今日の昼下がり、6月末に転院したばかりの介護医療院で母の病室を訪ねた。
看護師さんから、今朝の食事を少し食べた後インシュリンを打ったら急激に血糖値が下がってブドウ糖の点滴をしているが、朦朧としていますと告げられた。
母はベッドで荒い息をして横たわっており、手足も身体も枯れ枝のように細くなっていた。
ここ半年くらい血糖値が安定せず食事も出来なくなることが多かったため、急に衰えたようだ。
目も殆ど開いていなかったけれど、夫が手足を摩り続けていたら、ちょっとだけ反応があったように見えた。
トシヤは以前の祖母の姿ではなくなった母に殆ど近付こうとせず、廊下でうろうろしている。
年に一度しか帰れず、しかもここ何年かはコロナのせいでまともに面会も出来ていなかったし、仕方ないのかもしれない。
人が老いていき、命の輝きが少しずつ翳っていく。
自分ももちろん、自分の子どももまたその道を辿るだろう。
母は私たち姉弟が看取ることが出来るが、私の息子はたったひとりでそういう時を迎えることになるんだなと、ふと思った。
自分はどんな亡くなり方をしようが平気だけれど、子供だけは…。
今は大変なことが多いけれど、息子が幸せに人生を全うしてくれることから逆算して今をもっと大事にしようと思った今日の母の姿。
母の病室に病院からの誕生日プレゼントがひっそり置いてありました。
尚、夫が必死にお願いして、明朝も少しだけ面会可能になりました。
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