睡眠時無呼吸症候群。病名を言い終わらないうちに息が切れそうですよね。病院では「スリープ」と俗称していることを知りました。ここでは「スリープ」を使います。
若い頃からいびきが激しいらしく、学生時代には合宿先でも別の部屋(というか部屋の外の廊下または押入れ)に放り出された経験のある私は、「いびきなんてのは鼻の悪い日本人の誰もがかくもの。若干個人差があるだけ」と思ってきましたし、今でもそう思っています。
家族からも「いびきが途中で止まっちゃってるよ。スリープじゃないの?一度病院でチェックしたら?」と言われ続けていましたが、その都度「親父だってそうだったじゃん。誰にもあることで、問題ないって」とまったく心配していませんでした。。寝入りばなに自分のいびきで時々目を覚ますことがあることを除けば、日常生活に支障がないのです。
定年間際に出かけたゴルフ旅行で同室した友達から「おいお前、夜中に息が止まってたぞ」の一声。いびきが止まったのではなく「息」が止まったという表現に妙に説得力がありドキッとしたことを思い出します。時間も余るほどあるので、年貢の納め時と観念し専門医にチェックして貰うことに決めました。一泊の睡眠ポリグラフィー検査入院です。
午後二時に出頭して諸々の検査を済ませて早目の夕食を摂った後に、午後七時頃にベッドにくくり付けられ、頭と両手両足には脳波や血中酸素量の推移を測定する検査機器端末とコードをクモの巣状態に巻きつけられました。レインマン状態です。明朝5時に検査終了するまではベッドから立ち上がれないので、これで用を足すようにとオマルまで看護婦さんからいただきました。
自分のいびきで何度か目を覚ましたり、早すぎる就寝時間のせいもあって眠りが浅かったりしましたが、随分とゆっくり寝たなぁと思って気持ちよく目覚めて時計を見たらまだ夜の11時。あと6時間も寝ないといけない、眠れるわけないとグダグダしているうちに眠りに落ちたようで、翌朝5時にお縄が解かれたときには必要なデータは全部揃ったそうで一安心。
検査結果は
①無呼吸の合計回数は344回で、一時間あたりの指数は40。(一時間に40回息が止まっていたということです)
②最も長い無呼吸時間は117秒(2分近く息が止まっていたのです)
押しも押されもせぬ、堂々たる、正真正銘の睡眠時無呼吸症候群であるとのご託宣です。
では、どうしたら息が止まることを防げるのか、永遠に止まり続けないためには何をすればいいのか、長くなりましたので、次回にゆずります。
(続く)