桜子の † 智天使工房 † 

カラーセラピストでメタルスミスの私が歩む日々。
みんながハッピーになれるものを作りたい。

カミングアウト

2005-02-27 00:23:14 | カラーセラピー
週に一度、あるいは二週に一度、週末に息子が寮から帰ってくる。

帰ってくるというのは正確じゃなくて、私が迎えに行くのだけど。
片道3~4時間かけて。

息子は自閉症という障害があって、今は他県の私立養護学校の高校へ通っている。

一昨年までは自宅から地元の学校へ行っていたのだけど、思春期の入り口からこの方何年も
思春期パニックというか非常に難しい状態になっていた。

特に母親の私へは、親離れしたい欲求と甘えたいのがない混ぜになっているのか
しばしば暴力という形で向かってきた。
道を歩いている時も、入浴中も、食事中も、いつ飛びかかってくるかもしれない恐怖で緊張の毎日。
私は全身傷だらけになり、青タンを作り、時には流血事件にもなって身も心もボロボロになっていた。
私だってやられてばかりじゃなく取っ組み合いも何度もやったけど、如何せん相手は中学生の男の子。力はもう女の私などを遥かに凌ぐ。

最悪だった。

ただ彼は一生、誰かの見守りがないと生きていけない。
私ら親がいなくなった後、息子はひとりぼっち。
どっちにしろどなたかのお世話にならなければならないのだ。

このまま親元で囲って育てるも、おそらく身辺自立の成長は遅いままであろう。
何が出来なくてもいい。せめて他人様とうまく生活していく能力を身につけさせなければ。

簡単には説明できないけれど、そういういろんなことから行き着いたのが今の学校である。

集団生活の成果か、一時期より暴力的なこともかなり減ったけれど、
今またけっこうヤバイ。

春先はいつもそうだ。
俗に言う「木の芽時」。
彼の感覚という感覚が異常に敏感になっており、ちょっとした声、音、接触にも
カッとなって暴れてしまう。

彼の幸福で穏やかな生活の場を、これからも模索していく義務と責任が私にはある。
それまではナントシテモ頑張らなければ。

そういう舞台裏が私にはあります。