした。あまりにも短すぎるように感じました。
もっともっといいたいことがあったのですが、残念です。

質問に答えた所をお知らせしたいと思います。プラスマイナスがあるので
お話した通りにはなりませんが、およそ次のような話をしました。

●「議員になろうと思ったきっかけ」
ニセコ町にきて、初めてあった2007年の町議会選挙では立候補する女性議員が
一人もおりませんでした。私はこれまで女性を議会へという活動に20年以上
関わってきましたのでこれはあってはならないと思いました。
女性議員が一人もいない議会はあり得ない。
政策決定の場に女性は半数必要だと思っています。
今年11月の列国議会同盟調査によると日本の女性国会議員比率は9.5%で
世界190か国中116位です。またOECD世界経済フォーラムによると日本は
145か国中101位で先進国の中では最下位です。
日本は政治の場における女性の割合は先進国中最下位で際立って遅れています。

今202030運動というのがありますが、ご存知でしょうか。
2020年までに女性の議員の比率を30%まで引き上げようという運動です。
でも私は30%では平等とは言えない、50%にならなければならないと考えています。

もう一つ「きっかけ」はニセコに移住して来る前に神戸で自治会長をしたことが
ありますが、その時、「次は市会議員さんですね。」とまるで当然のように周りの
方々からまるでごあいさつのように言われて私自身大変驚きました。
まだ政治のことはほとんど知りませんでしたので、まず基本から学ばなければならない
と思い大阪の政治スクールに半年間通いました。そこで全国から集まったたくさんの
女性議員さんや、これから議員に立候補しようとしている若い女性の方々に沢山出会い
その後、ほぼ全員の方々が議員になりました。今も交流は続いています。
そうしたことが議員への道につながったと思います。

日本でも少しずつ女性議員は増えていると思います。現在北海道の女性議員数は275人になりました。
国会議員は除いています。女性ゼロ議会も少しづつ減ってきており、北海道も女性議員が
30%を超える市町がでてきました。江別市、函館市、留萌市、北広島市、南幌町などです。
しかしまだ全体の割合からいくと11%を少し超えたところです。

●実際に議員になってみられてみて、いかがでしたか?
まず地元出身の議員さんが9割近く占めているので互いに幼い頃からの知り合いで、
互いに“ちゃん”付けで呼び合ったり“ツーといえばカー”という以心伝心的な
ところがあるのでついていけないところがあります。
議員10名中男性は9人ですから、議会は男性社会そのものが反映されています。
議員の仕事は広く深く限りなくあって、これでいいという所がないので
際限がありませんから勉強しなければならないことが山積しているというのが実情です。

●未来のニセコ町に必要なことはなんだと思われますか。
人です。人づくりが一番大切なことです。
特に子どもの教育にもっと予算をかけるべきです。0歳~6歳までの子どもの教育が
一番大切です。
先日ニセコ町で札幌学院大学の大澤真平先生を講師に「子どもの貧困問題を考える」
という講演会をしましたが、その中で一番お金をかけることが必要なのは0歳~6歳の
乳幼児であることはこれまでの調査で世界的にも実証されているというお話でした。
また弱い立場の人:障がい者:高齢者対策に力を入れなければならないと思います。
ニセコ町の高齢者数は確実に増え続けます。対策が急がれます。
弱い立場のひとたちが暮らしやすい町は誰にも暮らしやすい町・住みやすい町です。

●これから特に行政に問いかけていきたいことは何ですか?
ニセコ町には豊富な人材がたくさんありますからもっともっとその人材を公平に
活用してもらいたいと思っています。貴重な人材が活かされずに埋もれてしまうのは
大変もったいないと思っています。偏らずにだれでも町づくりに参加しやすい体制を
整えていくことが大切と思っています。それにはいつも同じ人ばかりが審議会・委員会
の委員になるのではなく、無作為抽出方式でいろんな人たちがまちづくりに参加して
いただきその“声”を反映させていくことが重要です。
現在町の公募委員の割合はわずか12%で、また男女比は4:1の割合です。
公募とともにこの裁判員制度と同様の無作為抽出方式を採用して幅広い人材から“声”を
吸い上げていくことではないかと思います。

●ニセコの「よいところ・好きなところ」と「改善したいところ」をそれぞれ教えて下さい。
「よいところ・好きなところ」:
私は世界の中からここニセコを「終の棲家」に選んで移住してきました。
この町が私たちにとってより住みよい暮らしのできる町にしていきたいと思っています。
ニセコの魅力はなによりニセコの生活そのものが自然の中にあって自然と共にある感じが
します。自然との共生がここニセコでは可能です。
豊かな自然が生み出す新鮮な空気・美味しい水・羊蹄山・ニセコ連峰・河、
その代表である清流日本一に10数度輝いた尻別川をはじめとして多数の川があります。
地元には安全・安心して食べられる美味しい食材が豊富にあります。
我が家でも無農薬の家庭菜園をしております。20種類位の野菜や豆・根菜類を作っています。


●率直にラジオニセコのことをどう思います。
大変申しわけないのですが、あまり活用しておりません。でもいつでも電源は入れて
聞かれる体制にあります。
初めの頃はラジオを聞くように努力したのですが、スイッチを入れた途端いきなり
賑やかなジャズの音楽が聞こえてきたりしてがっかりしたことがあります。
自動的に流れる防災のお知らせだけでなく普段でも割り込みで町のお知らせを流して欲しい
と思います。

●最後にニセコ町の皆さんへのメッセージをお願いします。
ニセコ町のみなさん、町の主役はあなたです。
ニセコの町を良くするにはあなたの“声”が必要です。
あなたの声をどんどん上げていって下さい。
より住みよいまちにするために議員をもっともっと活用してください。

【あなたと共につくるニセコのまち】です。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

以上が今日の生放送でした。