ぼ・ける【×惚ける/×暈ける】
[動カ下一][文]ぼ・く[カ下二]《「ほける」から》
2 漫才で、とぼけたことを言う。→ぼけ2
3 (暈ける)物の色や輪郭、また、物事の内容などがはっきりしない状態になる。ぼやける。「ピントが―・けている」「論点が―・ける」
出典:Weblio 辞書
ざっくり言えば、物事の焦点が合っていないことを「ぼける」という。
お笑いを論理的に考えるのは面白くないとは思うけれど、やってみよう。
ある出来事に対して、
・一部理性的に一致している
・一部理性的に一致していない
ギャップが面白いと思われる。
ナイツの塙さんとか、ねづっちとか、バカリズムとか、松本人志さんとか、絶妙なバランスでお題に対して的確に答えて、思いっきり外すことによって笑いと感心を引き起こすのは、確かに芸であると言える。
非常に短時間でそのバランスを見出すので、芸になるのだろう。
笑点などの大喜利も芸と言える。
非常に頭のいい人だと感心する。
漫才師が基本的にスーツ姿なのは、フォーマルな人が焦点の合っていないことを言うギャップを演出するためだろう。
アキラ100%もとりあえず蝶ネクタイをして真剣に舞台に立っているから笑える。
仮に人の往来のある路上で、素っ裸で汚い風貌でお盆一つで局部を隠していれば、速攻で通報されて捕まることになる。
酒場で知らない人が全く論点の合っていない会話を大声でしていても、別に面白いとは思わない。
正常な状態とのギャップがなく、ただ変であるだけなので、特に面白くはない。
当人たちは面白いのだろうけど。
正常な状態とのギャップがあるから面白い。
痴呆症の人が常に焦点の合っていないことを答えて行動したとしても、面白くはない。
正常な状態とのギャップが存在しないので。
そのような人にまともに応対し続けると、こちらもボケる。
論理的に考えることに意味を見いだせなくなり、思考を諦めてしまうため。
一般的な人でも、
「素粒子論と量子論を理解して説明せよ」
「iPS細胞を再現するための設備投資の最低費用を算出せよ」
「きらきら星を嬰ロ短調に編曲し直し演奏せよ」
という命題を与えられても、諦めてしまう。
つまり論理的に理解するというレベルが下がってしまうので、思考能力が下がって、ボケてしまう。
まともな応対ができなくなる。
付き合う人を選ぶのは個人的には推奨しないけれど、肩書云々は関係なく、ボケている人はボケているので、そう思ったらあまり深く付き合わないようにしている。
そういった人を見極めるためにも、人付き合いをするというのは必要な経験だとは思う。
別に会話に全てオチをつける必要はないし、面白いことを言い続ける必要もない。
ボケている思考がボケていると認識するためには、個人的にでも論理的な思考と言動をし続けることが重要。
このあたり、下手に同調して合わせると、自分もボケてしまって支離滅裂な言動を繰り返してしまう。
精神病の遺伝率が高いのは、遺伝子云々の影響よりも、環境によって論理的思考ルーチンが不可能であって、理性的な言動が否定され続けてしまうためと想定している。
論理的な言動が破綻してしまう。
ボケた環境の中にいれば、誰だってボケてしまうんですよ。