ささの子通信

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SUWA✕文楽

2024-10-26 | 人形遣い

諏訪湖ゆかりの演目「本朝二十四孝 奥庭狐火の段」 を石彫公園で見てきました。クラウドファンディングによって湖畔での無料公演が実現しました。

本朝廿四孝』は近松半二ほかの合作で、初演は明和3年(1766年)に大坂竹本座にて行われた人形浄瑠璃の演目で全5段の中でも特に人気が高いのが謙信の娘・八重垣姫の情熱的な恋を描いた『奥庭狐火の段』。御神渡りに繋がるこの段の舞台となるのが諏訪で、追分人形でも徳島の国文祭で披露しました。

公園の湖上には八重垣姫の像があります。

公演中の撮影は禁止でしたので開演前。

湖上からの笛の音でスタート。

戦国時代、上杉謙信(長尾家)と武田信玄が激しく対立する中、謙信の娘の八重垣姫は両家和睦のために、武田家の長男、勝頼と婚約しました。ところが、長尾家は武田家の家宝の「諏訪法性の兜」を借りたまま返さないため勝頼は兜を取り戻すため別の人物に変装し長尾家に入り込みました。しかし正体を見破った謙信は、勝頼を塩尻に使いに出し、途中で暗殺しようと企てます。父の計画に気付いた八重垣姫は、勝頼に危険を知らせようとしますが、諏訪湖が氷っていて船が出せません。そこで八重垣姫が「諏訪法性の兜」を手に持つと、諏訪大明神が遣わした狐が現れ八重垣姫は狐に変化。早変わりも見所のひとつです。

追分人形のフリとは少し違ってましたが狭い舞台でも出きることも改めて参考になりました。

ライトアップされた八重垣姫。


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