先日、3月5日は主人の父の命日でした。
11回目の命日で、家族だけでささやかな「偲ぶ会」をしました。
お経をあげていると思わず涙がでてきて、仕方ありませんでした。
亡くなってから、すでに11年という月日は過ぎたというのに、未だに
おじいちゃんを思うとこうして涙が止まらなくなることがあります。
そんな時って、いつも決まって心が萎えているときが多いのです。
「おじいちゃんが生きていたら、今私に何て声をかけてくれるだろうか?」
とか・・・「話を聞いてくれたら、少し心が楽になるかな」とか・・・
おじいちゃんはたいへん穏やかな人で、多くは語らずとも、いつも人のことを
思いやるような人でした。
自分がどうだとか、こうしてほしいとか、
そんな事は聞いたことがない人だったんです。
肉体は滅びても、声を聞く事ができなくても、亡くなった人を思う心は
いつまでも消えることは、ないんだということをひしひしと感じます。
「おじいちゃん、私達を見守って下さい」
時々、心の中で願うことがあるんです。
でも、順調に物事が進んでいるときには、そんな風に思わないんですよね。
勝手なものです。
おじいちゃんも苦笑いをしていることでしょうね。
もうじき、お彼岸です。
お墓の掃除にいって、少しはおじいちゃんが安心できる話をしたいと思います。
お福さん