のほほんとしててもいいですか

ソプラノ歌手 佐藤容子のブログです。よろしくお願いいたします!

ルネサンス

2011-04-12 | 『毎日のこと』
今日、メディチ家とパッツィ家の話から、メディチ家の繁栄の理由を調べていたら、とても興味深い話に行き着いた。


それは、ルネサンス文化に見事な充実と増大をもたらした循環の構図です。



あっているかはわからないけど、



繊維、金融などで経済が潤い自治力も増す→政治力が増す→芸術を支援し文化力が増す→豊かな教養が育まれる→古典回帰文芸再興、つまり人間性重視の文化へ→更に経済が発展する





文化は人間性ある衣食住の上に成り立つことができる、人の誇りに支えられた脆く貴重なものと思います。



ルネサンスにおいては豊かな経済と文化の歯車がうまく噛み合った貴重な状況があったのではないかな、と思いました。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロンガン

2011-04-12 | 『毎日のこと』
ロンガンと言うトロピカルフルーツを食べました。


リュウガンとも言うらしい。

ライチに似た味だけど、もっと小さく、少しクセのある味。

グレープみたいな味もするけど、少しえぐみもあるかな。


乾燥させると漢方薬にもなって、滋養強壮の効果があるそうです。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ダブルライン

2011-04-12 | 『創作・短いお話』
今日もやります、30分1本。
12:25スタート。




Photo by (c)Tomo.Yun



「ダブルライン」



昼休みのスタバは込み合っていた。私と彼は向かい合っていた。お互いコーヒーにもあまり手をつけず、コーヒーは冷めかけていた。短い休憩を何とか確保しようと忙しなく入ってくる客、慌しく午後の仕事に出て行く客。店内はごちゃごちゃとしていた。基本、私はこういう落ち着きがない店は嫌いだ。でも、今日はそんな状況に安心感さえあった。理由は、そう、目の前の彼、もしくは彼氏だと信じていた人。私の頭はまだボーっとしていた。私の次の言葉を待つ彼の覗き込む眼が刺さってはいるが、半ば放心状態に近い私は、ふぐの毒にでも触れたかのように唇がうまく動かなかった。ずーっとずーっと、ずーっと昔にも、同じ種類のパンチを食らったことがある気がしていた。両方、好き。両方、好き、か。両方が好きという言葉は大っ嫌いだった。双子だった自分は、自分よりはかわいい姉と母親の愛情を取り合ったが、その母もよくそう言った。両方、好き。目の前の男も、そう言った。両方、好き。彼に私以外の女性がいるかもしれないことを知ったのは、つい先日だ。私はありったけの平静を保ってこの状況を受け止め、今、彼とその女の関係はどんなものなのか、確かめようと決めた。彼の口から出た言葉は、両方、好き、だった。私はこの言葉を、深いため息で覆うのが精一杯だった。母親が、双子の私と姉に、両方、好き、と言ったとき、とりあえず笑うしかなかった。にっこりとして、姉とも微笑み、母とも微笑んだ。でも、それは仕方なかったからだ。妥協の上の調停だった。いつも、無意識に行き場のない不満が頭をもたげ、自分のものだけにしたい欲求があった。
いま、目の前の男に、両方、好き、と言われ、もう一人の女は居合わせないが、昔からやってきたように、にっこりとして、やり過ごしてしまいたい衝動に駆られた。多少、痺れから解けたように、私の口は動いた。別れて、別れて欲しい、その女と。自分で自分の言葉を聞いて、正直ドキッとした。目の前の男も、比較的温厚な私のいつもの口調とは違った物言いに、少し瞳を開いた。ざわざわとしている周囲が心地いい。早送りのように、どうでもいいから終わり、のサインが欲しかった。テレビ番組の終わり、のサインのように。そして、次回につづく、と。


12:52まで。

ふ~っ。午後もがんばりましょう。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする