斉藤うめ子ブログ

新しいニセコの街づくりにとりくみます

“赤ちゃん抱いて議場に”の反応

2017-11-25 10:53:28 | 議員活動
熊本市議の緒方夕佳市議が11月22日(水)の議会定例会で生後7か月の長男を
抱いて着席したことが問題になっています。
私のメールに寄せられたこの問題について各女性議員からの意見を集約してみました。

A議員:運営はいろいろあるにしても懲罰なんてとんでもないと思います。
ニュージーランドやオーストリアの議会のように本会議場で授乳できる
日本になったらどんなに素敵でしょう。
次世代を産み育てるというという当たり前のことが、認められない議会
に未来はないし、そういうことを許容する地域に未来はないよなあと思います。
そんな風に対応してくれる議長や事務局だといいのですが。
T区議会の超党派の女性議員さんが、宮城県議会の遊佐みゆきさんを中心
に、出産育児が当たり前の区議会になるようにとイベント集まりを考えている
との話がありました。

B 議員:12月22日の「出産育児が当たり前議会に(仮称)の会」について準備を
進めています。熊本市議の緒方夕佳さんの行動について、当時私も同じ思いでした。
20年前初めての妊娠、出産、産休後の議会で、子ども連れで議会に出席できないか
どうか議会、事務局に相談しました。日本の制度及び現在の議会規則では、一人で
出席することが原則になっており、断念しました。
しかし、北欧の議会等では可能であることがわかり、当時「産休ネット」を立ち上げ
これも課題で取り組みの一つでした。
今後制度改正も含め12月22日の「出産育児が当たり前の議会に!(仮称)の会」で
提起したいと思います。また、これをきっかけに、県庁内に保育所設置を求め
宮城県庁内「みやぎっこ保育園」が開設されました。

C議員 ・・・フェミ議連として声明文を出して熊本市議会にも送付しようという
ことになりました。列国議会同盟のジェンダー平等の行動計画をもとに、
誰もが議員として活動できる環境を整備することを求める内容です。

D議員: 熊本市議会に抗議をしませんか?女性活躍に逆行の振るまい

E議員:パパ議員が連れてくるというのは、ないんでしょうか?
音喜多議員が、赤ちゃんをだっこして、都議会の議員控え室で仕事をしている
様子をブログに載せていたことはありますね。
国立市の重松議員が、研修や街宣に赤ちゃんをだっこしてきたことがあります。
三鷹でも、会派会議や、オープニングセレモニーに幼児を連れてきた男性議員はいます。
でも、議場に連れて入った話は、初めてではないでしょうか。
会派控え室すら連れ込みを拒否された話も、どこかで聞いた気がします。

F 議員:「赤ちゃんの視点で考えると、預け先の確保の保証希望する場合は
議場に連れて入れる」特に議会内に議会中、託児ができると助かりますね。
保育所入所前で、困っているのでしょうからね。

G 議員:市民対象の事業で、一時保育制度が有ります。同様に議会開会中は
議会事務局が一時保育制度をもって安心して議会活動ができるようにすることは、
すぐにでも可能と思いますが…

H さん:本日の朝日新聞に、「赤ちゃんと市議会出席・・・だめ?」の見出しで、
緒方夕佳議員(42)は、議長や事務局職員に説得されて、同伴を断念し、
本議会は40分遅れで開会した、とあり。
市の会議規則には乳児の同伴を禁じる定めはないが、議会傍聴規則は「傍聴人は
議場に入ることはできない」と定めており、長男を傍聴人とみなして同伴は認め
られないと判断したという。

私の一言:
*日本の女性議員率193か国中165位、平均すると10%前後ですが、
それは女性の活躍には程遠いい環境にあるという現実です。

いまだに“男尊女卑“日本における現代の“女の一生”の典型か:
私が知り合った70代半ばになる女性は様々な活動を積極的に行ってきた方で
大変有能な方です。ある時「なぜあなたのような人が議員にならなかったの」
と尋ねたことがあります。その時の彼女からの答えは:
「40代までは子育て、50代は親の介護、60代になって夫の介護と見送り、
本当に自由の身になったときはすでに70代になっていた」と語ってくれました。

私の記憶では以前ニセコ町に講演に来ていただいた元北翔大学学長の相内真子さん
によると、日本において女性と男性が初めて議員になる年齢の平均は確か10歳以上
違う、女性の方が10年以上遅いということでした。
女性が議員になるには次々と高いハードルを乗り越えて行かなければなりません。
これこがそ政治の問題そのものです。


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