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悲惨な初ツーリング

 そう、それは4日前の事。
職場の同僚が休憩室でバイクの話をしているのを発見。

Z750_first【同僚のウッチーにZ750納車記念、山梨ツー記事です。】

これは僥倖!ってなもんで。
彼の納車が15日と聞いたこともあり、
慣らしがてらツーリングに誘ってみたのです。
…と、ここまでが、以前の日記のお話。

 そして、ついに納車の15日。
午後3時頃に”納車になります”とメールが来る。
早速、住んでいる神奈川から調布のレッドバロンへ。
丁度30分少々ぐらいで着いたのかな、
現地に着くと既に、納車説明をされている時でした。
書類の説明も終え、屋外でバイクの操作説明。

Z750_first
 試乗も済み、当人の友人と合流をして給油を終え
一路府中2りんかんへ。
 2りんかんではバイクカバーなどを購入。
細かい欲しいものは後日また来るという事になりました。

 さて、いよいよツーリング開始です。
目的地は、山梨県の南巨摩郡南部町で行われている
南部の火祭り でした。花火大会ですね。

新車のZ750に跨り、甲州街道から国立府中ICへ。
途中白バイと数回遭遇したりしながら
【慣らしは800kmまでは4000rpmで】という店員の話を
守りながら河口湖ICまで向かいました。
高速を利用したのは、初期慣らしと操作の慣熟の為。
Z750は6速4500rpm弱で100km/hぐらいとのこと。
少々退屈な高速走行も終え、河口湖ICから139号線へ。
一度の長距離走行も”慣れていない”ので
少し走った所にある【道の駅なるさわ】へ。

Narusawa_safe
 軽食を摂り、一息ついたところで出発。
富士五湖のひとつ、
本栖湖の横を通る本栖みち(300号)へ。

 時間が丁度19時過ぎだったかな。
本栖みち直前のトンネル付近で
前方視界を塞いでいたカーキャリアを追い越しました。
この本栖みちですが、一言でいうと
”かなりタイトなワインディング”なのです。
それと、想定外だったのが夜走ると街灯がなく真っ暗。

 今思うと、この道を選んだのが
最大の失敗だったのかもしれません。
一つ言い訳をさせて頂くと、先述の道の駅の段階で
僕「花火大会間にあわなそうだね、諦めましょうか?」
ツレ「いや、折角ですから行きましょうよ!」
そんな会話もあったこともあって、
僕「下りの峠になるけど、もし僕が先に行っても
   そういうときは必ず1本道の所なんで
    先で待ってますから無理しないで下さいね」
と決めてあったのです。

 そしてそれは起こりました。
完全にブラインドで先が見えない上、
ライトが遠方まで照らせるわけでもない、
本栖みちの下り。
急なヘアピンが連続する区間の1本目。
僕自身は先行して少し先の民家の横で待っていました。
数分経過をしても、降りてくる気配がありません。
俄に”恐ろしい考え”が脳裏を過ぎり
青くなって引き返すことに。
何本かのカーブを上がると彼はそこに居ました。
先述のカーキャリアの運転者+他数人とともに。

 僕が到着したときには、既にバイクは起こされ
ツレは立ってカーキャリアの運転手と話していました。
急ぎ転回をし、彼らの元へ。
『もしや突っ込んだのか…』なんて恐い想像しか浮かびません。
取り急ぎ、「すみません」と声をかけ
事情を聞くと…
・接触はしていない
・カーキャリアの方は救助の為に止まってくれた
らしいとのこと。
・歩けない等の大きな怪我もない
まずは一安心。ツレの体の状態だけ確認をして
キャリアの方々の元へ状況の確認と今後の対応を相談。

 すると…なんと、キャリアの方々が
『積んでる車は自走可能だから、
   降ろしてバイク運んであげるよ』
と仰っていただきました。
場所は山深い峠。携帯は当然圏外でした。
まさに天佑でした。
お願いするより他にもないわけで、ご厚意に甘えることに。

 それから、
僕の先導にて救助を頼める場所まで下ることに。
下りの途中に”道の駅しもべ”を発見。
広い駐車場も兼備していたのでここで降ろさせて頂く事に。

 レッドバロンに連絡を取ったりしていると
カーキャリアの方々が次の顧客の元に行かねばならぬ時間に。
当然お引き留めする訳にもいかないので
深く、深くお礼を申し上げて
僕「もし宜しければ、どなたかの連絡先などを…」
相手「いや、そんなんじゃねぇから(笑」
とありがたい心遣いを頂きました。

 キャリアも去り、駐車場は完全に暗闇に。
とりあえずレッドバロンと回収の段取りも終え
続いて身延町観光協会に連絡。
道の駅の管理室の所に、ここの電話番号があったのです。
この時点で22時を過ぎていましたが
なんとか連絡が付き、
”故障バイクを駐車場に置かせて頂くお願い”
をさせて頂きました。
事の顛末を話しお願いすると、快くOKを頂けました。
ありがたい事です。

 事後処理も一通り終えたので帰路に就くことに。
ツレは方々打ったり、擦ったりしているものの
健在ではあったので、CBRのリアシートに乗って貰いました。
途中で数度の多めの休憩を挟み、
0時過ぎには無事、
調布のツレの家に送り届けることができました。

 これが今回の事情。
事故の詳細と、色々あった問題はまた次回に。

※追記 【 事故顛末 】

 最後に、この場を借りて
救助して下さった、習志野ナンバーのカーキャリアのお三方と
身延町観光協会の置く許可を下さった方には
厚く御礼を申し上げたいと思います。
こんなネットの世界では伝わりませんが…
人の厚意が身に染みた一日でした。

 そうそう、今回の走行距離は286.4km。
それではまた次回。

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