かねてより、ずっと行きたかった高野山へ、家族4人でお参りしてきました。
高野山は弘法大師 空海が、嵯峨天皇より高野山開創の勅許を得、真言密教の
根本道場としてお開きになり、以来1100年余り、御教えが連綿と続く歴史ある
お山です。
弘法大師 空海がご入廷された、聖地「高野山」は、今も大師がその地に生きて、
皆を見守って下さっているとして、宗派を問わず、日本国内でなく世界の多くの
方々が、心の安らぎを求め参拝、観光されています。
美作八十八箇所をめぐり、高野山にお参りして、結願となると聞いていたので
どうしてもお参りしたかったのです。
卒業式、入学式、懇談他と、それでなくても休むことが多いこの時期に、またまた
無理を言って休ませてもらって、行ってきました。
今、行けなかったら、もう行けないような気がして…
着いた日はあいにくの、雨、雨、で、子供達は不機嫌になるし、私も
情けなくなりましたが、2日めは朝から晴れ、「一の橋」から「奥の院」までの
約2KMの参道を歩くことができました。
両側には、秀吉以来の武将、著名人、企業家達の墓標がひしめいている中を
歩きました。
大小の五輪の塔をみながら、聖なる地を踏みしめ、凛とした空気を感じることが
できました。
大師さまがおられるという、「奥の院」の御廟にもお参りでき、手を合わせることが
できました。
何かを感じ、何かを得れたか、わかりません。
ただ、八十八箇所を巡ったら、満願できた報告とお礼に行くもの…と聞いていました。
満願? 病気平癒を願って巡った美作八十八箇所。 治癒することがなかったのに
満願? という思いも頭の隅にありました。
巡っているときは、ただ、仏様にすがり、助けてもらおう、気持ちを込めて巡って
いれば、何とかしてもらえるような気がしてお参りしてました…でも、
「御仏にすがるというのは、御仏に何かをしてもらうことではない。
そうではなくて、自分が何かをなすための力を、御仏から授かるということ」
なのかな、と思います。
家族5人で、八十八箇所を、めぐることができたこと、病気でありながら、その時間を、
力を、授けてもらえたのかな、と思えるようになりました。
他にもいろいろな思いをした二日間でしたが、無事に行ってこれたことを感謝します。
きっと、子供達も、何かしら感じてくれたものと思います!
てんねん。